リアルアンプのサウンドを取り込む、アンプマッチング。Kemperのプロファイリングに代表されるその機能、方式は違えど、似たことができる機材はいろいろあります。
各機材がどうやってアップマッチングをやっているか、というのは以前記事でもまとめたことがありました。
toy-love.hatenablog.com
こういうデジタル系のアンプモデルのプリセットやIRを販売するChotonesが、7機種のアンプマッチの比較動画をアップしていておもしろかったので、紹介したいと思います。
これがその動画になります。
PEAVEY 6505 vs 7 AMP MATCHING Devices | Metal (Kemper, Fractal, Mooer, Overloud TH-U, Bias Amp)
動画内で使用されているのは、先日の記事でも紹介したKemper、Fractal Audio Systems Axe-Fx III、Mooer Preamp Live、Mooer GE300、Positive Grid Biasシリーズに加え、Axe-FX IIとプラグインのOverloud TH-Uとなっています。
Overloudにその機能があったのは知らなかったです。アップデートで追加された(?)みたいなのを海外フォーラムで見ましたがそうなんですかね。分かりません。いわゆるTone-Matching機能で、Kemperとは違い、AxeやBias、GE300のように、元々あるモデリングを元にアンプサウンドに近づける機能となっているみたいですね。
で、動画なんですけど、各モデルの印象を軽く。これが書きたかっただけなんですけどね。
動画でターゲットアンプとされているのはPeavey 6505。
Kemperは独自のプロファイリングで、それがメイン機能ということもあり、かなり近いトーンとなっているのが分かります。若干ですが全体的に軽いコンプレッションがかかってるかなーという感じの違いですね。
続いて出てくるのがOverloud。これかなり近いですね。プラグインらしい、音が直接目の前から出てくるみたいな感覚(空気感が少なめ)な感じはありますが、かなり近い音になっていると思いました。
次がGE300。Kemperと比べると若干“薄い”印象はあります。レンジが広すぎてちょいハイファイ感があるのと、ローエンドが少し削れてるのかなと思います。
Preamp LiveのTone Captureはオマケ機能的な扱いだったこともあってか、元のアンプモデリングの特性が強く出ていますね。GE300と基本のプログラムは同じだと思いますが、パラメータが足りてない感じ。
Axe-Fx IIIとIIが続くんですが、これはAxeの特性がかなり強く出ていますね。ロー~ローミッド付近の音の出方がAxe-Fxって感じです。IIとIIIでの違いはほとんどなさそうですね。
最後にBias。Axeの後だとかなり違って聞こえますが、AxeよりもBiasの方がオリジナルに近くなっているようには思います。ただ若干、ハイの潰れがあるかなーと思いました。
この動画は「アンプマッチング」の機能に絞った動画なので、それをメイン機能とするKemperが有利な動画であることは前提としないといけないですね。Preamp LiveとかAxe-Fxではそれはどっちかというとオマケ的機能です。
で、なんとなくコメントも見てみたら「Axeに失望した」みたいなのもありましたが、分かって書いているのか、この動画だけをみて機材の特性を判断しようとしたのかは分かりません。後者だとすればそれは違いますね、言うまでもなく。
あとコメントだと「Helixはないの?」とか。Helixにアンプマッチング機能はないですからね、今のところ。知らなければ書きたくなる気持ちは分かるw
あとKemperでもそうなんですが、誰がどんな環境でマッチングしたかによっても結果は異なります。もちろんChoptonesは多数のデジタル機器の音作りには定評があります(同サイトで無料配布されているKemper用のJSM2000リグパックはKemperユーザーなら持っていて損はないくらい良いリグです)ので、この動画のクオリティ自体はもちろん信用はできると思いますが、それでもこれは一例であることを忘れないようにはしないといけないと思います。
まぁ、その上で、各モデルの「アンプマッチング」の違いを楽しむ動画としてはおもしろいんじゃないかと思います。
あんまり動画の感想とかの記事は書かないと思いますが、なんかこれ見たら書きたくなったので載せてみました。
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