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当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

全部入りプラグインバンドル対決!「Native Instruments KOMPLETE 11 Ultimate」vs「IK Multimedia TOTAL STUDIO 2 MAX」! Part.1 概要編


DTMに欠かすことの出来ない“プラグイン”。プラグインとは、ソフトウェアのエフェクター、またはシンセ、サンプラーのことで、それ自体が音を作り出す楽器として(シンセサイザー/サンプラー、いわゆる「音源」)、また録音した音やシンセ等の音を加工するエフェクターとして使われるソフトウェアです。スタンドアロン(単体)で動作するものもあれば、DAW上で動かすためのプラグインもあります。
プラグインは単体で販売されることもあれば、複数の製品をまとめた形態、悪く言えば抱き合わせの形で販売されることもあります。そんな複数の製品をまとめたものを「バンドルウェア」と言います。基本的に、バンドルウェアは各製品を個別で購入するよりも低価格で販売されています。
こういったプラグインバンドルは世界中のメーカーが発売していて、中には自社の制作するソフト全てをまとめたものもあります。特に、幅広いジャンルの製品を展開するメーカーのバンドルウェアにはそれだけ多岐にわたる内容となっていることもありますね。
さて、そんなバンドルウェアですが、「これがあれば何でも出来る」と言わんばかりのバンドルがあります。つまりEDM、エレクトロ等のジャンルに欠かせないシンセサイザーに始まり、生音系や個性的な音を収録するサンプリング音源、さらに多彩なエフェクトを1つにまとめ、収録製品だけで多くのジャンルの楽曲制作に使うことができるものです。
このシリーズは、そんな全部入り系のバンドルウェアの中でも特に広いジャンルをカバーしたバンドルを比べてみよう、というシリーズです。ここで比較するのは、この2つの製品です。

Native Instruments KOMPLETE 11 Ultimate

言わずと知れた「コンプリート」です。最も有名な「全部入りバンドル」です。ドイツのNative Instrumentsによる製品ですね。コンプリートの頭文字がKなのはドイツ語「っぽい」綴りを意識しているのかもしれません。
Kompleteはフリー版の「KONPLETE Players」、低価格版「KOMPLETE Select」、通常版「KOMPLETE」、そしてフルパッケージの「KOMPLETE Ultimate」をラインナップ。無印とUltimateにはそれぞれクロスグレード(関連商品を持っている人が安く購入できるもの)もあったりするので、ネットショップで検索するとたくさん出てきてややこしかったりします。
ナンバリングを見ても分かるとおり、すでに11世代目。初代が2003年の発売なので、もはや完全に総合系バンドルウェアとしての地位を確立しています。まもなく12が出るという噂もあったりなかったりします。

IK Multimedia TOTAL STUDIO 2 MAX

“Amplitube”、“iRig”等でおなじみ、各種プラグインや多くの周辺機器を製作するイタリアの音響メーカー、IK Multimediaによるプラグインバンドルです。ナンバリングが2だから2作目かと思えば、2012年に「Total Studio 3」というバンドルが発売されていて、その前はたぶん「Total Workstation」という名前だった感じです。2016年に前作の「Total Studio Max」、そして今年、「TOTAL STUDIO 2 MAX」が発売となりました。
今回のモデルではこのMAXに加え、低価格版の「TOTAL STUDIO 2 DELUXE」もラインナップ。それぞれマックスグレードやクロスグレードといった、IK製品所有者向けのパッケージも用意されています。KOMPLETEと比べるとまだ歴史が浅いこともあり、知名度としては圧倒的にKOMPLETE(新作が出るとTwitterのトレンドに載るレベル)ですね。

なぜこの2つなのか、ということですが、「音源もエフェクトも」まとめたバンドルってなかなか無いんですよね。例えばエフェクトの膨大なバンドルであればWaves、多数の音源を収録した総合系のバンドルであればSteinberg Absoluteなんかもありますが、それぞれエフェクト、音源特化です。パッケージ1つ買えばなんでもできるよ、というのは今のところこの2つかな、ということで選びました。最上位モデルの通常価格も近いですし。

今回は概要編ということで、この2つのバンドルウェアの全体像を比較していきましょう。

  • パッケージ

Native Instruments KOMPLETE 11 Ultimate


まずはKOMPLETEから。全ての内容をウェブ上からダウンロードするダウンロード版と、全ての内容をメディアに納めて販売するメディア版がありますが、今回はパッケージ版となります。内容に違いはありません。変わるのはインストール時間ですね。KONPLETEはとにかく容量が大きいので、できればメディア版の方が良いと思います。

こちらが付属するメディア。ハードディスクですね。容量はたぶん500GB。

USB3.0対応。ケーブルも付属します。

IK Multimedia TOTAL STUDIO 2 MAX


こちらがTotal Studio 2 MAXのパッケージ。こちらもダウンロード版とメディア版があります。KOMPLETEと同様の理由で、できればメディア版が良いと思います。めっちゃ開封に失敗して箱破れてますがきにしないでくださいw

付属メディアは250GBのUSBメモリです。

  • 収録内容

それぞれの収録内容を比較してみます。リストにして、スラッシュで区切った形で表記します。

収録内容:KOMPLETE 11 Ultimate / TOTAL STUDIO 2 MAX

  • 対応フォーマット:スタンドアロン・VST・AU・AAX / スタンドアロン・VST・AU・AAX
  • 収録製品数:87 / 94
  • サウンド数:18000以上 / 16800以上
  • 容量:363GB(展開時500GB以上) / 179GB
  • サウンドエンジン:3 / 3
  • シンセサイザー:15 / 14
  • サンプリング音源:48 / 40
  • モデリング音源:0 / 1
  • エフェクト:22 / 39
  • マスタリング:0 / 1
  • ギター/ベースアンプ・エフェクト:99 / 306

ささっと見ればこんな感じ。サウンドエンジンというのは、例えばKONTAKTなんかがそうですが、DAWでプラグインを選ぶ際にそのサウンドエンジンを選び、その中で様々な音を選択したりする、というプラグインです。KOMPLETEでは対応のコントローラーと同期する「KOMPLETE KONTROL」、様々なシンセを動かすための「REAKTOR」、様々なサンプリング音源を動かすための「KONTAKT」がそれに当たります。Total Studioの方では特にそういった表記はありませんが、実際に動かすとシンセサイザー用の「Syntronik」、サンプリング音源用の「SampleTank 3」、オーケストラ音源用の「Miroslav Philharmonik 2」がそれにあたるので一応3と表記しています。ただ、KOMPLETE KONTROLはともかく、REAKTORとKONTAKTがサードパーティの音源にも対応している(つまりREAKTORやKONTAKT用の音源を開発できる)のに対し、Total Studioの方はIK音源を動かすためのエンジンなので相対的な比較ではないかもしれません。

  • それぞれの強み

収録されている音源やエフェクトについては後のパートで詳しく触れるとして、全体を見た上でお互いに「無い部分」を見てみましょう。

Native Instruments KOMPLETE 11 Ultimateの強み


KOMPLETEを選ぶ理由の1つに、KONTAKTとREAKTORの存在は大きいものがあります。特にKONTAKTはフリーウェアのプラグインでも多く使われているフォーマットですね。この画像は無料でハイクオリティなパイプオルガンの音を出せる「The Leeds Town Hall Organ」というプラグインで、KONTAKTで動作します。(対応サンプラーはKontakt 4/5、 EXS24、 Reason NN-XT、Ableton Sampler)。こんな感じで、フリープラグイン含む多くのプラグインがKONTAKTやREAKTOR上で動作する、つまりKONTAKTやREAKTORを持っていないと使えないってことがあります。KONTAKT、REAKTORにはそれぞれPLAYERというフリー版があり、それに対応しているものであればフリー版を持っていれば使うことができますが、対応していないサードパーティ音源も(特にKONTAKTはけっこう)あったりして、良いプラグインでもKONTAKTが無いと・・・・・・みたいなことはけっこうあります。
もちろんKONTAKTのためだけにKOMPLETEを買う必要は無く、多少の「回り道」をすることでKONTAKT本体もアップグレード価格で買えたりはするんですが、やはりこの存在は大きいものがありますね。(ちなみにKONTAKT、REAKTOR共にフル版が付属するのはKOMPLETE無印以上です。)

IK Multimedia TOTAL STUDIO 2 MAXの強み


どちらも「音源からエフェクトまで全部入り」のバンドルウェアですが、マスタリングまで対応できるのはTotal Studioの大きな強みです。KOMPLETE収録のエフェクトではマスタリングまで対応できるとはなかなか言えないですし、例えば音圧を上げたい、となった場合、たいていは別途音圧を高めることの出来るリミッタープラグインが必要になります。Total Studioはそういったリミッターはもちろんありますし、この画像のLurssen Mastering Consoleならマスタリングはもちろん、CDにプレスする際のマスターとなるDDPファイルの書き出し等も可能です。

  • お得な買い方

それぞれ、様々なクロスグレード等アップグレード価格のモデルがラインナップされています。そのため、単にフル版を通常価格で買うより、回り道をして買った方が安くなることがあります。それぞれのお得な買い方を載せておきます。

Native Instruments KOMPLETE 11 Ultimateの買い方

フリーダウンロードのできるKOMPLETE Players、またはKONTAKT5 Playerをダウンロードする。(Native Insturmentsアカウントも作る)

Sennheiserのフリープラグイン、「Drummic'a」をダウンロードする。(ダウンロード方法 by Cubaseと共に。
これ自体もけっこういいKONTAKT用ドラム音源です。

KONTAKT5フルバージョンにアップデートする。
上記のDrummic'aを持っていることで、KONTAKTをアップデート価格で購入する権利が発生します。

KOMPLETEをアップデート価格で購入する。
KONTAKTフルバージョンを持っていれば、KOMPLETEをアップデート価格で購入できます。

IK Multimedia TOTAL STUDIO 2 MAXの買い方

IK Multimediaのページから€99.99以上の製品を買う(通常のパッケージ版でも大丈夫です。)

Total Studioのクロスグレード版を買う

Total Studioには何かの「MAX」を持っている人用のマックスグレード版と、IKの€99.99以上の製品を持っている人向けのクロスグレード版があります。対象の製品を持っていなくても、€99.99以上の製品を買ってからクロスグレード版を買う方がお得に買うことができます。
※キャンペーン等で付属する製品はクロスグレードの対象外なので注意です。例えば製品にMODO BASSが付属するキャンペーンをやっていて、そこで付属したMODO BASSを使ってTotal Studioのクロスグレード版を・・・という買い方はできません。

KOMPLETE、Total Studio共に回り道での買い方はこんな感じ。さらにセールとか限定価格版とかがあったりもしますが、それらはタイミング次第。KOMPLETEは6月にセールすることが多かったり、11月のブラックフライデーを待つというのも手ですし、「欲しいものは欲しい時に買う」というのも重要だったりするので、そのあたりはそれぞれのやり方で良いと思います。正解はありません。

  • なんで両方買ったの?

こういう比較をしている以上、「どっちかを買えばどんなジャンルでも作れるよ」ということではないのか、と思うかも知れません。実際そうだと思います。なんで両方買ったのかというと、まずKOMPLETEは「DTMやるなら持っておくべき」みたいな位置づけだったりするところがあって、あと公式ページの収録内容を見てたら欲しくなったんですよね。全部を使い切れるのかというとなかなかそうでもなかったりするんですけど・・・。確かに持っておいて損はないようにも思いますし、かといって最初に買うべきかというとそこまででもないかも知れませんし、という感じです。
Total Studioの方は、ちょっとIKで欲しいプラグインがあったんですが、IKのプラグインって個別で買うとちょっと割高感があるんですね。バンドルで安くなってたりしますし。それでどうしようかなと思ってたタイミングでTotal Sudio 2 MAXが発売となり、すでにMODO BASS持ってたからクロスグレード版+初回限定価格で買えるってことになって、じゃあ買っとくかーみたいな感じで買いました。

とりあえず今回は概要ということで、こんな感じです。次回からは収録内容について細かく見ていきましょう。Part.2ではギター関連のアンプシミュレーター/エフェクターを比較してみようと思います。
Part.2はこちら

 
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