Free the Toneから、多くのMIDI機器に同時にシグナルを送信するためのMIDIボックスが登場です。
以前あったモデルでは3台までの並列出力でしたが、それを5台までにしたモデルですね。
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MIDIは、16chまでの信号を同時に送信でき、MIDI THRUを使用することで複数の機器を数珠つなぎにして同時に接続し、個別に操作することができるように作られています。全ての機器に違ったシグナルを送信するなら16台まで、同じシグナルで操作する機器があるのならより多くのMIDI機器を同時に接続することができるシステムです。
しかし、MIDIの信号は複雑で、その割に弱いです。MIDIの信号は、特に加工しなければ15m程度までしか届きません。これはMIDI THRUを重ねたケーブル全体の長さでもあり、さらに機器によってはTHRUで端子を通ることで信号が消耗するため、もっと短い距離しか信号を送ることができないこともあります。また、長いケーブルや複数の端子を通すことでMIDIシグナルに遅延が発生することもよく知られています。
送信したMIDIシグナルがきちんと受信されないとどうなるか、最もよく起こるのは、単に「なにも起こらない」ことですね。プリセットを変える信号を送ったはずなのに、なにも起こらない、それは困りますよね。
場合によっては、全然違う信号として送られてしまったりすることすらあったりします。また遅延も、ステージでは起こって欲しくないことですね。近い機材から順に信号が到達するので、後の機材ほど遅れてしまうこともあります。(チャンネル違いによる小さな遅延自体はMIDIの仕様なのでどうしようもないですが・・・)
この「Free The Tone MB-5 MIDI THRU BOX」は、そんなMIDIの弱点を解消するための機材です。
1つのMIDI信号を5つに分岐、また内部ロジック回路により波形が補正され、綺麗な信号として送信することで、多くの機材を操作する際のトラブルを軽減することができます。
例えば、5台の機器をMIDI THRUを通して直列でつなぐよりも、このTHRU BOXを通して5台に並列で分岐することで、全ての機材をMIDIで直接接続したような状態にすることができるというものとなります。
MIDI INが1つと5つのMIDI OUTを搭載。うち2つは裏側についています。
ただ接続するだけでMIDIのトラブルを解消できるとしたら、より大きなシステムを使うなら必要不可欠なモデルといえるのではないかと思います。
もちろん、このTHRU BOXからさらにTHRU BOXにつないで多くの機材に並列で分岐させることも可能ですね。
多くのアーティストの大規模なシステムも手がけるFree the Toneらしいモデルです。
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