中国の新しいミニサイズペダルブランド、Movall Audio。先日Hornet MM-05のレビューを載せましたが、他のペダルはどんな感じかと思ったので、試してみることにしました。
今回は写真のとおり、Mad Professor New Sweet Honey Overdrive(SHOD)と、それを元にしたというMovallのペダル、ホタルの名前を持つ「Movall Audio Firefly MM-03」です。
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Mad Professor New Sweet Honey Overdrive
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というわけで、今回はこれらを比較してみました。では、レポートしてみましょう。
- セッティング
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Movall Audio Firefly MM-03
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Roland JC-120
セッティングはいつもの感じです。が、アメスタが無かったので今回はフェンジャパの62ストラトです。
操作性
では操作性について。オリジナルのSHODに付いては言うまでも無いと思いますが、スタンダードで使いやすいペダルです。Movallの方は、Mooer同様小さなノブがどうしても見えにくい事があるかと思いました。ONにすると大きなノブが光ります。
サウンドレポート
では、音について。
まず、全ノブを12時にして音を出してみると・・・ほとんど同じ音ですね。独特のハイミッドのキラっとする質感がどちらもあります。明るめの音色が特徴のペダルです。そのままギターのヴォリュームを動かしてみましたが、レスポンスも同等です。どちらがどう、という感じではなく、少なくとも試奏レベルの音量ではほぼ違いは無いと言えます。
そういえば、私は初めてPCBバージョンのSHODを弾いたんですが、この印象もハンドワイヤードモデルと変わらないですね。これに関しては並べて比較していないので詳細までは分かりませんが、片方だけの音でどちらがどちらなのか、分からないと思います。
続いて、SHODとMovallの違いを探すため、各ノブを動かしてみました。ノブの可変幅なども、ほぼ変わりません。ゲインは同等ですね。違いがあったのがSHODのFocusとMovallのTouchノブの違いです。
SHODの方が若干音がローミッドよりというか、Movallの方がプレゼンスが高めです。ハイが強いという分けではないんですが、音の煌びやかさが強めです。ゲインを上げていくほど、Movallの方が若干ですが倍音成分が豊かで、いわば派手な音になっていきます。といっても単体だと違いは分からないレベルですが。
SHOD系のペダルといえば、以前JOYO Sweet Baby Overdriveのレビューをしたことがありますが、あちらはあえて言えば若干ローエンドが軽めで、ノブの可変幅はほぼ同じ、という感じでしたので、直接の比較はしていませんが、おそらくMovallの方が倍音成分が強めに感じるかと思いました。
逆に言うと、SHODの音色が欲しいけど、オリジナルSHODやJOYOでは少し地味に感じる、という方には最適かも知れません。チューブアンプで大音量で鳴らせば分かりませんが、小さめのアンプやトランジスタアンプだと、Movallが一番煌びやかで分かりやすい音になるかと思いますので、こちらの方が好みという人もけっこういるんじゃないかと思いました。
音量に関しては、試奏でLevel最大にはできませんでしたので細かな違いまでは分かりませんでした。ただ、Level12時あたりでは音量もほぼ変わらなかったことを付け加えておきます。
オリジナルモデルが偉大であることは言うまでもありません。先日、多くのプレイヤーの足下を載せた、リットーミュージックのエフェクト・ボード・ファイルを見たんですが、その中で77人のアーティストが最も使用しているオーバードライブがSHODでした。それだけのペダルを作り上げたMad Professor、そして設計者BJFの回路のすごさがよく分かります。もはや音の説明が不要なほど、多くの方が使ったことがあるでしょうし、店頭にもあると思うので試した方も多いと思います。
なので今回はMovallをメインに述べていますが、オリジナルの凄さが当然ある上で、Movallもなかなか面白いと思いました。場所を取らないミニサイズペダルであり、筐体のプリントの質感なども高く、デザインも良いペダルです。ノブを光らせるようなギミックも面白いですし、かつての中国製ペダルにあった「チープさ」は全然ありませんでした。
とても良いペダルだと思います。まだ、それほど多くのお店には出ていないっぽいですが、もし見る機会が在れば是非試してみて欲しいと思います。
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