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当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

ハイクオリティなアンプメーカー、Dr.Zの公式Kemperリグ、「DR. Z Kemper Profiles」を買ったのでちょっとレビューします。


アンプサウンドをプロファイルしてそのサウンドを再現する、モデリングとは違ったスタイルで独自の地位を確立したKemper。そして、プロファイルしたサウンド(リグと言います)は、ウェブ上で共有したり、リグを販売したりすることもできます。
さて、多くのマルチエフェクターでもそうですが、普通、アンプメーカーはモデリングには無関心です。一部のコラボレーションを除き、少なくとも、自ら他社のモデリングに干渉しようとする動きはありません。MarshallFenderといった大手ともなると、自社でモデリングしたサウンドを詰め込んだアンプを販売したりはしますが、他メーカーがモデリングしたものについては言及されることはありません。通常は。
ハイクオリティなハンドメイドアンプメーカー、Dr.Zは、多くのアンプメーカーの中では珍しく、公式にKemperのリグを販売しています。
今回、そのDr.Zのリグを買ってみました。
こういった有料リグってけっこうあって、○○が優秀とか、○○がおすすめとか、そういったフォーラム、掲示板的なものはあるんですが、レビューって全然ないんですよね。なので、Dr.Z公式リグがどんな感じなのか、軽くですがレビューしてみようと思います。

DR. Z Kemper Profiles


こちらが今回買ったものになります。現在発売されているのは2つのリグパック。両方買いました。合わせて$70。Mooerペダル1台分とかそんな感じです。購入はPaypalアカウントが必要ですが、簡単に購入方法を説明します。見ればわかるけどね。
Kemper profiles pack 1
Kemper profiles pack 2
こちらがそれぞれの商品ページになります。それぞれのページでAdd To Cartボタンを押します。そしたら右上のCartのところに数字が出るので、そこを押します。で、右に出てきたボタンからCheckoutを押します。
そしたら購入ページに行くので、さらにCheckoutボタンを押します。左側に住所や名前などを書く欄があり、それらを入力したらNextを押します。あとは画面のとおりですが、途中でPaypalへのログイン、カード決済(またはPaypalの決済)があり、またページに戻ったらリグのダウンロードページが表示される、という流れになります。
ダウンロードしたファイルはzipとなっているので、それを解凍し、Rig ManagerのFile→Import Rigsを押します。

そしたらこんな感じでWindowsならエクスプローラーが出ます。Macは分からん。とにかく解凍したフォルダに行き、解凍したファイルを選択します。複数選択できます。で、まとめて選択すると、ライブラリの中に入ります。あとは普通にライブラリからリグを選べばKemper側でプレビュー。気に入ったら本体に保存するなり、FavoriteするなりすればOKです。
リグパックの内容は、こんな感じです。

  • Kemper profiles pack 1
    • Carmen Ghia – 3 Profiles
    • Z28 – 3 Profiles
    • Maz 18 – 3 Profiles
    • Maz 18 NR – 3 Profiles
    • Route 66 – 3 Profiles
    • EMS – 3 Profiles
    • EZG 50 – 3 Profiles
    • Z Wreck – 3 Profiles
    • Z-Lux – 3 Profiles
    • Antidote – 3 Profiles
    • DB 4 – 3 Profiles
    • Cure – 3 Profiles
  • Kemper profiles pack 2
    • M12 – 3 Profiles
    • MAZ 8 – 3 Profiles
    • MAZ 38 – 3 Profiles
    • MAZ 38 NR – 3 Profiles
    • Monza – 3 Profiles
    • Remedy – 3 Profiles
    • Surgical Steel – 2 Profiles
    • Therapy – 4 Profiles
    • Z PLUS – 4 Profiles
    • Z PLUS BLUE -1 Profiles

左側がDr.Zのアンプ名ですね。NRがつくものはスタックモデルです。Maz 18はコンボ、Maz 18 NRはスタック、みたいな感じですね。Z PLUS BLUEは公式ページに載ってないんですが、なんか入ってました。3プロファイルとか4プロファイルとかあるのは、ゲイン違いのリグが入っているということです。Kemperのリグは、そのままゲインを変えることもできるんですが、それはKemper側のゲインコントロールであって、アンプのゲインコントロールそのまま追従するわけではありません。(なのでアンプでは不可能な設定も逆にできるということになります。)また、各EQをフラットにした状態が、プロファイルした時の状態となります。なのでアンプ側のEQを全開にしてプロファイルすると、Kemperはその状態をフラットとして読み、そこからさらにEQを変えたりすることもできる、というものとなります。ここでEQを触るとアンプの音の癖が変わってしまうから、イコライジングはアンプEQではなく、Kemper内の別のEQエフェクトを使うという人もいたりしますね。

多くのアンプメーカーがこんな感じで自社アンプのリグを販売してくれればそれはKemperユーザーとしてはありがたいんですが・・・今のところDr.Zだけみたいです。
Dr.Zがなぜリグを販売するのかというと、まず、Kemperのクオリティには驚いたと。しかし、リグを共有できるというシステムにより、最適な状態ではないプロファイリングが流通し、それでDr.Zのアンプサウンドが誤解されるのは困るということで、公式リグの販売をすることにしたということです。
ナッシュビルのスタジオを使い、Dr.ZユーザーでもありKemperユーザーでもあるツアーギタリストと共にプロファイリングを行ったものが、このプロファイリングパックということですね。1が好評だったので、2も発売したよ、と書いていました。

では、レビューしてみましょう。

  • サウンドレポート

まずは、軽く音を録りました。元になったアンプも一緒にのせています。エフェクターの乗りも分かるように、リグそのまま(EQ等も触っていません)と歪みペダルを使ったものをそれぞれ録りました。エフェクターの選択は適当です。その辺にあった歪みを適当に合わせました。ペダルのセッティングは写真で載せています。ギターは全てストラトです。

Dr.Z Z-Lux

クリーントーン
Download聴けない場合はこちら

Landgraff Distortion Box
Download聴けない場合はこちら

とりあえずこんな感じです。リグの写真で、MAZ 18 2とかいうように最後に数字がついていますが、基本的に1〜3で数字が大きいほどリグの設定ゲインは高くなります。
実際使ってみて思いましたが・・・クリーン〜クランチのローゲインってこれだけでいいんじゃね?くらいの勢いですね。まぁもちろん、大きなスピーカーのFenderとかMarshallサウンドなんかは欲しい時があると思いますが、それは無料リグでもたくさんあるし、もちろん有料でも普通にあります。今回載せたのは3つのリグですが、こういう感じのクオリティ高いリグが大量に入っていて、これは素晴らしいと思いました。

Rig ManagerのRig Exchange(リグを共有するところ)にある無料リグと何が違うのかというと、何よりも安定感が違います。無料リグにも素晴らしいクオリティのものがたくさんあるのはもちろんですが、けっこう使うギターによって印象ががらっと変わるものがあったりするんですね。有料リグはたいてい良いと言いますが、Dr.Zのリグもやはり素晴らしいです。今回サンプルはストラトだけですが、レスポールで鳴らしても完全に安定してアンプの音が出ています。もちろんちゃんとギターの違いによる音の違いは出た上で、です。
レスポンスもとても良いですね。上のサウンドではピッキングを弱〜強みたいにしているところがありますが、ちゃんと反応してゲインが変わっています。ダイナミクスも広いです。Kemper自体のダイナミクスの広さもあるんですが、それを最大限に生かすことができていると感じました。

あと解像度がめっちゃ高い。こうしてギターだけで録ると解像度が高すぎるんじゃないかと思うくらいです。アンサンブルに混じったり、ミックスならEQでカットすれば良いだけなのでそれは何も問題ないんですが・・・本物のハイエンドアンプのように、いわゆる「粗が目立つ」とも言えるかもしれません。実際目立ってるよなぁ、ってのは、その通りですね。ごめんなさいね。

本物のアンプはもっと良かったり、ダイナミクスが広かったりというのはもちろんあると思います。一方、Kemperならではの特徴として、この音を自宅で弾ける音量で出せる、ってこと。そして、特にクリーントーンですね。例えばZ-Luxみたいな若干フェンダーよりのクリーントーンってマイクで録るの大変なんですよ。音のダイナミクスレンジが広くて、要らないところ、つまりアンサンブルだと聞こえない、またはそこまで目立たないのに音としてのパワーがあるところも録れてしまうので、マイク側でフィルターをかける等しないと、満足のいく音量で録ると即座にクリップするし、クリップ回避すると音量小さくなるし・・・・・・みたいなことが起こります。Kemperの場合はラインで録ってるのでそれが全然無いですね。この楽さはヤバいです。

最後に、気に入った音のサンプルを2つ載せたいと思います。リグは全て上でも使ったDr.Z Carmen Ghiaです。

Carmen Ghia+KTR+H9
Download聴けない場合はこちら

これは上で載せたカルマンギア+KTRに、さらにEventide H9のホールリバーブをかけたもの。画像はH9の設定。ってプリセットそのまんまですが・・・w
ストラトなんですが、この音ヤバくないですか?いつまでも弾いていられる音だと思います。

あの曲のイントロ
Download聴けない場合はこちら


こちらはあれです。まぁ分かる人は分かります。オリジナルよりも歪み強くなりました。
カルマンギア+BD-2W+Eventide H9のスプリングリバーブです。
カルマンギアのこの倍音の出方がちょっとそれっぽく出来そうだと思ってやってみました。元のリグの音がやたらと素晴らしすぎるので、あの“オリジナル”に合わせるべく音を安っぽくする工夫をしています。
このEQ設定を見ても分かりますが、Bassをフルカット、Midをちょっと上げて、Trebleを下げて、Presence上げています。それでも安っぽさが足りないのでSpring Reverbを入れて、BD-2Wは基本Maz 18で使ったものと同じ設定ですが、Cモードではなく、Sモードに変更しています。
正直これでもまだ音がリアルすぎる感じはしますね。たぶんあの“オリジナル”のギターって、ELECTRI6ITYとか(もしかしたらDAW付属音源かもしれない)のサンプリング系ギター音源とBias AmpとかGuitar Rig等のプラグインシミュレーターを使った打ち込みギターだと思うんですよね(前半後半でキーが変わったりしますし、5話での特別版のギターとかモロ打ち込み音だったし・・・)。なので、そもそも生でやろうとするとリアルっぽさが強すぎる感じ・・・あと使った機材が良すぎた感じはあるんですが、とはいえちょっとそれっぽい雰囲気を出せてたら良いな、と思います。
原曲だとギターのアルペジオの下に歪んだコードバッキングも入っていて、その歪みをアルペジオの歪みと勘違いしたのでゲインが高めになりました。

まぁこんな感じで、いろいろ遊べますよ、ということが分かってもらえたらなと思います。そしてKemperユーザーでDr.Zのリグ持っていない人は、これは買った方が良いと思います。ローゲイン系はほぼこれでカバーできます。オリジナルのアンプを持って、それをプロファイルしている人でも、プロのプロファイルと聞き比べたりできるので、やはり買って損はしないんじゃないかと。ホントクオリティ高いですよこれ。
サンプルムービー
 
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