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「Paul Reed Smith 2020 Custom 24」、PRS定番カスタム24、レビューしてみます!GibsonやFender、Nik Huberとの比較も!


今では世界的な定番ギターメーカーの1つとして知られるPaul Reed Smithを代表するモデル、Custom24

先日のファーストインプレッションに続き、今回はより詳細なレビューをしたいと思います。
toy-love.hatenablog.com

では、いってみましょう!

Paul Reed Smith Custom24


こちらが、今回買ったカスタム24です。
2020年製モデル。10Topなどのオプションはなしの通常モデル、カラーはBlack Cherryです。2022年モデルには無いカラーですが、今だとFire Red Burstが近い感じですかね。

スペックをまとめます。
ボディはフレイムメイプルトップ、マホガニーバックのボディ。
ネックは25インチスケールの1ピースマホガニーネック、ローズ指板24F仕様。
ピックアップはCI 85/15。
1Vil、1Tone、5Wayセレクター。
そしてブリッジはPRS Patented Tremolo, Gen IIIです。

では、細部について見てみます。

まずボディの材ですが、トップのフレイムメイプルはこれくらいの厚みです。
メイプルトップは、ボディトップに塗装が入り、側面はナチュラルで仕上げられたナチュラルバインディングの形です。
ナチュラルバインディングのトップ材から模様が連なるこの感じが好きなんですよね。
Custom24は2020年からラッカーフィニッシュとなっています。それまでのV12フィニッシュという独自のニトロセルロース+アクリルのフィニッシュより薄くなったという話です。
あと、以前のフィニッシュでは長く使っていると状態により白濁という、一部が白く濁ってしまう現象が出る場合がありましたが、それへの対策というのもあったりするのかもしれません。


1弦側カッタウェイ。ここの立体構造もPRSギター特有ですね。よく見るとボディのトップとバック材の継ぎ目が見えます。


ボディ裏はこんな感じ。トップのメイプルはセンター合わせの2ピースですが、ボディのマホガニーは1ピースとなっています。
キャビティも開けてみましょう。



トレモロブリッジの裏側はスタンダードなシンクロナイズドトレモロとほぼ同じ構造となっています。
コントロールキャビティも丁寧に作られていますね。導電塗料や導電素材などを使ったシールディングはされていないようです。かつてのCustom24には導電塗料が塗られていたものもありますが、85/15ピックアップ搭載のころ(つまり2015年ごろ)から導電塗料は使用せず、ピックアップを含めた電装系の特性によりフィードバックやノイズをなくす方向にしたということです。


ネックジョイント部。ジョイントの形状はスタンダードな印象で、特別なヒールカットはされていませんが、この”ダブルカッタウェイ”の形状がPRS特有ですね。
カッタウェイってボディをカットして演奏性を高めるためのもので、ダブルカッタウェイは1弦側と6弦側の両方をカットしているものを言いますね。


例えば、これはIbanez RGのダブルカッタウェイ。1弦側、6弦側ともにボディのえぐられた部分があり、形としたら「W」のように2ヶ所がえぐられているんですね。
PRSの場合、これがダブルカットというより、1弦側から6弦側までが真っ直ぐになっている、つまり「U」のようにえぐられ方は1ヶ所となっているのが特徴です。これによって演奏性がかなり高くて、別にヒールカットがなくても全く問題なく24Fまで使うことができます。

この操作性は、あえて言えばGibson SGに近いとも言えるかも知れません。ネックジョイントも22Fと、61年当時のSGと同様。この深いジョイント部を実現するため、セットネックはロングテノン(ディープジョイント)となっています。

ちなみに、SGはその深いジョイント位置によりネック側に重心があり、ストラップで構えるとネックが下がるヘッド落ちという症状がありました。(そのためラージピックガードの時代は19Fジョイントになるなど試行錯誤がありました。)Custom24の重心はフロントPU付近にあるため、ヘッド落ちはありません。
ボディのスペック的にレスポールに近いとされるカスタム24ですが、ネックジョイント部やヴィブラートユニット採用という点はSG的なスタイルも取り入れていると言えるのかもしれませんね。


指板はPRSの代名詞的な、バードインレイ。Core Modelなのでパールとアヴァロンを組み合わせた美しいインレイとなっています。
バードインレイはそれぞれ違う鳥なんですよね。

3Fから順に、ハヤブサ、ハイイロチュウヒ(タカの一種)、ノドアカハチドリ(花の蜜を吸うちっちゃい鳥)、アジサシ(海鳥)、クーパーハイタカ(タカの一種。アメリカに住んでいます。)、トビ(いわゆるとんび)、着地するスズメ、ウミツバメ(なぜかこれだけ種族名。ウミツバメにもいろいろ種類がいますがどれか特定されていません。"アシナガウミツバメ”と書かれているものもありましたが不明。)、着地するタカ(同様に固有の種類は特定なし)、アメリカオオコノハズク(枝にとまっているフクロウ)となっています。

ちなみに制作年代や特定モデルによってもインレイが異なることがあります。
例えば、初期は同じバードインレイでも全体がアヴァロンだったりパールだったり、J-Birdという外側をかたどった形だったりします。(現行はこのJ-Bird部分がパール、その内側がアヴァロン)。
あと筆で書いたようなBrushstroke Birdsやアニバーサリー限定インレイ、モデル限定インレイなどがあります。インレイの素材も制作時期によって変わったり限定で変えられたりします。
とはいえこういうインレイの優雅さは良いですよね。


ちなみに、Nik HuberのDolphin IIのインレイと比較。パールとアヴァロンを組み合わせたスタイルがよく似ています。Nik HuberはPRSの弟子的なところもあるので、PRSに近いスタイルが随所に見られます。
あと指板のローズウッドですが、Nik Huberの方はブラジリアンローズ(ハカランダ)です。


レスポールカスタムのブロックインレイと比較。レスポールのインレイはPRSのインレイ外側部と同じパールインレイですが、ギブソンの方がパールの模様がよく出ている感じがします。あとこのブロックインレイってシンプルにただ四角いだけなんですけど、PRSやNik Huberの優雅さとは違った存在感がありますね。
レスポールカスタムはエボニー指板です。


ちなみにCustom Telecasterのブロックインレイ(テレカスではなく、バインディングあり、ブロックインレイのテレキャス)。
こちらもパールの模様がけっこう出ています。テレのローズ指板はローズの濃淡も多いですね。


ES-335のパールドットインレイとの比較。ドットインレイもシンプルで良いですね。335はこのシンプルさも魅力です。
こちらも同じローズ指板ですが、色の濃淡がかなり違いますね。


ネックはマホガニー1ピース。ネックからヘッドまでが1本の材で作られます。なお、厳密に言うとちょっと違うところがあったりします。


ヘッドの両端、1弦と6弦のペグのそれぞれ外側の部分は、実は材が足されています。これはヘッドの一部、それもペグの外側の飾りの部分なのでネック自体は1ピースというのは間違いではありません。これは自分の個体だけなのかと思っていろいろなPRSのヘッド裏の写真を見てみたんですが、基本的にCoreモデルはこの作りになっているようです。(Privete Stockは完全1本かも。)
ちなみに、PRSのヘッドで、ここがちょっと弱点のようで、PRSギターでは1/6弦ペグ穴部分が割れてしまうことが稀にあるようです(ギブソンを倒したときのヘッド部の折れほどはなさそうですが)。
まぁ倒したりはなるべくしない方が良いですね、こちらも角度付ヘッドなので。


PRS特有のくりぬきペグ(Phase IIIペグ)。ペグのギアが見えてますが、この裏の部分を開けることで軽量化を図っています。ギター全体の重さはもちろん、先ほど書いた61SGと同じジョイント位置なのにヘッド落ちしない、というのにも寄与していそうです。このくりぬきはPhase IIIからで、他にもペグの弦が当たる部分にはメッキを施さず、振動を直接伝えるようになっていたりします。
Custom24は、2020年モデルからTweaked Phase IIIという、ちょっとヴィンテージなトーンに調整されたペグが搭載されていますが、うちのモデルは2019-2020過渡期のもので、ペグは2019年までの通常のPhase IIIペグとなっています。
あ、ちなみにロックペグです。現在のPRSのハードウェアはGOTOHが制作しています。


ヘッド表側。ヘッドにはローズウッドの化粧板が張られています。知らなければローズウッドネックに見えるかも知れません・・・ってことはないか。
PRSの特徴として、各弦からペグがナットを通して真っ直ぐに(厳密にはネック角度のみで)配置されているというのがあります。そのため、チューニングも安定するとされています。


Nik Huberとの比較。Nik Huber Dolphin IIもPRS同様、弦がほぼ真っ直ぐに配置されていますが、よく見ると3/4弦だけちょっと外側に角度がつきます。ちなみにチューニングの安定性はNik Huberの方が高いです(価格が違うので、組み込みの違いと思われます。)
あとトラスロッドカバーもサイズは違いますが形は似ていますね。
うちのNik Huberのヘッドはマッチングヘッド。ヘッドの化粧板にも側面は無塗装のナチュラルバインディングとなっているなど、こだわりの高さもすごいです。このブルーのキルトのマッチングヘッドとイルカの大きなインレイは本当に美しいです。


Ginsonヘッドとの比較。見ての通り、1弦と6弦はほぼ真っ直ぐですが、他の弦はかなり外側に角度がついています。このせいか、特に最も角度がつくプレーン弦の3弦あたりは、ペグを動かすと「ピキ」って鳴ったりしますね。Gibsonギターはだいたいあります。そのせいか、チューニング安定性は少し劣ります。
それにしても、レスポールカスタムのヘッドは豪華ですね。


Fenderヘッドとの比較。これはジャズマスターのヘッドですが、基本的にFenderの多くのモデルの片側6連ヘッドは、各弦からペグまでは一直線となっていますが、ヘッド部は段差のみで角度がつかないため、1/2弦(ものによって3/4弦も)にはストリングガイドがついてそこで弦を押えています。ちなみにFenderギターもナットで「ピキ」って鳴ったりします。PRSやNik Huberでは無い(ある個体もあるかもしれませんが)ので、ナット自体の精度の問題な気もします。あと弦間の長さの違いも大きいですね。


続いてピックアップ。こちらはTCI 85/15というピックアップです。85/15とは、1985年(PRS創業)当時の音を2015年に再現したものという意味で、2015年から採用されているピックアップです。それ以前はHFS Treble / Vintage Bassというピックアップで、85/15より出力が高かったですが、85/15となってよりヴィンテージよりなトーンに変わったとされています。
そして、TCIは2020年モデルから採用されています(もともと2019年モデルのPaul's Guitarから採用)。TCIとはTuned Capacitance and Inductanceの頭文字で、ピックアップのキャパシタンスとインダクタンスを調整しましたよ、ということ。基本的に85/15ピックアップという形のままで使用する素材などは全く変わっていませんが、コイルを巻く際にキャパシタンスとインダクタンスを精密に調整したものということです。


コントロールは1Vol、1Tone、5Wayセレクターとなっています。


セレクターはこんな感じ。フロント、ミックス、リアのポジションの間に、フロントとリアの内側のコイルのみと、リアPU+フロント内側シングルが加わり、それぞれシングルコイル的な音色が得られるようになっています。


PRSのCore Modelはノブにも特徴があります。まず、ノブ自体が非常に軽く動くポットを使用しているということ、そしてノブが丸ではなく多角形となっているので、演奏しながらの操作性を高めるよう工夫されています。
あと、ボディトップのノブの部分に落とし込み処理がされていますね。


ブリッジは、PRS Patented Tremolo, Gen IIIという3世代目のPRSオリジナルトレモロ。トレモロ裏は先に見ましたが、基本的にシンクロナイズドトレモロのスタイルです。フェンダーのシンクロナイズドトレモロの場合、弦がトレモロブロックの途中で固定されますが、PRSの場合はほとんどブリッジサドル部で固定されます。これにより弦が強く曲がらないので、チューニングの安定性が高まるという構造です。この辺はヘッドと似たスタイルですね。
トレモロはブラス削り出しで作られています(S2/SEは鋳造)。で、サドルの弦が通る部分はめっきを施していない形となっています。これもペグと同じ理屈ですね。
トレモロ自体は6点止めなんですが、この6点のネジは出荷時にバランス良く調整されており、ユーザーには触るなと書かれています。


トレモロアームは、ブリッジ穴にそのまま挿し込むタイプです。ニュルっと奥まで挿し込みます。


ちなみに、本体とは関係ありませんが、今回のストラップはGrande uomo G-Standard Black Paisley 60mmにしてみました。
見た目の相性も良い感じです。

細部についてはこんな感じですね。では、実際に使ってみたレビューいってみましょう。

  • 操作性

操作性については、以前のファーストインプレッションでほぼ書いたとおりです。
toy-love.hatenablog.com

とにかく疲れない。演奏性は本当に高いです。もちろんネック形状とかいろいろ好みもあるので、誰もがそうだとは限りませんが、重さ、バランス、音も含めて、楽というより疲れないギターですね。
これは離れられないというか、PRSばかり買いたくなる人がいるのもよく分かります。

  • サウンドレポート

では、音についてです。
PRSのギターでよく言われるというか、よく聞く言葉で「ギブソンとフェンダーのいいとこ取り」「オールマイティ」「ギブソンとフェンダーの間」といったことがよく言われます。
ところが、PRSが一般的によく知られ、どこでも販売されるようになってくると「ギブソンとフェンダーとはまた違う」と言われるようになってきています。

ここまで各部細部を見て来ましたが、スペック面ではたしかにギブソンとフェンダーの間的な要素は各部に見られます。フェンダーロングスケールとギブソンミディアムスケールの間のスケール、レスポール的な材を組み合わせたボディ、ストラトに近い構造のトレモロユニット、SG的なネックジョイント、フェンダー系の弦が真っ直ぐなペグ配置に、ギブソン的な角度付ヘッド。2ハムのPU構成に、ブレードスイッチを使用したストラト的コントロール等々。
こういった面が確かにあるのに加え、PRSというブランドを知ってもらう、そのスタートとして「ギブソンとフェンダーの間」「いいとこ取り」というのは分かりやすい紹介となっていたのではないかと思います。

では、実際はどんな音なのでしょうか。今回は、私が作った楽曲をバッキングにして、同じフレーズ、同じアンプ/エフェクト設定でギターを変えて音を比べてみました。
まずはその音を載せてみましょう。

ハムバッカー:コード


PRS Custom24

Nik Huber Dolphin II
Gibson Les Paul Custom
Gibson ES-335

アンプ:Kemper Profiler
リグ:Friedman BE-100
ピックアップ:すべてリア
バッキング:咲き誇れ!

まずはハムバッカーでのコードのサウンド。バッキングはこちらです。
www.youtube.com

リグも実際の楽曲で使ったものそのままの設定としています。ギターごとに調整はしていません。なので曲でも使ったNik Huberは元曲に一番近い音になっています。
ただ、今回は曲の音に近づけるのではなく音の特性の比較です。
一応、単音、和音、ミュート、アルペジオが入っているフレーズになっています。

PRSは、音自体の明瞭さは高いですが、その分少し倍音成分が控えめになっている感じはします。Nik Huberが一番倍音成分が多く、柔らかい音。レスポールは一番ヘヴィですね。335は音の柔らかさはNik Huberに近いですが倍音が少なめで、サステインが短いです。(サステインが短いのは唯一ハコモノで他はソリッドボディなので当然ですね。)

最も優等生的な音が出るのがPRSかもしれません。レスポールの重さと、あとなんだろ、このギブソン特有の音の感じは特徴的ですね。個性は一番濃いです。
次はハムバッカーのリードを比べて見ましょう。

ハムバッカー:リード


PRS Custom24

Nik Huber Dolphin II
Gibson Les Paul Custom
Gibson ES-335

アンプ:Kemper Profiler
リグ:Peavey 5150
エフェクト:Waves H-Delay Mono
ピックアップ:すべてリア
バッキング:隠密如陽炎

リードギターの比較です。
楽曲は隠密如陽炎 -オンミツハカゲロウノゴトク- から。リードトーンなのでディレイをかけています。
www.youtube.com

アンプのリグも、ディレイも楽曲で使ったものとなっています。(楽曲ではリードは2本でハモってたり、ディレイはステレオだったりしますが)
PRSはここでもやはり優秀で、リードだとより音のくっきり感が分かりやすいと思います。一方で優等生な音色なのでそこまで個性は強くありません。
個性が強いのはやはりレスポール。音の重さはもちろん、ギブソンらしいミッド付近に独特のジリジリ感がある音ですね。
Nik Huberは一番ゴージャス。倍音成分の豊かさと音の柔らかさですね。335は当然ではありますがやはりサステインが短めです。
あと弾いてて思ったんですけど、演奏性ははやりPRSとNik Huberが高いですね。レスポールはサイズ的には弾きやすいんですが、やはり重いです。335はでかくて・・・特に音録るとき座ってるので、この中では弾きにくいです。(335に合う曲調かというとそうではないのもあります、もちろん。)

音色特性で見ると、PRSは本当にバランスが良いです。バランスが良いってことは、アンプEQとかエフェクトとかで調整が簡単ということでもあります。今回は特性比較のためあえてリグをギターに合わせて調整していませんが、この辺調整しやすいのはPRSだと思います。
Nik Huberはさすがというかなんというか・・・リードは特に強いというか、派手なのに上品な音で、これはこれで他に無い感じですね。

ハムバッカーでは、レスポールはヘヴィで個性も強く、Nik Huberは上品かつ倍音豊か。335はハコモノ特有の柔らかい音で、PRSは最もバランス型です。バランスが良い=個性としては弱いとも言えるので、この辺は好みが分かれるところです。が、先ほど書いたとおり、EQやエフェクトで最も調整しやすいのがPRSとも言えます。

では、シングルコイルのギターと比べるとどうでしょうか。

シングルコイル:クリーン・OD


PRS Custom24

Nik Huber Dolphin II
Fender Stratocaster
Fender Telecaster
Fender Jazzmaster
アンプ:Kemper Profiler
リグ:前半(クリーン):Matchless HC30
   後半(オーバードライブ):Suhr PT100SE
ピックアップ:PRSのみフロントコイルタップ+リアコイルタップ、他は全てリア(Nik Huberはコイルタップ)
バッキング:トケテナクナレ

シングルコイルのギターと、PRS、およびNik Huberのシングルサウンドの比較です。
楽曲はトケテナクナレ。
www.youtube.com

前半はクリーントーン、後半はオーバードライブトーンです。
せっかくなのでFenderギター3本と比べてみたんですが、けっこう面白い結果となりました。
まず、PRSですがリアPU+フロントコイルタップと、フロントコイルタップ+リアコイルタップの2つのサウンドを選べます。このうち、最もシングルコイルっぽいフロントコイルタップ+リアコイルタップの音にしています。
クリーントーンと歪み部分の音量バランスなども、ギターによって異なっていますね。全てセッティングは同じなんですけどね。

こうして比べてみると、PRSの音はジャズマスターに最も近いんですよね。Nik Huberはストラトに近い。テレはストラトとJMの中間(ストラト寄り)

ちょっと、Nik Huberのコイルタップが異次元すぎて、なんでこのストラトみたいな音が出るんだっていう(クリーンと歪みの音量バランスまでストラトに近い)。Nik Huber初めて弾いて一番驚いたのがこのコイルタップなんですよね。
一方、PRSがジャズマスに近い音(クリーンと歪みのバランスも)になっているのも、また面白いんです。そういえばこのジャズマスターちゃんとレビュー記事書いてなかったんですが・・・モデルは「Fender American Professional Jazzmaster」です。ピックアップはV-Mod Pickupで、シングルコイルよりもP-90よりのスタイルなんですよ。
つまり、PRSはP-90に近い音は出せる、が、ストラト/テレキャス的な音までは出ないという感じです(普通のCustom24の場合は)。
とはいえ、コイルタップとしては優秀です。コイルタップって、もっと存在感のない音になってしまうことも多いんです。なぜかというと、ハムバッカーはピックアップ2つで出力を得ているので、1つ1つのコイルの出力はシングルコイルPU1つと比べると小さくなってしまうためです。
Nik Huberは意味わかんないですけど、あれは価格帯も異次元なのでちょっと別として、PRSは十分にシングル「っぽい」音は出せていると言えます。なので、ステージ等では十分にシングルのシーンでも使えますね。

一方、PRSがあればレコーディングでもシングルサウンドで使えるかというと、そこまではいっていないです。基本的にはハムバッカーサウンドのギターですね。

しかし、とにかく優秀で、明瞭な音を出すギターというのが分かると思います。バランスが良い音、特にハムバッカーでのバランスの良さは素晴らしく、エフェクトの乗りも素晴らしく良いです。
Kemperなどのデジタルアンプ系との相性も良いと言われるとおり、自由に音を調整しやすく、音が明瞭なのでとても使いやすいギターです。
今回のサンプルサウンドでは、音の特性を分かりやすくするためにあえてアンプサウンドなどの調整を行わないという形でしたので、PRSの強みがちょっと抑えられた感じにはなっています。また音のバランスが非常に良いため、逆に個性の強いレスポールや価格帯がちょっと違うNik Huberを入れたので若干不利な比較とも言えるかもしれませんが・・・有利にして比較しても意味がないので・・・。まぁCustom24自体、評価は言うまでも無いものですし、実際弾いたらこの良さは分かると思います。なので、もし機会があれば是非試してみてもらえればと思います。

そして、演奏性も高いし、扱いやすくて疲れない。素晴らしいギターだと思います。


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