●Steinberg MIXING AND MASTERING SUITE |
この「Steinberg MIXING AND MASTERING SUITE」は、Steinbergが発売する定番DAWソフトのフルバージョン、Cubase Pro(最新バージョンは8.5)と、マスタリングを専門に行うソフトウェア、WaveLab Pro(最新バージョンは9)を同梱(バンドル)したパッケージです。
Cubaseについては、今更言うまでもないかと思いますが、音楽作りに欠かせないDAWソフトです。Proは32bit、192kHzの音質で、オーディオ、MIDI、インストゥルメントトラック数は無制限、入出力は最大256までに対応。フルスクリーンモードや他のプロジェクトからトラックを読み込む、EBU 準拠ラウドネスメーター、波形メーター、VCA フェーダー、5.1chサラウンド対応などProならではの機能を備えています。現行最新の8.5ではクラウドを通してリアルタイムに複数のCubaseからプロジェクトの操作も可能となりました。昨今の離れた場所でミュージシャンが楽曲を作り上げていくようなスタイルにも柔軟に対応しています。
WaveLabは、主にマスタリングを主として行うソフトウェアです。もちろんCubaseでもマスタリングは行えますが、たとえばL/RではなくMid/Side(音源の中央付近と左右両側)の成分を処理したり、その処理に対応したエフェクトプラグインを備えています。オーディオ素材を直接 Cubase / Nuendo と交換可能で、Cubase / Nuendo 上から直接WaveLabの操作を行えます。マスタリングだけでなく、音の編集や解析も行える形ですね。
いわばDAWソフトとマスタリング関係が充実したプラグインのセット、という見方も出来るという感じです。
言うまでもありませんがマスタリングはとても大事です。よく、デジタルリマスター版の楽曲なんかもあり、古いレコーディングと比べるとトラックは変わっていないのに全体の音圧が大きく変わったりしますね。あれは今の技術でマスタリングをやりなおした(他にも多少いじってるかもですが)というものです。
たとえば、このサイトで載せているサンプル音源などは、ほとんどマスタリング処理をしていません。これはギターそのものの音がより伝わりやすくするためです。音圧を上げたりするのは簡単なんですが、それは行わず、録った素の音をそのまま出しています。一方、最近上げたりしている歌ってみた動画はミキシングやマスタリング処理を細かく行っています。こっちはヴォーカルを楽曲になじませて全体の音圧をコントロールすることで作品として出しているためです。
Cubase Proの全機能に加え、より詳細なマスタリング機能を追加したパッケージが、それぞれを個別に導入するよりも手頃に買えるというのは良いのではないかと思います。
Cubase Pro 8.5の機能などをまとめたプレイリスト
WaveLab 9の機能などをまとめたプレイリスト
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