「Shift Line Prism II Stereo」。
全く新しいサウンドを生み出すとして作られたPRISM-9が大きくアップデートされたペダルです。
まず、このペダルの場合中身から見てみましょう。
こういう構造です。
上下オクターブと+5度のハーモニー、4つのフィルターとリバーブ、2つのモジュレーションを組み合わせた構造で、4つのLFOを使って様々なサウンドを生み出すペダルです。
5つのノブはそれぞれ2つずつの機能があります。
メインの機能はREVERB、MIX、BASE、DEPTH、RATE。
リバーブの長さ、ドライ/ウェット、フィルタ周波数(LFO周波数最小値)、モジュレーションの深さとスピードです。
また、MODEスイッチで収録されたサウンドのアルゴリズムを選択、BEATスイッチでタップテンポ時のサブディビジョンとなります。
そして、右側のフットスイッチを押すことでセカンダリ機能となります。
セカンダリ機能はATTACK、RELEASE、TAP SCALE、STEREO、DETUNEノブ、およびTYPEスイッチとなっています。
TYPEスイッチは動作モードで、右側のフットスイッチの動作を切り替えます。TPはタップテンポ、RSはLFOのトリガー、EXはバーチャルエクスプレッションペダルとなります。
で、ATTACKとRELEASEノブがEXモード時のバーチャルエクスプレッションの動作、TAP SCALEはタップテンポの倍率をより細かく、1/32~32倍まで設定できます。STEREOノブはステレオ使用時の音の広がり、DETUNEはデチューンモード(左フットスイッチ長押し)時のピッチシフト幅を調整します。
本体には12種類のサウンドアルゴリズムが収録されていて、4バンク×3MODEの12タイプとなります。バンクは左フットスイッチを押しながらMODEスイッチを動かすことで3つのバンク、右フットスイッチを押しながらMODEスイッチを動かすと4つ目のバンク(どの位置でも)になります。
12のサウンドは下記の通りです。
- Synthation Flow:Michael Garrisonライクなシンセのようなトーン
- Shu Melody:クリアなサウンドとマイルドなポストリバーブフィルタリング
- CM116:タンジェリン・ドリームのような、LFO波形の乗算サウンド
- BUTTER:マイルドなフィルタリングで、フィルタの1つが他のフィルタと逆方向に動作し、不安定なサウンドを作り、さらにリバーブを加える
- MS20X3:KORG MS-20のフィルタを思わせるトーン
- CM122+RND:上記CM116の別バージョンで、ランダムステップを加えたもの
- MEOW:ネコの鳴き声のようなサウンド
- Illusions Far:小さなロボットの群れが音を移調しているようなサウンド
- Robot in my head:2つのLFOでピッチシフトとリングモジュレーションを加え、ピッチシフトを付けたトーン
- STATIC:リバーブ、モジュレーションセクション、LFO2のリングモジュレーション
- Dawn at the mirror lake:暖かな夏の日に湖の上で踊る光をイメージしたサウンド
- Broken Tape Reverb:古いVHSテープに記録されている、無限に続く降下のようなサウンド
モード名とか説明を見てもイメージができないようなサウンドですね・・・・・・。
入出力はフルステレオで、EXT.TAP端子があります。外部タップテンポソースを接続し、ノーマリオープンのモメンタリスイッチ、アナログトリガー、MIDIクロック/プレイに対応。本体のタップ操作を出力もできます。
また、Micro USB端子を備え、ファームウェアアップデート、内部のより詳細なセッティングを行うコンフィグファイル操作が行えます。
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コンパクトペダルの領域を越えたようなペダル。ほぼシンセからモジュレーション、リバーブエフェクトなど様々な要素を持つサウンドです。
アナログドライスルーで、バイパスモードも3つ(Trailあり/なし/キルドライ)を選択できます。
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