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今、改めて定番を振り返る! Vol.14 〜コンパクトデジタルディレイ編〜


定番ペダルを改めて振り返る特集、前回のアナログディレイに続き、今回はデジタルディレイです。前回、ものすごく単純にディレイの歴史について書いてみましたが、その中で1980年代頃から出てきたのがデジタルディレイですね。正確に言うと、コンパクトエフェクターのデジタルディレイが出てきたのが80年代です。当時、デジタルディレイといえばラックが当たり前。ギター用コンパクトエフェクターという感覚ではなく、むしろ本格スタジオ機材の1つでした。今でこそ当たり前のデジタルディレイですが、音がクリアなまま残響として返すことのできるデジタルディレイは、当時高価なエフェクトでした。
1983年、BOSSが画期的なデジタルディレイ、「DD-2」を発売します(レビュー記事)。冒頭の写真にも載っているこのペダルは、おそらく世界初のコンパクトデジタルディレイペダルです。発売時の定価は¥29,800。今の基準で考えてもかなり高価なペダルです。デジタルディレイ専用のチップが用いられており、このチップの幅がBOSSコンパクトペダルの基板ギリギリで収まったことから開発されたモデルということですね。内部はパーツがものすごく詰まっています。
そんなDD-2の発売から30年。今のデジタルディレイは、多様化を極めています。プリセット機能などを備えた多機能なデジタルディレイ、ハンドメイド系に多い、アナログサウンドを再現することに特化したモデルや、アナログ回路とデジタルディレイチップを組み合わせたハイブリッドなモデル、そしてそれ以外のコンパクトなデジタルディレイ。今回は、「多機能モデル」ではなく、また「アナログ再現特化系」「ハイブリッド」といったモデルでもない、コンパクトかつデジタルならではの強みを生かしたスタンダードなデジタルディレイペダルを見てみたいと思います。
※「定番」に定義はありません。あくまで個人的な印象も含んでいますので、これが入っていない、これは定番じゃない、といったご意見もあるかもしれませんがご了承ください。メーカーのアルファベット順にご紹介します。

Akai E2 Headrush

今回ご紹介するモデルの中で、最大のサイズのペダルです。コンパクトなのか?と言いたくなるかも知れませんが、Akaiブランドの特徴というか、Akaiペダルの中ではスタンダードなサイズです。
このペダルは、Normal Delay/Tape Echo/Looping Recの3つのモードを持ったディレイペダルです。Normal Delayはスタンダードなデジタルディレイで、このモードでは下段左のノブは使わず、LEVEL、HF DAMP、FEEDBACK、TIME COARSE、TIME FINEコントロールとなります。最大ディレイタイムは23.8秒。HF DAMPでフィルターをかけることも出来るペダルです。
Tape Echoはテープエコー風の音を作るためのモード。このモードではLEVEL、HF DAMP、FEEDBACK、TIME、RATIO、HEAD GAPコントロールです。テープエコー風の音を再現しつつ、4つまでのマルチヘッドの再現も可能。RATIO、HEAD GAPで4つのヘッドの位置を調整したり、また5つのアウトプットからダイレクト音と各ヘッドごとの音を個別に出力したりすることができます。最後にLooping Recモード。実はこのモードが、このディレイを定番と言えるほど有名にしたモードです。いわゆるループサンプリングモードで、サウンド・オン・サウンドのオーバーダビングを行えます。タップテンポやレコーディングの開始/オーバーダブなどを行う右のフットスイッチが左より高く出るようになっていたり、細かなこだわりも見られるペダルです。スタンダードなディレイ、ヴィンテージ風ディレイ、ループ。この3つのモードは、近年のデジタルディレイにとってはスタンダードな機能と言えますね。
レビュー
ループの使用例
ループの使用例2
5アンプを使ったこのペダルならではのマルチタップディレイサウンド
 

Blackstar HT-Delay

BlackstarHT-DELAY

BlackstarHT-DELAY
価格:15,800円(税込、送料別)

続いてはこちら。今ではかなり珍しくなった、真空管を搭載したディレイペダルです。Liner、Analogue、Multihead1、Multihead2、Tape、Space、Loop1、Loop2の8種類のエフェクトを収録。TIME、TONE、SATULATION、LEVELコントロールを搭載しています。
SATULATIONコントロールはこのペダルならではのもので、真空管回路の飽和感を調整することで、より暖かな音色を得られるようになっています。Akaiほどではないにせよ、どちらかといえば大柄なペダルで、2つのフットスイッチでタップテンポやサンプリングループの制御も行えます。
サンプルムービー
 

BOSS DD-3 Digital Delay

BOSS Digital Delay DD-3

BOSS Digital Delay DD-3
価格:15,900円(税込、送料込)

かつてBOSSから発売された、コンパクトデジタルディレイのパイオニア、DD-2。そのモデルを継承した、非常に純粋なデジタルディレイペダルがこのモデルです。DD-3は、1986年にDD-2の後継モデルとして発売されました。後継といっても、機能そのものに変化はありません。当時あまりの勢いで低価格化が進んだチップの価格と本体の価格を合わせるため、DD-2は一度値下げを行っているんですが、さらに低価格化が進んだため、「値下げ」ではなく「新モデル」として投入されたのがこのペダルです。
なので最初期のDD-3はDD-2と全く同じ内部となっていますが、時代が進むに従って合理化がなされ、現在ではデジタルディレイチップではなく、DSPを用いたスタイルとなっています。機能は変わっていませんが、作られた年代によって、時代の進歩が分かる・・・それほどロングセラーなモデルです。
コントロールはE.Level、F.Back、D.Time。そして最大800msまで、3段階でディレイタイムの幅を切替、またホールドディレイとして使えるモード切替スイッチを搭載しています。ダイレクト音を個別に出力するアウトプットも搭載。タップテンポも音色切替も無いペダルですが、ここまでシンプルなデジタルディレイは今では逆に珍しいペダルとなっています。
サンプルムービー
 

BOSS DD-7 Digital Delay

長いことDD-3を生産し続けているBOSSですが、デジタルディレイの進化に合わせたモデルも製作しています。DD-5、DD-6に続くBOSSのデジタルディレイペダル、DD-7ですね。E.Level、F.Back、D.Time、Modeの4ノブ仕様はDD-3と同じ・・・ですが、選択できるモードが最大3200msまで4段階のディレイタイム切替と、Hold、Modulate、Analogue、Reverseと格段に強化されています。フルステレオ入出力に対応し、フットスイッチ長押しによるタップテンポを搭載し、Holdモードでは40秒(ステレオ20秒)までのループサンプリング機能も搭載。外部フットスイッチによる操作も可能と、まさに現代のスタンダードなコンパクトデジタルディレイそのものと言えるモデルとなっています。
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BOSS TE-2 Tera Echo

BOSS TE-2 [Tera Echo] 【BOSSグッズプレゼント!】

BOSS TE-2 [Tera Echo] 【BOSSグッズプレゼント!】
価格:15,800円(税込、送料別)

このペダルは、果たして定番と言って良いのか・・・その前にスタンダードなデジタルディレイと言って良いのか分かりませんが、ご紹介できる場所がここしかないのでご紹介します。
BOSS、というかRolandはギター用だけでなくシンセサイザーなどの機器も製作しています。そのためか、時折ギターエフェクトの範疇を超えたペダルを世に出すことがあります。このペダルもそんなペダルの1つで、今までに無い斬新かつ個性的なディレイサウンドを作ることの出来るデジタルディレイ・・・です。MDPというテクノロジーを用いて、全く新しい残響エフェクトにチャレンジしたペダルですね。コントロールはE.Level、Tone、Feedback、S.Timeです。
このペダルは、もしかしたら「テラエコー」という新しいジャンルなのかも知れません。
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Digitech Digidelay

DigiTech DIGI DELAY

DigiTech DIGI DELAY
価格:9,950円(税込、送料込)

アメリカの有名大手エフェクターブランド、Digitechのデジタルディレイです。4秒まで3段階のディレイタイム切替と、Tape、Mode、Reverse、Loopの機能を搭載。それぞれLevel、Repeats、Timeコントロールで制御します。ステレオアウト対応で、タップテンポやサンプリングループも搭載したスタンダードなデジタルディレイペダルです。
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Digitech Hardwire DL-8 Delay/Looper

DigitechDELAY / LOOPER [DL-8]

DigitechDELAY / LOOPER [DL-8]
価格:24,780円(税込、送料別)

同じく、Digitechのデジタルディレイです。トゥルーバイパスや高電圧駆動による高い音質など、よりこだわりの強いHardwireシリーズのペダルですね。
Digital(150〜500ms、500ms〜1sec、1〜2sec、2〜8secの4モード搭載)、Reverser、Modulated、Analog、Slapback、LoFi、Tape、Loopの8種類、11モードのディレイを収録し、Level、Repeats、Timeコントロールを搭載。フルステレオ入出力に対応し、20秒までのサンプリングループも装備。DD-7と対を成すような、高い機能性を持つ現代のスタンダードなデジタルディレイです。
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Line6 Echo Park

LINE6ECHO PARK

LINE6ECHO PARK
価格:18,400円(税込、送料別)

PODシリーズ等でも有名な、アメリカのLine6によるコンパクトデジタルディレイです。ToneCoreシリーズという、モジュールを入れ替えてペダルを変更できるシリーズの中でも最も高い人気のモデルですね。
Mix、Repeat、Time、Modに、3種類のタップテンポ切替とSlap、Swell、Sweep、Ducking、Multi1、Multi2、Ping Pong、Reverseのディレイモードを搭載。さらにディレイサウンドをTape/Digital/Analogから切り替えられ、エフェクトOFF時に残響を残すTrailsモードも搭載。フットスイッチが2段階になっていて、ON/OFFとタップテンポを1スイッチで簡単に行えるようになっています。
BOSSやDigitechが、ディレイタイムの可変幅をモード切替としていたのに対し、こちらはタップテンポのタイプをモード切替に入れている。このあたりにエフェクトに対する考え方の違いが現れています。フルステレオ入出力に対応します。このペダルもかなりのロングセラーモデルなので、今では当たり前の機能という感じがするかもしれませんが、発売当初はまさに一世を風靡したペダルでした。
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Mooer Reecho

最近台頭している中国のエフェクターブランド、Mooerのデジタルディレイです。今回ご紹介する中では、というか現在出回っているペダルの中でもトップクラスにコンパクトなデジタルディレイですね。
Analog、Real Echo、Tape Echoの3種類のモードを切り替え可能。最大780msまでのディレイタイムに対応し、Time、E.Level、F.Backのコントロールを搭載しています。非常にシンプルながら、特に小さなサイズを実現したペダルですね。
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Mooer Repeater

【エフェクター】MOOER Repeater

【エフェクター】MOOER Repeater
価格:10,920円(税込、送料別)

同じく、Mooerのミニサイズデジタルディレイです。Mod、Normal、Kill Dryの3モードスイッチとLevel、F.Back、D.Timeノブを搭載。デジタルディレイらしいディレイサウンドに、モジュレーションとキルドライ(エフェクト音のみを出力)を追加したペダルです。最大ディレイタイムは1000ms。
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Noah'sark Whiteicon

Noah’sarkWHITE -Digital Delay-

Noah’sarkWHITE -Digital Delay-
価格:10,000円(税込、送料別)

イケベ楽器のオリジナルブランド、Noah'sarkから発売されているデジタルディレイです。Time、Repeat、Levelのみのシンプルなコントロールを搭載。48kHzのDSPを用いて最大1000msのディレイタイムを実現したペダルです。
スタンダードなMXR系サイズに、3ノブのみという昨今のデジタルディレイの中では最もシンプルなペダルと言って良いモデルです。
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Providence Chrono Delay DLY-4

ProvidenceCHRONO DELAY DLY-4

ProvidenceCHRONO DELAY DLY-4
価格:29,800円(税込、送料別)

デジタルならはの正確さを生かし、ひたすらディレイタイムの精度を求めたという、少し珍しいタイプのデジタルディレイです。Mix、Echo Hardness、Feed Back、Timeコントロールを搭載し、7セグメントのディスプレイでディレイタイムを実際の時間、またはBPMで表示可能。最大2700msまでのディレイタイムに対応します。
また、タップテンポ時のモードを4分音符、2分音符、3連2分音符、付点8分、3連符、8分音符、3連8分、16分音符から選択可能で、2種類のディレイタイムを記憶しておき、タップテンポフットスイッチをテンポ入力とするか、2種類のテンポ切替とするかを選択可能。Providenceならではのバッファ回路「VITALIZER」も搭載しています。
さらに、Providence DLY-SWという専用スイッチにより、外部からタップテンポを入力可能。なお、このフットスイッチを使わなくても、BOSS FS-5U等のアンラッチスイッチでタップテンポ入力が可能です。
 

t.c.electronic Flashback Delay & Looper

ラストはこちら。北欧デンマークの大手エフェクターブランド、t.c.electronicのコンパクトなデジタルディレイです。PC上からコントロールやノブの可変幅をダウンロードして設定出来るTonepintモードを搭載する、TonePrintシリーズのディレイペダルで、コンパクトながら多彩な機能を持ったモデルとなっています。
Delay、Feedback、FX Levelコントロールに加え、2290デジタル、アナログ、テープ、ローファイ、ダイナミック、モジュレーション、ピンポン、スラップ、リバース、Toneprintの11種類のディレイタイプを収録。最大7000msのディレイタイムに対応し、フルステレオ入出力もOK。3種類のタップテンポを選択でき、フットスイッチを踏みながらギターをブラッシングすることでテンポを設定することができます。
サンプルムービー
 
と、いうわけで今回はスタンダードなコンパクトデジタルディレイをいくつか見てみました。ちょっとBOSS TE-2だけは異彩を放っていますが、それ以外は大きく2つに分けられます。1つはただただシンプルに「ディレイ」という機能を持ったモデル、そしてもう1つが、多機能なデジタルディレイペダルとひけをとらない機能を持ったモデルです。
複数のディレイモードに、タップテンポやループサンプリングを搭載したディレイペダルはたしかに便利ですが、それをコンパクトサイズでやろうとすると、特に1フットスイッチでは若干無理が出てくるところがあるのも事実。しかし、大きな多機能ペダルは場所を取りますし、高価なモデルも多いというのもまた事実。そして、あえてシンプルなディレイそのものを求める人がいるのも確かだと思います。どこで線を引き、どれを選ぶかは自由です。自分にあったモデルを探す意味でも、こうして定番のモデルを見てみるのは1つの手段になるかもしれません。
 
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