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ハイエンドギター「Nik Huber Dolphin II」。レビューしてみます。


ドイツのハンドメイドギターメーカー、Nik Huber
1996年に創業したギターメーカーで、ヨーロッパ唯一のPaul Reed Smith公式リペアマンとしても知られています。
そんなNik Huberのフラッグシップモデル、Dolphin IIをレビューしてみたいと思います。
では、いってみましょう!

Nik Huber Dolphin II


かつて、2006年ごろだったと思いますが、ハイエンドなギターというものをよく知らなかった頃、どんなギターがあるんだろうといろいろ探していました。そして、1つの画像を見て衝撃を受けました。現在はすでに残っていない画像ですが、当時Nik Huberの代理店をしていた荒井貿易のサイトにあった画像です。

参考としてはこんな感じ。この画像のヘッド部がアップになったような画像です。美しいキルトの化粧板がまるで光の当たった水面のようで、そこにかわいらしいイルカのインレイが付いています。こんな世界観を持った美しいギターがあるのかと、当時衝撃的でした。価格を見ると100万円。すごい世界があるもんだと思ったものです。
ちなみに当時のフラッグシップは「Dolphin I」。ヘッド形状がこの形でペグが4対2で配置されています。その配置がMusicmanの権利に触れるということで3対3にアップデートされたのがDolphin IIです。

当時はとても買えない世界のものだということで考えていましたが、その後、あるタイミングが訪れます。2011年、Nik Huberの代理店が荒井貿易からギタープラネットに変わりました。
その時、旧代理店、つまり荒井貿易が保有していた在庫分がすべて特価として販売されました。それを見たとき、もうこれ以上のチャンスは無いんじゃないかと思い、無理をすれば買うことができることが分かったため、購入を決意しました。いつか欲しいと思って何度も見ていたギター。それを手に入れる時が来ました。
ちなみに、購入に際して試奏をしたり、実物を見たりはしていません。ネット通販なのでもちろん写真は見ていましたし、スペック表くらいはありましたが、それだけです。人に勧められる買い方ではありませんが、仮に届いたギターがものすごく弾きづらくても、音が全く好みで無くてもかまわない。それでもこのギターが欲しい、そういう気持ちで買ったギターです。
実際に手にしてみると、ハイエンドギターというものがどういうものなのか、少し分かった気がします。もちろんこれ1本で全てが分かるわけではありませんが、やはり実物を自分のものにする、というのは何かを理解する上で一番大事なことだと思いました。
では、Nik Huberのギターとはどういうものなのか、レビューしていこうと思います。


まずはスペック表からいきましょう。こちらがギター本体に付いている認定書兼スペック表です。こういったクラスのギターは、全てがカスタムと言っても過言ではありません。Nik Huberらしい言い方をすると、全てがPRSのPrivate Stockみたいなものと考えられます。1本1本様々な違いがあります。そのため、全てのDolphin IIがこのスペックであるということはありません。(というか、一応ある通常モデルのスペックよりもカスタムが入った仕様です。)
私のDolphin IIのスペック。ボディはキルトメイプルトップ、マホガニーバック。ネックはマホガニーで、指板はブラジリアンローズウッド(ハカランダ)で22F仕様です。ミディアムジャンボあたりだと思います。
ピックアップはフランスのハンドメイドピックアップブランド、HausselとNik Huberの共同開発で制作されたハムバッカー×2。コントロールは1Vol、1Tone、3Wayセレクターで、ToneノブがPush/Push式のスイッチとなり、コイルタップが可能となります。ブリッジはラップアラウンドとTOMを組み合わせたDolphin No.1ブリッジです。スタイルとしてはレスポール系ですね。制作は2007年1月29日。DolphinがIIになってから最初期のモデルとなります。


ボディのカラーはロイヤルブルー。フィニッシュはPRSゆずりのハイグロスです。おそろしくツヤツヤです。
なお、このギターは2008年の東京ギターショウにも出展されたモデルです。Google画像検索でも出展の様子を見ることができます。青色が強いのがそのモデルですね。全く同じ杢なので分かると思います。当時の価格ではあきらかに7桁になっているのが分かります。私はそこから、2〜3割くらい安い特価で買いました。



ヘッドと指板です。ヘッドはマッチングヘッドですね。ヘッドや指板にはイルカのインレイが付けられています。


この指板は、ブラジリアンローズウッドです。ハカランダとも呼ばれる貴重な材です。いわゆるローズウッドなんですが、細かく目が詰まっていて、手触りも通常のローズウッドより少しさらっとしているように思います。


ヘッド裏。ペグはSchaller M6 Mini。ペグボタンはエボニーです。



このギターの大きな特徴であるネックジョイント部です。バックがグロスのブラックなのでちょっと見づらいんですが・・・分かりますか?ジョイント自体はセットネックのロングテノンとなっているんですが、このジョイント部のヒールカット・・・というよりも、ボディと複合してジョイント部を細くしているのが分かると思います。こうすることで、ハイフレットでの演奏性が格段に向上します。

Nik Huber REDWOOD RUBY RED
ちなみに別のDolphinだとこんな感じ。こっちの方が見やすいですね。ここはこれと同じ形状しています。




ピックアップとコントロール周りです。


ラップアラウンドブリッジとTOMを融合させたようなブリッジ。


キャビティカバーもウッドです。カバー裏側とキャビティ内は銅が貼られていて、ノイズは一切といって良いほどありません。





トップのキルトメイプルは見てのとおりのドキルト。そしてそれを分厚く使用しています。ボディのアーチトップ、ボディバックのコンターの様子はこんな感じです。



カッタウェイ/ホーン部も立体的な構造です。そしてピックアップのエスカッションもなぜかブラジリアンローズウッドで制作されています。
 
各部の様子はこんな感じですね。
実際に届いて音を出してみると、いろいろとまた衝撃的でした。
まず、何よりも音の安定感、サステインの長さが素晴らしいです。全体的なバランスが完全で、堅牢すぎることも無く、もちろん弱いこともありません。この絶妙な作りと、細部までこだわって作られた形状による高い演奏性・・・全てのレベルが違う、そういうギターですね。
なによりも驚いたのがチューニングの安定性です。どの程度安定しているのかというと・・・

こちらが2ヶ月程度ハードケースに入れっぱなしにした状態でのチューニングです。上の写真を撮ったあとにそのままジャラーンと弾いたところです。多少のずれは当然ですが、弦全体のずれ方も一定で、弦を張った状態でのバランスが安定しているのがよく分かります。ギターは15本くらい持っていますが、ここまで安定しているギターはこれだけです。


そしてギター本体もものすごく軽いです。これは謎。ホロウボディではないのは響きで分かるんですが、それにしてはやたらと軽いので、使われている材自体が相当良いんだろうというのが想像できます。ちなみに通常のNik Huberギターの中でも相当軽い部類のようです。後に実際にギタープラネットにお邪魔した時、そこにあったDolphinを持ってみましたが、たしかに自分のものより重かったです。
 
この価格帯のギター、勧めるかというと勧めません。通常使うギターとしては高価ですし、そこまでの材などが必要なプレイヤーは本当に一握りだと思います。
でも、欲しいなら、そして買えるなら是非手に入れるべきだと思います。それだけの価値はたしかにあります。高価なハイエンドギターは本当に趣味の領域であると思いますが、実際にこういったクラスのギターは本当に弾きやすいものなんだと思いました。
なお、このモデル、サウンドとしてはヴィンテージレスポール的な音だと言われるそうですが、もうすこしPRSよりの音だと思います。コイルタップした時の音も「なんちゃってシングルコイル」という感じではなく、よりシングルコイルに近い音が出ますね。とにかく全てのレベルが桁違い。ギターとしてのレベルが高すぎて、なかなか普段のレビューでも出番はありませんが、たまにはこういたギターを載せてみるのも良いかと思ってレビューしてみました。
Dolphin IIのサンプルムービー(チェンバードモデル)
 
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