今月の「きになる」2024年8月編

いつの間にか8月も終わりです。台風がすごい来てて、上陸していないところでも雨が多く降っていたりします。
今年は同窓会なんかもあって帰省も楽しかったです。これは奈良県天理市上空から見た行燈山古墳（手前）と渋谷向山古墳（奥）。ちなみに手前の古墳の左にもう一つ櫛山古墳という古墳もあります。奥の古墳の隣には立子塚古墳という古墳もあります。2つでかい前方後円墳があって、それぞれ隣に小さい古墳があるんですよね。

手前側は第10代崇神天皇陵、奥側は第12代景行天皇陵とされています。景行天皇はあのヤマトタケルの父ということです。小さい方の古墳は、櫛山古墳が双方中円墳という変わった形の古墳です。丸と四角を組み合わせた鍵穴みたいなのが有名な前方後円墳ですが、その四角が逆側にもついてるのが双方中円墳です。飛行機からだとただの森にしか見えないですけどｗ
もう一つの立子塚古墳は円墳です。櫛山古墳と立子塚古墳はどなたのものかはわかっていません。（まぁ他の古墳も「分かっている」わけではないですけど。そうとされている、がほとんどです。）

ちなみに、写真の左上箸の雲に隠れているあたりに卑弥呼の墓と言われる箸墓古墳もあります。

これはさっきの古墳から少し西に進んだところ。位置としては南西になりますが、町の中にぽこっとある小さな山。これが大和三山の1つ、耳成山です。耳成山から写真で見て右上ある角張った緑地が畝傍山。橿原神宮もある山ですね。この山の端…写真でいうとちょっと耳成山側の突き出た部分は畝傍山東北陵（初代神武天皇陵）があります。畝傍山には他にも綏靖天皇、安寧天皇、懿徳天皇の陵があります。
畝傍山の逆側、写真の左端にあるちょっとした林みたいな部分は天香久山。
百人一首の2首目、持統天皇の句「春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山」に出てくる天香久山です。

この耳成山、畝傍山、天香久山の大和三山に囲まれた平地にあったのが藤原京の中心部。写真だとちょっと空き地みたいになっているところが藤原宮跡として保存されているところですね。後に作られる平城京や平安京と比べて小さい都というイメージですが、最近の研究では平安京より規模が大きかったともされています。この大和三山の外側まで都が伸びていたようです。藤原京への遷都をしたのが天武天皇（壬申の乱で知られる大海人皇子です）、完成させたのが先程の句を詠んだ持統天皇。持統天皇は天武天皇の息子の草壁皇子が即位前に亡くなったので天武天皇の皇后だった持統天皇が即位したんですね。ちなみにこの天武天皇崩御（686）から持統天皇即位（670）まで4年。今と違って3年誰も即位していない期間があった、みたいなのもあった時代だったんだなと思います。日本で初めての本格的な律令である大宝律令を制定したのも持統天皇です。（編纂は藤原不比等として有名ですね。）

という古代日本の中心地なども見れたりするのが飛行機の楽しいところですね。

こっちは長野県の諏訪湖。諏訪湖は何回も帰省のときに写真載せてますね。武田勝頼の母方の諏訪氏が治めていた地域で、湖底に武田信玄の墓があるとも言われたりしています。写真でいうと右下、諏訪湖から流れ出る川が天竜川のはじまりで、ここから浜松の辺りまで流れて太平洋までつながっています。
日本全国どこにもいろんな歴史があります。飛行機から見てなんだろう？と思ったものは写真に撮っといてそれを後から見ながら調べたりするのも楽しいです。