きになるおもちゃ -ギター・エフェクター・アンプ・DTM関連の情報サイト-

ギター・エフェクター・アンプ・DTM関連の情報サイト


きにおも@Twitter
Facebookアカウント
instagramアカウント
Line@アカウント
きになるおもちゃ@Lineブログ

がっきや速報
楽器店のセール情報や限定特価品をまとめてみます

ボカロ曲

リンク切れ等がございましたら、メールかコメントに書いていただくと助かります



きになるリスト(ニコニコ動画) Youtubeチャンネル Instagram

当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

現代的なスタイルのヘッドレス7弦ギター「SAITO Guitars S-HL7」買ったのでレポートします!

f:id:toy_love:20190506020943j:plain

今、人気の国産ギターメーカー、SAITO Guitarsの7弦ギターを買ったので、レポートしたいと思います。
モダンなスタイルと高い演奏性、そしてその価格と良い意味で見合わない高いクオリティのサウンドとして人気のギターブランドですね。

SAITO Guitarsとは

SAITO Guitarsは、2014年に埼玉県川口市で始まったギターブランドです。
代表の齋藤正昭氏はフェルナンデスエンジニアスクールの第一期生として卒業後、1991年から2013年まで東京のギターリペアショップをやっていた齋藤楽器工房によるギターブランドが、SAITO Guitarsです。
齋藤楽器工房としては、2011年にSAYTONE PICKUPSをブランドとして立ち上げ、Crews Maniac Soundのギターなどに搭載されました。その後2012年にオリジナルアーチトップギターを制作し、それがギターメーカーとしての転機となりました。2014年のブランド設立当初、SAITO Guitarsはアーチトップギターとラップスティールギターを制作、2015年にはソリッドボディのギターの制作も開始しました。

SAITO Guitarsのラインナップは分かりやすく、アーチトップギターはMから始まる型番で、「M35」は13.5インチ、「M385」は15インチのフルサイズ、基本的にジャズギターです。
ラップスティールギターはLSから始まる型番のモデルです。
そしてSから始まるのがソリッドボディ。「S-622」は6弦、22Fのストラトシェイプです。モデル名最後にJMCが付くのがジャズマスタイプ、TLCがテレキャスタイプ、MSがマルチスケール(ファンドフレット)のストラトタイプです。
同様にS722は7弦22F、724は7弦24Fモデルとなります。現時点で724はMS(マルチスケール)のみとなります。
そして、特殊な上位モデルとしての位置づけでS-HL7(ソリッドボディ、ヘッドレス7弦)があります。
また、S-420bと521bがそれぞれ4弦20Fのベース、5弦21Fのベースです。ベースは2018年に新たに加わったラインナップですね。

SAITO Guitarsのギター/ベースは基本的にセミオーダーで製作されます。大きな特徴として、木部の加工にはNCルーターを使用して3Dで削り出すことで製作されています。
そして、基本的にマットな質感で製作される塗装。単色のカラーやグラデーション、独特のグラナイト系塗装などで製作されますが、塗装はボディトップのみに行われ、サイドとバックはナチュラルで仕上げられているのも大きな特徴。塗装が薄く仕上げられていることもあってか、全体的にクリアで高い解像のサウンドで知られています。
また、SNSでのみプロモーションを行い、口コミで人気が高まっていったというところもSAITO Guitarsの特徴です。

特にソリッドボディのモデルが人気となっています。James Tyler系スタイルのヘッド形状は好みが分かれるところもあったりしますが、メイプルの中にマホガニーのラインを見せるように作られた構造など、細かなところにこだわりのある作りのギターを制作しています。

f:id:toy_love:20190506024535j:plain

それでは、改めて今回のモデル、「SAITO Guitars S-HL7」を見ていきましょう。

SAITO Guitars S-HL7

f:id:toy_love:20190506024557j:plain

こちらがS-HL7です。S-HL7は2016年の楽器フェアでプロトタイプが公開され、2017年に発売。うちのモデルもその第1弾で製作されたモデルだと思われます。
S-HL7はアルダーまたはアッシュボディで製作されます。うちのはアッシュボディですね。独特のスタイルで製作されるボディ形状のヘッドレス7弦ギターです。
既存のヘッドレスパーツを使うのではなく、各部にオリジナルパーツを使用して制作されているのもポイントとなります。

奇しくも同じく2017年に発売されたヘッドレスギター、MAYONES Hydraと似たボディ形状となっています。発売時期を考えると、どちらかが影響されたということはなく、本当に偶然に似たスタイルとなっています。人気のモダンギターメーカーがヘッドレスを開発した時に、似たスタイルを考えたというのはとても面白いです。

f:id:toy_love:20190506030138j:plain
独特のボディトップ形状となっています。アーチトップの一種とも言えるとは思いますが、スルーネックギターみたいなボディ中心部をフラットとし、その両側にウィングが付いたみたいな形状で削り出されています。CADでデザインされ、NCルーターで削り出されているからこそできるような形状ですね。


f:id:toy_love:20190506030054j:plain
f:id:toy_love:20190506030403j:plain
f:id:toy_love:20190506030445j:plain

ネックはゆるやかなCシェイプのハードメイプル、指板はエボニーです。S-HL7の指板はエボニーかハードメイプルです。うちのはエボニーですね。
フレットはJescar 57110 Evolutionを使用した24F仕様。若干金色がかったフレットが特徴的です。ポジションマークはLuminlay (蓄光)。スケールは648-677mmのマルチスケールを採用した緩やかなファンドフレットとなっています。ファンドフレットの基準は5Fですね。
ヘッドピースはオリジナルパーツ。そしてヘッドピースから各弦ごとにヘッドにガイドが掘られ、ナットへと繋がっています。また、ヘッド部を少し広げていることで、ヘッドから掛けるタイプのスタンドにも使えるようになっています。

f:id:toy_love:20190506030949j:plain
f:id:toy_love:20190506031014j:plain

ネックはボルトオン。ジョイント部にはヒールレスカットが施されています。

f:id:toy_love:20190506031056j:plain
ピックアップは「SAYTONE Seven Sledge / Seven Bore Up」のセット。カバードハムのタイプです。このピックアップカバーはハードエイジド。モダンな形状、構造でシンプルなカラーのギターにハードエイジドのPUカバーが合わさるとなんか退廃的な雰囲気があります。

f:id:toy_love:20190506031304j:plain
コントロールは1Vol、1Tone、3Wayセレクター。ToneノブがPush/Pushタイプのスイッチとなっていて、コイルタップも可能です。

f:id:toy_love:20190506031407j:plain
ブリッジはSAITO HLI。ヘッド部はSAITO HP7。それぞれSAITO Guitarsオリジナルパーツとなっています。

f:id:toy_love:20190506031731j:plain
ボディの底部にはウェンジ材で作られたエンドサポーターがあります。これは取り外し可能。立てて置いた際などにブリッジを破損しないように保護することができます。

f:id:toy_love:20190506031623j:plain
ヘッド裏には「SAITO Guitars」ではなく、金色で「齋藤楽器工房」のロゴが入っています。「フラッグシップモデル」を意味しているということです。

操作性/サウンドレポート

f:id:toy_love:20190506031937j:plain

S-HL7のサイズはこんな感じ。今では定番のヘッドレスギター、Strandbergと比較しています。

このStrandbergは最初期のBoden J6です。

toy-love.hatenablog.com

ただ、Strandbergほどのすさまじい軽さではなく、ある程度十分な重さのあるギターとなっています。
といっても、7弦ギターとしてはかなり軽量かつ小さめな作りなので、演奏性も持ち運びもしやすいですね。

ネックの形状もかなり弾きやすいですね。7弦ギターを弾いているっていう感じよりも6弦の太めのネックを使っている感覚に近いです。もちろん弦は7弦。ネックは少し薄めですがそれほど極薄な感じではなく、またStrandbergのような癖の強さも無いので、多くのプレイヤーも扱いやすいと思います。

f:id:toy_love:20190506032414j:plain

そして、ボディの形状もかなり演奏性が高いです。この独特のアーチのスタイルがアルペジオもやりやすいです。

f:id:toy_love:20190506032717j:plain

このギターの唯一の注意点としては、アウトプットジャックの位置がここにあることですね。何を注意するかというと、この位置にあると長めのストレートプラグを持つケーブルを挿して、ギターを壁にかけて立てたりすると、ケーブルがギターの重さを支えてしまってプラグを傷めることがあり得ます。
S-HL7のギター側はL字プラグを挿しておくことをおすすめしたいですね。ボディ裏には多少余裕があるので、そこに舟型ジャックでアウトプットを付けたりすると回避されるかもしれないとは思いますが、その辺はいろいろ設計思想があると思います。

f:id:toy_love:20190506033045j:plain

サウンドもかなり扱いやすいです。ヘッドレス、ファンドフレット、ジャンボ24F、7弦というモダンなスタイルを組み合わせたギターとなるとかなりエクストリームなサウンドというか、ハイゲイン専用機的な雰囲気に見えてしまうかもしれませんが、どちらかというともっとローゲインでも綺麗な音を出せます。もちろんハイゲインもいけますが、暖かでクリア、綺麗で明瞭な音のギターです。

また、これはSAITO Guitars全体に言われることですが、特にナットの精度が素晴らしいです。これ、同価格帯の世界的定番メーカーで、新品状態でこのナット精度出しているギターはたぶんないです。チューニングの安定性はもちろん、音色の明瞭さ、チューニング自体のしやすさにもこのナットの精度の高さが寄与しています。もちろん、その他全体のオリジナルパーツの作りも良く、Jescarフレットの滑りの良さも素晴らしいです。

正直、かなり面白いギターです。
そもそも「弾」が少なく、楽器店でも見かけることが少ないモデルです。なかなか手にしたり試したりする機会はないかもしれませんし、SAITO Guitarsとしては価格も高めなモデルですが、それだけの高いこだわりが見られて面白いです。

ちなみに、写真を見ての通り、うちのS-HL7はシャーラーロックピンを取り付けていますが、これ、普通の取り付けができないです。(旧ロックピンを使い、ピン側の加工が必要。詳細は別記事で載せます。)そこは注意です。
toy-love.hatenablog.com


 
しかし使っていて楽しいギターです。音も良いし、演奏性も高いですね。ちなみに今後HLは8弦モデルも制作される予定ということです。


【Hoochies_Online_Store】SAITO GUITARS S-HL7 Dark Side Moon

Blue Guitars - SAITO GUITARS / S-HL7 Ash/E - Ptarmigan [Kenji Hiroi]

【Hoochies_Online_Store】SAITO GUITARS S-HL7 DARK SIDE MOON【売約済み】
 
Lineアカウントから1日1回ブログ更新をお知らせ!
Lineブログ更新中!
がっきや速報
人気blogランキングへ にほんブログ村 音楽ブログへ 友だち追加



にほんブログ村 音楽ブログへ
免責:
紹介している商品のリンク先の販売店、およびメーカーと管理人は関係ありません。
仮に御購入の際になんらかのトラブルがおきましても管理人は責任を負いかねます。
当サイトは楽天アフィリエイト、Amazon.co.jp アソシエイト、Yahoo!アフィリエイト、アクセストレード、A8.net、リンクシェア、Google Adsence、iTunesのリンクを使用しています。
また、当サイトと同じ改造を行って何らかの問題が発生した場合も責任は負いかねます。ご了承ください。
Privacy Policy