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ボカロ曲

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当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

和風メタル・和風ロック+ボカロ、「隠密如陽炎 -オンミツハカゲロウノゴトク-」!機材とかグロウルの作り方とか載せます。

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こちらの絵と動画はちびろぅさん(Twitter)に作っていただきました。

てことで、久々にボカロ曲作りました。まずは動画載せときます。

www.youtube.com


Youtubeとニコニコに上げてます。良かったら聴いてください。

和風ってことで古語満載の歌詞で、メロディはあんまり和の音階使うとテンポ感が遅く感じるので普通の感じになってます。ところどころでちょっと入れるくらいの感じです。
苦労したのがタイトルですね・・・とにかく浮かばなくて。たぶん和ことばというか、古語とか普段使わないからなんでしょうね。
歌詞のストーリーまではけっこうスッと出来たんですけどタイトルどうしようってなって、漢文風にしたらそれっぽいかなってやってみました。曲作りは難しいです。楽しいけど。

いつも通り、ギター以外は打ち込みです。ギターだけ生です。生ですって言ってもまぁKemper Profilerですけど。
ギターは、全編にわたって使ったのはほぼ「SAITO Guitars S-HL7」です。
toy-love.hatenablog.com

形のイメージが和っぽいし、日本メーカーだし、というのが一番のポイント。7弦なんですけど、7弦じゃないと弾けないところはほぼないと思います。一応一部LRのユニゾンでオクターブ下弾くために使った部分がほんの少しありますが、ドロップDの6弦で弾ける曲になってます。

あとサブで「Nik Huber Dolphin II」。
toy-love.hatenablog.com
これはPRS的なちょっと重くてあんまり主張しすぎない感じの音が欲しかったので。最初のサビまではSAITOのみで、その後から白玉のコードをこれで薄く重ねてます。一番この音が分かるのは最初のサビ後のAメロで、下の方で鳴ってるコードがこれです。

音色は、まずハイゲインのところ(イントロとかBメロ・サビ・グロウルのバック)は。左がa2cのCL100-VP4のリグで、右がBogner XTCのリグです。
ローゲインのところ(Aメロ・Cメロ・リードのバック)は左がMarshall 1959LP、右がSoldano Decatoneのリグです。
リードは左がPeavey 5150で、右がVIVIXのBogner HERIOS100のリグですね。
あとサビに厚みを付けるために左がBogner Goldfinger SL、右が3Monkeys Orangutanのリグで音を重ねてます。

Dolphinは、左がFRIEDMAN BE100、右がPRS Archon 100W Headのリグを使っています。
リンク付いてるのが有料リグ、そうでないのは無料リグです。
有料無料問わず、曲に合うかなと思ったリグを探して使っています。Kemper側での音作りはリグ選定と要らないエフェクトを切るくらいしかしてなくて、EQとかは後からミックスで調整してる感じです。ローゲインのところは薄く後からコーラスかけたりとかしてる感じですね。

他のパートの音源は、ヴォーカルとグロウルが初音ミクV4X+VOCALOID5です。今回は初音ミクDarkの声をメインにしてノーマルの声を混ぜています。あと上下オクターブを多少足してます。

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ベースはMODO BassNeural DSP Darkglass Ultraで歪みON/OFFしています。

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ドラムはBFD3。実は以前作った「咲き誇れ」で使ったものと同じキットを微調整しています。

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和楽器音源は尺八と琴を使ってます。尺八は尺八 Shakuhachi Premier Gです。

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琴は箏姫かぐや

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また、中盤以降はシンセをPADで鳴らしています。Waves Codex Wavetable Synthと、IK Multimedia SampleTankの音をレイヤーしています。

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それと、グロウルの後半の高音で鳴っているのがKontakt標準のChoirですね。

使った音源はこんな感じです。
今回、初めてボカロでグロウルを入れてみました。この2分44秒からのところですね。

これがすごく大変でした。実はボカロをグロウル・・・まぁデスボっぽくすること自体はけっこう簡単なんです。私が一番良いなと思ったのが、下の記事に書かれた形。
modeeisennui.com

なので、この形をベースに作っています。最初は見よう見まねで。

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まず、楽曲のキーの音のみでデスボイスのリズムと歌詞をボカロに入れます。普通の「レ」の音だけで、「わーざわーひらーりーとーゆらめーーきーーてーーーー」って言っているような感じ。

で、これに上下1.5音ずつずらしたコーラスを付けたものを作り、「モノラルダウンミックス」します。これはボカロエディタからやります。上の記事ではこの時点でアタック強めとかにしてますが、私はとくに何もせずそのまんま出力しました(忘れてたとも言う)。
そこにフランジャー、歪み、EQ、ピッチシフトをかければ出来上がり♪、というのが上の記事で書かれている形です。
この基本的な方向性は変わっていませんが、使っているプラグインの違いもあるのと、欲しいリアルに近いグロウルの音を作るためにかなり設定を調整しました。
具体的には、かけたエフェクトはこうなります。

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どういうことか順に説明していきますね。

まずこれ。
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Waves Smack Attack。すごく使いやすいからこれ使ってるけど別になんでもいいです。トランジェント系のもので、音のアタックとサステインを調整します。デスボだと多少アタック強めがいいんですが、このときアタック上げすぎて倍音が増えすぎないよう注意します。

続いてこちら。
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フランジャーです。これはCubase付属のやつ。けっこうきつめの設定にしています。そしてそれを2重にかけています。

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次がディストーション。これもCubase付属のやつ。フランジャー、歪みと上の記事のとおりにやってますね。ということは次は

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ピッチシフトですね。WAVES SoundShifterを使ってますが、これ-1オクターブまでしか下げれないので、2重にかけて2オクターブ下げています。

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で、次がWAVES UltraPitch。2オクターブ下げた音をさらに下げつつ、キャラクターを調整して欲しい音に近づけます。

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これはCubaseに付いていたVoxengo Curve EQというEQ。これでさらに音を調整します。グロウルの基本となる低い音と、欲しいところの倍音成分だけを取りだしているような形のEQです。

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そしたら、音に厚みを出すためダブラーをかけます。今回はフリーで使えるiZotope Vocaldoublerを使いました。

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もいっこEQかけて調整します。これはTDR NOVAというフリーEQ。さっきかけた原音と倍音だけのEQを補完するような形で、全体のバランスを調整します。

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最後にWAVES CLA76の1176系で音に迫力を加えます。

これで、基本的なグロウルの音が掠れてゴーゴーいうような部分ができました。これだけでもけっこう「デスボです」みたいな感じになりますが・・・

ただ、個人的に欲しいグロウルには届かず、この時点ではまだ平面的な感じの音に聞こえました。
そこで、このグロウルのトラックをコピーして4つに増やし、各トラックに上記のエフェクトをかけた上で、それぞれピッチシフトやEQ等を少しずつOFFにして混ぜることで、奥行きを出しました。
グロウル解説の冒頭のエフェクトリストでONとOFFのエフェクトがあるのはそのためです。
で、だいぶ良くなってきたんですが、前後の歌の部分と比べるとまだ弱く感じました。もう一声欲しかったので・・・

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最初に作った、ボカロエディタのミクの声をエディタ内で2オクターブ下げたものを作り、先ほど作ったグロウルの音にミックスして、声に芯を加えました。この時点で、作った5つのトラック(エフェクトをかけて作った4つのグロウルと、今エディタから書きだした2オクターブ下のボカロ声トラック)をさらにモノラルミックスダウンして1つのトラックにまとめます。

それでようやく、満足のいくグロウルが出来ました。
で、ここまでで作ったグロウルは全部音程が一定なので・・・

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まとめたグロウルトラックにピッチシフトをかけ、ピッチをオートメーションで上下させることで、実際にデスボで歌っている感じにしています。これで動かせるのは上下半音くらいですね。曲にも寄りますが、元の音から1音動かすとだいぶ「歌」感が出てきてしまいます。

ボカロのグロウルは、基本的にフランジャーやコーラスで音を強烈に揺らし、歪みで歪ませたらピッチを落としてEQで整えるみたいな形です。今回はさらに音を分厚く太く存在感を加えたかったので上記のように試行錯誤をしてやってみました。

あとはミックスとマスタリングして完成です。ここはいつも通りの方法で。特に変わったミックスはやってないです。やり方は下の記事あたりから先のパートを見てもらえれば。
toy-love.hatenablog.com


というように作ってみました。作るのは大変だけど楽しいです。

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