DTMをやるならモニタースピーカーが必要。そうは言ってもスピーカーって高いし、そもそも何が良いのか分からない。オーディオマニアでもないのに、スピーカーに3万円も出したくない……まぁオーディオマニアはスピーカーに3万円どころか30万くらい余裕で出したりしますけど、それはともかく。
ジャンルは問わず、曲を作って完成させるまで、自分でやろうとするなら、モニタースピーカーは必要です。
モニタースピーカー、とりあえず一般的な自宅のDTM環境で使えるような「ニアフィールド」と呼ばれるタイプで、アンプを内蔵したパワードモニターに限定しても初心者向けのモデルからプロ用ハイエンドまで、本当に様々なモデルがあります。
できる限りローエンドな価格帯で、それでも本格的に使えるスピーカー。特に一般の家庭のように、「大音量を鳴らすのは不可能」な環境で、しっかり使えるモデル。そんな、最も多くのDTMerが求めるであろうスピーカーに、とても良さそうなモデルが登場します。
「JBL 104-Y3」。
スピーカーメーカーとしては老舗中の老舗、1946年創業のJBLによる、エントリー向けリファレンスモニターです。リファレンス=お手本みたいなそんな感じ、モニターはモニタースピーカーのこと。つまり音に味付けをすること無く、そのままの音を再生するためのモニタースピーカーが、リファレンスモニターですね。といって、普通のリスニング用としても全然使えますけど(当たり前ですが、PCやディスプレイ付属のスピーカーとは比べものにならない音質です)。
このJBL 104-Y3は、この価格帯で同軸2Wayのモニタースピーカーです。
同軸とは?スピーカーは、大きくなると低音が得意で高音が苦手となり、小さくなると高音が得意で低音が苦手です。そのため、全体の帯域をしっかりと再生するために、多くのスピーカーには2つまたは3つのスピーカーを搭載し、それぞれに周波数帯を分担させて音を再生します。
同軸スピーカーとは、それらの複数のスピーカーが同じ軸、つまり中心が同じ位置となるように配置されたスピーカーのことです。同軸2Wayは、ツイーターとウーファーの2つのスピーカーが同じ軸に配置されている、ということを指します。
同軸スピーカーは、軸がぶれない、つまり「リスニング位置が固定されているなら」音の位置がくっきりと再生されます。リスニング位置がずれると、音の場所のずれは同軸でないスピーカーより大きくなります。
つまり、スピーカーの近くで座って作業をする、DTMのような環境では同軸スピーカーはとても有効です。逆に、部屋全体に音を出すことを目的とするオーディオスピーカーでは同軸のメリットはあまりありません。
そのため、1台でより多くの需要を満たせるのは同軸ではないスピーカーだったりしますが、ことDTMのような作業をするためのニアフィールドスピーカーには、同軸であることのメリットが大きいです。それだけピンポイントな需要に向けて作られるため、多くの同軸スピーカーは「エントリーモデル」にはありません。手頃なものでも左右1対で10万円を下ることはほとんどなく、定番モデルでは左右で3~40万、上を見ればきりがないですが、例えば中田ヤスタカ使用モデルとかだと左右で90万~とかしたりします。
そんな中、このJBL 104-Y3は同軸2Wayのニアフィールドリファレンススピーカーでありながら、かなり手頃な価格を実現したモデルとなっています。
内蔵するパワーアンプはクラスD(デジタル)で30W+30Wの60W出力と、自宅で使うには十分なパワー。アンプは片側に内蔵されており、そこで音量をまとめてコントロールします。前面にAUX端子とヘッドフォン端子があり、普段接続していない外部オーディオ機器やヘッドフォンを前から挿して使うことができるのは便利なスタイル。
背面にはバスレフのダクトがあり(なので壁から少し離して設置しましょう)、電源端子、電源ボタンとRCA端子、TRSフォン端子(同時に接続するとミックスされます)、左右のスピーカーをつなぐ端子があります。
見た目もモダンで良い感じですし、スペック的にも自宅でのDTM環境に必要十分という感じで、とても良さそうなモデルだと思います。
これからDTMを始める(音楽をPCで作ってみたい)という人だけでなく、モニタースピーカーを何か買わなきゃなーと思っていたり、モニタースピーカーを使っていない人にも、最初のスピーカーとしてとても良いモデルとなるのではないかと思います。
JBL ONE-SERIES 104 _(Z Reviews)_ feat TaoTronics BT Receiver
JBL One Series 104 vs JBL 305P MKII || Sound & Frequency Response Comparison
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