定番ペダルを改めて振り返る特集、前回のアナログディレイに続き、今回はデジタルディレイです。前回、ものすごく単純にディレイの歴史について書いてみましたが、その中で1980年代頃から出てきたのがデジタルディレイですね。正確に言うと、コンパクトエフェクターのデジタルディレイが出てきたのが80年代です。当時、デジタルディレイといえばラックが当たり前。ギター用コンパクトエフェクターという感覚ではなく、むしろ本格スタジオ機材の1つでした。今でこそ当たり前のデジタルディレイですが、音がクリアなまま残響として返すことのできるデジタルディレイは、当時高価なエフェクトでした。
1983年、BOSSが画期的なデジタルディレイ、「DD-2」を発売します(レビュー記事)。冒頭の写真にも載っているこのペダルは、おそらく世界初のコンパクトデジタルディレイペダルです。発売時の定価は¥29,800。今の基準で考えてもかなり高価なペダルです。デジタルディレイ専用のチップが用いられており、このチップの幅がBOSSコンパクトペダルの基板ギリギリで収まったことから開発されたモデルということですね。内部はパーツがものすごく詰まっています。
そんなDD-2の発売から30年。今のデジタルディレイは、多様化を極めています。プリセット機能などを備えた多機能なデジタルディレイ、ハンドメイド系に多い、アナログサウンドを再現することに特化したモデルや、アナログ回路とデジタルディレイチップを組み合わせたハイブリッドなモデル、そしてそれ以外のコンパクトなデジタルディレイ。今回は、「多機能モデル」ではなく、また「アナログ再現特化系」「ハイブリッド」といったモデルでもない、コンパクトかつデジタルならではの強みを生かしたスタンダードなデジタルディレイペダルを見てみたいと思います。
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