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当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

Kemperで「使える」無料Rig、軽くレビューしてみます。 シングルコイル編

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2011年の発売から10年。未だトップクラスのデジタルアンプ・モデリングアンプとして最前線で使われているKemper Profiler
もちろん発売当初からファームウェアは大幅にアップデートされているものの、10年経ってもトップクラスの座を譲る気配も未だ無いというモンスターなモデルです。

そんなKemper Profilerの大きな特徴として、アンプをプロファイルできる、という機能があるのはもちろん、それを共有して世界中のプレイヤーが使うことができる、というのがあります。
もし、Kemperがこの「リアルアンプをプロファイルする」という点”だけ”に力を入れていたら、一部のマニアやプロプレイヤーにだけ使われる機材となり、これほど普及することは無かったでしょう。
Kemper Profilerさえ買えば”、無料で世界中のアンプの音を使うことができる、実はこれこそ、Kemper最大のポイントとなります。
ちなみにSNSとかで「プロファイル機能はいらない、ロードのみでいいから安いやつ出して」という声すらあるんですけど、たぶん構造を考えるとプロファイリングモードは単にそのアルゴリズムを使うソフトウェア上のものだけで、内部チップとか別に同じなので、プロファイルモードを無くしても5モードロータリースイッチが4モードロータリースイッチに変わるくらいしかハードウェア的に値段は変わらないですよ、と思います
(そういう勘違いをする気持ちは分からんでもない)。

それはともかく、そうして共有されたファイルはRigという名前で、有償で販売される場合もありますが、Kemper公式の“Rig Exchange”というところから無料で使うことができます。
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そして、それはRig Managerというエディタ/管理アプリから直接選択して使うことができる、という仕組み。
2012年ごろの、発売されたばかりの頃は、これらの共有されたRigも「結局自分でプロファイルする方が良い」という評価だったりしました。その後、Rigの販売なども行われてくると「やはり有料のRigは良い、無料の共有Rigはそこそこ」という評価に変わってきます。
では今はというと…無料で共有されているRig、めっちゃ良いです。どんどんレベルが上がってきて、有償無償でのクオリティの違いはもう無いと言っても良いです。もちろん、玉石混交というと失礼かもですが…無料で共有されているものの中には使いにくいものもあったりはします。ですが、いろいろとノウハウが出来てきていて、そのまんま使える、どころか素晴らしいと思えるようなRigも共有されています(中には有償で販売されているものがそのまま共有されていたりもします…)。
また、あくまでも先入観的なものもあったらしく、初期のRigも改めて弾いてみるとすごく良いものもあったりします。そういうのは当時から人気が高かったものですね(レーティングとか付けられるのです。)

KemperのRigは、基本的にどんなギターでも使えますが、「プロファイリング時に使用したスタイルのギター」で使うと、より高いパフォーマンスとなることがあります。実際に評判のよいRigでも、シングルコイルとハムバッカーではかなり印象が異なります。
そこで、このRig Exchangeに共有されている無料のRigから、シングルコイル、ハムバッカーそれぞれで個人的に「良いな」と思ったものを各10個、載せてみたいと思います。
ではいってみましょう。
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今回はシングルコイル編ということで、ストラトのリアを使ってちょっとしたサンプルも載せてみました。基本的にRig Exchangeでダウンロードできる状態そのままの音です。ここからさらに調整したり、かかっている絵フェクトを切ったり逆に追加したりもできます。

Rigネーム:BD '83 FNDR CHAMP II

  • 制作:BDTN
  • アンプ名:Fender Champ(1983)
  • スピーカー名:8インチFender(コンボ)
  • マイク名:SM58
  • アップロード日:2012/4/21
  • かかっているエフェクト:ノイズゲート・EQ
  • サンプルサウンド

こちらは初期、2012年にアップロードされたヴィンテージChampのサウンド。特にストラトとの相性が良い音色で、簡単に”フェンダーっぽい”サウンドが作れます。
響きの感じも気持ちいいので、使えるRigです。若干アウトプットレベルが高いので、Kemperからの接続によってクリップする場合はそこだけ調整すると良いと思います。

Rigネーム:Cornell Romany 10W

  • 制作:DANIEL RIGLER
  • アンプ名:Cornell Romany Plus(2008)
  • スピーカー名:Jensen Blue Label 12
  • マイク名:SM58
  • アップロード日:2019/3/2
  • かかっているエフェクト:リバーブ
  • サンプルサウンド

さっきのChampの後だと地味に聞こえますが、このRigはとにかくナチュラルなシングルコイルのクリーントーンを作るのに最適なRig。エフェクターの音色チェックとかにも使えるほどです。
エフェクトをかける際のベースとしてはもちろんですし、他のクリーントーンのRigに同じフレーズで重ねてクリスタルトーンのようなコーラス的な音を作るときにもこの癖のなさがとても使いやすいです。

Rigネーム:JCM2000 CHA Crunch

  • 制作:The Oven
  • アンプ名:Marshall JCM2000 Bch
  • スピーカー名:Marshall 1960
  • マイク名:SM57 / Royer
  • アップロード日:2021/2/22
  • かかっているエフェクト:リバーブ
  • サンプルサウンド

マーシャル系歪みはいっぱいあるんですけど、使いやすいマーシャルクリーンは意外と貴重。特にシングルPUの出力だと物足りないものもある中、このRigは普通に使いやすくてマーシャルらしいクリーントーンになっています。2021年のRigということもあってか、かなりハイレベル。かつてなら有償だったようなクオリティです。

Rigネーム:MARSHALL SV20 09:00

  • 制作:PACO MATA
  • アンプ名:Marshall Studio Vintage 20
  • スピーカー名:Celestion Greenback(コンボ)
  • マイク名:SM57 / リボンマイク
  • アップロード日:2021/2/8
  • かかっているエフェクト:リバーブ
  • サンプルサウンド

こちらも素晴らしいです。さっきのJCMよりはゲイン高めのプレキシ系サウンド。60年代の1959SLをベースにした2019年発売のSV20C(20/5Wアンプ)をさらに2011年発売の機材でプロファイリングという面白い現象が起こっていますが、結果はめっちゃいい音。シングルコイルだけじゃなくハムでもすごい使いやすい音です。

Rigネーム:Suhr PT100 Ch 2#

  • 制作:George_Alayon
  • アンプ名:Suhr PT100
  • スピーカー名:Suhr PT100 (Scumback BH75/M75)
  • マイク名:SM57 / R121
  • アップロード日:2016/8/14
  • かかっているエフェクト:なし
  • サンプルサウンド

SuhrのPete Thornモデル。かなりのレアアンプです。プレキシ的なトーンを作るモデルですが、Suhrらしい現代的な質感も加わった音色となっています。クランチ的な音で、ギターの特性がしっかり出る使いやすい音。

Rigネーム:KOCH CRUNCH 2

  • 制作:MALLOY MASTER TRACKS
  • アンプ名:KOCH Power Tone II (2008)
  • スピーカー名:Celestion G12H
  • マイク名:Yamaha MZ 205 BE
  • アップロード日:2012/6/11
  • かかっているエフェクト:リバーブ
  • サンプルサウンド

KOCHのRigは少なめ。KOCHらしいちょっとダークだけどスタンダードなトーンです。初期のRigの特性として、ミュートするとローがかなり強く出る感があって、そこは使い勝手それぞれあるかも。

Rigネーム:1955 Super TWEED3

  • 制作:Zoltan1957
  • アンプ名:Fender Super Tweed (1955)
  • スピーカー名:Fender Super Tweed (コンボアンプ)
  • マイク名:R144
  • アップロード日:2015/10/5
  • かかっているエフェクト:リバーブ
  • サンプルサウンド

1955年製のレオフェンダー制作アンプの歪み。ちょっとリバーブ強めですが、この歪みの雰囲気というか質感が弾いていてとても気持ち良いRigです。

Rigネーム:Madamp J5Mk1 Dst

  • 制作:Jens Neumann
  • アンプ名:MADAMP J5Mk1
  • スピーカー名:Celestion V30
  • マイク名:SM57 / C3000
  • アップロード日:2012/6/12
  • かかっているエフェクト:ディストーション・リバーブ
  • サンプルサウンド

ドイツのMADAMPという珍しいアンプメーカーのアンプ。これは5Wのアンプキットで、それを制作したものをプロファイリングしたRigですね。RIg内でDS-1ベースのディストーションがかけられています。

Rigネーム:Free Orange Brent Hinds

  • 制作:Deadlight Studio
  • アンプ名:Orange Brent Hinds Terror
  • スピーカー名:Bogner 212 (Celestion V30 British)
  • マイク名:SM57 / MD421
  • アップロード日:2018/5/12
  • かかっているエフェクト:ノイズゲート
  • サンプルサウンド

Orange Brent Hinds TerrorをプロファイルしたRig。Orangeらしい倍音の豊かさを持つクランチトーンです。ハムだとちょっと分厚い。シングル向けの音です。Orange系のRigはいろいろありますが、これはその中でもゲインの感じ、音の質感共に非常に高い。ノイズゲートのおかげもありますが、ノイズが少ないのもポイントです。

Rigネーム:Cherub Rock Pumpkin PI

  • 制作:Deadlight Studio
  • アンプ名:Marshall 2555X + EHX Big Muff(Opamp)
  • スピーカー名:Maershall 1960AV (Celestion V30)
  • マイク名:SM57 / PR20
  • アップロード日:2018/1/18
  • かかっているエフェクト:ノイズゲート、EQ
  • サンプルサウンド

笑えるくらい「あの音」が出るRig。Opamp期のオリジナルBig Muffを通しているのもその要因。サイアミーズ期のスマパンしたいならこれ。
 
ということでかなり厳選した10種類のRigをレビューしてみました。
Kemperだとこれらは無料で使えます。載せたRigネームで検索すればすぐ出てきますし、気に入った音があれば、同じ制作者の他のRigを試してみたりとかも面白いです。クオリティ高い人のRigは、だいたい他のものもクオリティが高いです。
初期のものですが、ChampのRigも素晴らしい。エフェクトをかけるならCornellですが、シングルコイルのクリーントーンでFender的な音がほしいならここに載せたChampのRigは絶品です。
けっこうKemper公式フォーラム(英語)とかではこういう、無料リグのレビューとかもあるんですけど、日本語だとあまり無くて。もっとそういうのも活発に話ができれば良いなと思ったりします。
今回はシングルコイル向けということで、次回はハムバッカー向けのRigを見てみたいと思います。
toy-love.hatenablog.com

 
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