新しいエフェクターブランドが日本に入ってきました。
この「MC Systems」というブランドは、オーストラリアの電子楽器サービスでキャリアを積んだWarren McAlisterによって設計されるエフェクターを制作するブランドです。本部は香港、開発はオーストラリアで設計、中国、広州で製作されるペダルということですね。
7機種発売されていて、全て無骨なスタイルのペダルとなっています。どれも2つのフットスイッチを備えていて、コントロールが5つ、スイッチが1つという構成。基本的な操作性は共通しているので、先にその点について書いておきます。まず、右側のフットスイッチですが、こちら「Altanateスイッチ」と言い、はモード切替となります。切り替えるモードは、右側に2つならんだコントロールの設定。ペダルによる割り当てられるコントロールは違っていますが、ここを切り替えることでパラメータを一発で切り替えて音を変える、という形です。右側に並んだコントロールは、どちらも基本的に可変幅は変わらないみたいです。
左のフットスイッチはかなり個性的で、「V-Switch」と言います。OFFからONにするとき、「強く踏むか弱く踏むか」でONになるときのモードが変わります。ここで変わるのは左側に2つ並んだコントロールの設定で、弱く踏めば上側のコントロールが、強く踏めば下側のコントロールが有効となります。こちらの2つのコントロールは、基本的に下側の、強く踏んだ時に有効になるコントロールの方がより強い設定となるよう作られているようです。センサーを内蔵していてそれで踏む強さを測っているようですね。センサーの感度はペダル裏側からトリムポットで調整出来ます。中央のトグルスイッチは、V-SwitchのセンサーのON/OFFで、センサーOFF時にはエフェクトONにすると常に上側のノブが有効になるという形です。エフェクトOFF時にはトゥルーバイパスとなるということですね。
V-Switchの感度調整
では、ラインナップをそれぞれ見てみます。
MC Systems NKM Dynamic Drive
★予約に限りポイント10倍★【新商品】【正規輸入品】【予約受付中:3月3発売予定】 MC System... |
アナログ回路で構成され、「ソリッドブーストからスクリームドライブトーンまで、幅広いドライブレンジ」を設定できるとのこと。基本的にソリッドでタイトなトーンが特徴ということです。
2014 Musikmesseでのデモの様子
MC Systems LHR Dynamic Distortion
★予約に限りポイント10倍★【新商品】【正規輸入品】【予約受付中:3月3発売予定】 MC System... |
こちらもアナログ回路で作られています。
サンプルムービー
MC Systems BWI Dynamic Fuzz
★予約に限りポイント10倍★【新商品】【正規輸入品】【予約受付中:3月3発売予定】 MC System... |
コントロールはFuzz、Tone、Level。V-SwitchでFuzzの強さを選択、AlkaneでLevelを切り替えることができます。
トランジスタを使ったクラシカルなファズ回路がベースとのことですね。
サンプルムービー
MC Systems LAX Glass Chorus
★予約に限りポイント10倍★【新商品】【正規輸入品】【予約受付中:3月3発売予定】 MC System... |
ペダル右上に2つあるのがBBDでしょうか。
サンプルムービー
MC Systems LYN Dynamic Phaser
★予約に限りポイント10倍★【新商品】【正規輸入品】【予約受付中:3月3発売予定】 MC System... |
クラシックなFET4ステージフェイザーということです。
MC Systems CGN Dynamic Delay
★予約に限りポイント10倍★【新商品】【正規輸入品】【予約受付中:3月3発売予定】 MC System... |
「ハイブリッドシグナルパスで、クラシックなディレイエフェクトを作る」ということで、デジタルディレイチップを用い、基本的にはアナログで組まれたタイプのハイブリッドディレイ、という方が正しいかと思います。
サンプルムービー
MC Systems SYD String Reviver
★予約に限りポイント10倍★【新商品】【正規輸入品】【予約受付中:3月3発売予定】 MC System... |
Definition、Slope、Levelコントロールを搭載。Definitionは音の解像度をコントロールするもので、V-SwitchでON時に選択可能。そしてLevelをAltanateスイッチで切り替えて使うことができるペダルです。
エレキギターだけでなくエレアコにも最適なペダルということです。アナログ回路です。
というわけで、MC Systemsのエフェクターでした。個人的にはコーラスと、最後のエンハンサがちょっときになります。特にエンハンサは接続する楽器に合わせてV-SwitchでONにしたときのモードを選択し、楽曲に合わせてLevelコントロールを切り替えられる、というのが操作性よさそうに思います。ただこちらはサンプルムービーなどがまだ出ていないので(フェイザーもですが)、どんな音なのかは分かりません。
V-Switchという機構はよく考えたなと思います。全ペダルに共通する、手前にある細長いパーツがセンサーなんだろうと思います。で、同じ位置にあるトリムポットでセンサーの反応性を調整するような形ですね。フットスイッチといえばクリックと長押し。最近はダブルクリックも使われるようになりつつあります。Line6は2段式スイッチでタップテンポをしたりしていましたね。フットスイッチ1つとっても、まだまだいろいろ考える余地があるんだと思いました。おもしろいです。
人気blogランキングへ
Follow my blog with Bloglovin