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多機能デジタルディレイ特集!

Line6 DL4 Eventide Timefactor Strymon TimeLine
ディレイというエフェクター。
音が反響して帰ってくる、いわゆる「やまびこ効果」を作り出すエフェクトです。単純に残響を作り出すための使い方から、より多彩な効果、奏法に至るまで発展し、今ではギタリストにとって歪みと並んで無くてはならないほどのエフェクターとなっています。
ディレイにはいろいろな種類があります。大きく分ければデジタルディレイとアナログディレイとなります。デジタルディレイにも、初期の専用デジタルチップを使った物から、現在のDSP処理によるもの、また最近ではPT2399というコンパクトなディレイチップを用いたものも増えてきています。
対してアナログディレイ(アナログ回路のディレイという意味)では、最も一般的なのはBBDというチップを用いる、いわゆるアナログディレイ。初期のテープを使ったテープエコーやさらに初期の磁気記録式ドラムエコーなどいろいろな方式が使われ、歴史と共に使いやすさを増してきました。
ちなみに、ディレイをエフェクトとして初めに取り入れたのはGibson Les Paulでもおなじみのギタリスト、レス・ポールだと言われていて、彼は1940年代にギターの音をレコードのカッティングマシーン(アナログレコードに音を記録する物。もちろん上書き不可。)に通し、音を刻んだすぐ後(100ms程度)から再生してディレイ効果を得ていました(後にテープ式のものも発明)。レス・ポールの代表作、Les Paul & Mary Ford / How High the Moon等では彼の十八番である多重録音の重厚なサウンドと共にしっかりとディレイ音を聞き取ることができます。それどころか後のギタリストが行ったような、ディレイサウンドをプレイの一部に取り入れるようなことすら試みているようです。
さて、今回はそんな時代から発展し続けてきたディレイの中でも、まさに現在のディレイといえる、多機能なデジタルディレイペダルを見ていきましょう。

  • 多機能デジタルディレイ

ディレイの歴史は、録音技術の歴史とも言えます。磁気テープがまだ一般的でなかった頃、レス・ポールはレコードを使ってディレイを作り、テープが一般化するとテープ式のディレイに移り、その後長らく、テープエコーはディレイを作るための定番となります。デジタルのレコーディング技術が一般的になれば、それを応用したデジタルディレイも出てきましたし、それはデジタル機器の発展と共にDSPに置き換えられていきました。もちろん、ドラムエコーやBBD、PT2399のように「ディレイエフェクト」のために使われることになるものもありますが、ものすごく大まかにいうと、録音技術の発展にともない、それに引っ張られるように発展してきたのがディレイと言えます。
今回ご紹介する「多機能デジタルディレイ」は、DSPのパワーを活用し、様々なディレイサウンドを1台で作ることができるペダルをご紹介しようと思います。なのでDSPを使っていてもある1種のディレイサウンドに特化していたり、よりシンプルな機能のペダルについては今回は対象外とします。元々多機能デジタルディレイはラックエフェクターが源流にありますが、ペダルタイプのモデルで、かつディレイ専門に作られたペダルに限ります。そうしないと多くのマルチエフェクターも該当してしまって際限がなくなっちゃいますので・・・。
また、同時にマルチエフェクターのように、セッティングをいくつかメモリー出来るペダル、という条件も付けます。ディレイは楽曲やパートごとに音やセッティングを変えることでより多彩な効果を操ることができるので、その形とします。もちろんそういった機能が無くても素晴らしいディレイはたくさんありますが、今回はそういうモデルに絞ってご紹介していきますね。
まずは、エフェクターにおいて「多機能デジタルディレイ」を一般化させた2台の名機からご紹介します。

Line6 DL4

Line6 DL4
ディレイに対する概念を変えたと言っても良いほどの名機です。2000年に発売されてから今に至るまで、多機能デジタルディレイペダルの定番モデルとなっています。製作に当たったのは現在Damage Control(Strymon)に在籍する技術者で、サウンドの監修にはWay HugeのGeoge Trippsが行ったというペダルです。
ループサンプラーを含む16種類のディレイサウンドを、Delay Time、Repeats、Tweak、Tweez、Mixのノブでコントロールし、その設定を3つのフットスイッチにメモリー可能。タップテンポを一般的にしたのもこのペダルと言えるでしょう。14秒のサウンド・オン・サウンドや速度を可変可能なルーパーを搭載しています。ステレオ入出力対応、エクスプレッションペダル端子搭載です。
サンプルムービー
 

BOSS DD-20

BOSS DD-20
こちらも、未だに定番多機能デジタルディレイとして知られるペダルです。発売は2003年。このペダルの登場以降、ディレイはとりあえずDD-20かDL4があればOKと言われるほどでした。現在も数多くのプレイヤーが使用する名機です。
10種類のディレイサウンドを搭載し、E.Level、Feedback、Toneコントロールを搭載。またディスプレイの採用で、タップテンポやノブによる感覚的な設定だけでなく、数値による厳格なディレイタイム設定に対応しているのも特徴。2ペダルながら4つのメモリーとマニュアルモードを備えています。ヘッドフォン端子が付いていて、外部フットスイッチによるコントロールも可能。ステレオ入出力に対応します。
サンプルムービー
 
これらのペダルに影響を受けるようにして、Line6やBOSSだけでなく、数多くのメーカーがさまざまなアイディアを持って「多機能デジタルディレイ」市場に参入しました。
そして、2007年。多機能デジタルディレイに対して「1つの解答」とも言える1台のペダルが登場します。

Eventide Timefactor

Eventide Timefactor
かつて「ハーモナイザー」という言葉を一般化した、ハイクオリティなラック系エフェクターの老舗ブランドEventideから発売されたコンパクトペダルです。
高級デジタルペダルの代名詞的なメーカーがコンパクトペダルを製作という話題性もさることながら、その機能やサウンドクオリティで現在も最高峰の多機能デジタルディレイとして知られるモデルですね。
9種類のディレイとルーパーを搭載。ディレイは独立した2系統のディレイをかけることができ、原音と2系統のディレイを自在にミックス可能。Mix、DlyMix、Dly Time A、Dly Time B、Fdbk A、Fdbk B、Xknob、Depth、Speed、Filterコントロールを搭載。10バンク×2の計20種類のプリセットを保存することができ、もちろん多彩なタップテンポにも対応。12秒のルーパーを搭載し、ステレオ入出力にも対応します。
ドットマトリックスタイプのディスプレイで、ディレイタイムはもちろん全てのパラメータを数値で表示することができ、外部フットスイッチやエクスプレッションペダルによるコントロールも可能。USB経由でファームウェアアップデートにも対応し、入出力ともにラインレベルにも完全対応しています。また、MIDIによるコントロールで全パラメータのリアルタイムコントロールやパッチの呼び出しにも対応しています。
機能的にはそれまでの多機能デジタルディレイの集大成で、さらにサウンドクオリティはEventideらしい非常に高品質ということから、このペダルの発売後、一時期は他メーカーからの新製品がピタリと止まったほどの影響力がありました。

サンプルムービー
当時の試奏レポート
 
この3機種は、まず外せないモデルということで先にご紹介しました。では、続いて様々な多機能デジタルディレイペダルをご紹介していきます。機能的には「多彩なディレイサウンド」だったり「メモリプリセット」だったりといった共通点はありますが、それぞれ個性的な部分もあり、使い方に合わせて選ぶと良いと思います。メーカー名順にご紹介していきます。

Digitech Time Bender

Digitech Time Bender
Digitechの多機能デジタルディレイです。
10種類のディレイモードと、20秒までのルーパーを搭載。メモリは4種類までプリセット可能で、5秒までのディレイタイムに対応します。ディレイタイムを表示するディスプレイも搭載しています。
このペダルの特徴は、Digitech Harmony Man等にも搭載される、入力音からコードを読み取る技術を用いたハーモニーディレイを搭載している点です。右側のフットスイッチを踏みながら演奏することで自動的にキーを読み取り、100種類以上のプリセット、またはプレイヤーが設定した通りにディレイ音の音階を上下させることができるペダルとなっています。タップによるテンポ設定だけでなくフィードバック回数の設定や、ディレイタイムのクリック出力といった機能も備えています。ステレオ入出力、外部フットスイッチ、エクスプレッションペダル端子を装備しています。
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Electro-Harmonix Stereo Memory Man with Hazarai

Electro-Harmonix Stereo Memory Man with   Hazarai
続いてはこちら、エレハモことエレクトロハーモニクスの多機能デジタルディレイです。こちらも2007年以来発売されているロングセラーモデルですね。
Blend、Decay、Filter、Repeats、Delayコントロールと、メモリやディレイのモード設定を行うHazaraiノブを搭載。通常のディレイやマルチタップディレイ、リバースエコーと30秒までのルーパーを搭載。モジュレーションもかけられます。ループはリバースやピッチを変えないテンポチェンジ、ピッチチェンジが可能。プリセットは8つまで保存可能です。
十分多機能なんですが、必要なところにとどめてアナログペダルライクな操作感を実現していて、またルーパーに力の入ったペダルというのが特徴的ですね。ステレオ入出力対応です。
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empress superdelay

empress superdelay
デジタル技術を用いたハンドメイドエフェクターに定評のある、empressの多機能デジタルディレイです。
サウンドとしては通常のデジタルディレイ、リバースディレイ、テープエコーの3つと13.6秒までのルーパーと、それほど多くありません。しかし、さらにリバースエコーでオクターブを上げたり、入力レベルに対してフィードバックやミックスを操作したり、通常のノブによるコントロールやタップテンポに加え、入力に合わせて自動的にテンポを設定したりといった細かな機能を含め、24種類のモードを搭載。8つまでのプリセットの保存も可能です。モジュレーションやローパス・ハイパスフィルタも搭載します。
mix、d time/ratio、feedback、mode、volumeノブと、exp pedal、filter、modulation、mode specificのトグルスイッチ、そして3つのフットスイッチによる多彩なコントロールが可能。中央のフットスイッチ横にある小さなスイッチはSaveスイッチです。エクスプレッションペダルに対応。完全モノラルペダルです。
機能や音質が特にギター向けに作られているという点も特徴的ですね。
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empress superdelay Vintage Modified

empress superdelay Vintage Modified
基本的に、通常のempress superdelayと同じですが、テープエコーモードのサウンドをよりヴィンテージライクにした限定バージョンです。
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Rocktron Cyborg Delay

アメリカの老舗エフェクターブランドで、数多くのラック機器も手がけるRocktronの多機能デジタルディレイです。
Preset、Time、Repeat、Levelのシンプルなコントロールで、TimeとRepeatコントロールのモードを8種類から選択可能、モード選択とLevelを8つのLEDで表示することができます。通常のディレイの他、リバースディレイ、フェイザーの掛かったディレイ、そしてサウンド・オン・サウンドに対応したロングディレイ(2秒まで)に対応。タップテンポ、ホールドが可能で、8つまでのプリセットを保存できます。Rocktronらしく、Hushノイズリダクションを搭載。またMIDIによるコントロールにも対応します。モノラルペダルです。これもロングセラーモデルですね。
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Strymon TimeLine

Strymon TimeLine
かつてLine6に在籍した技術者が独立して作り上げたDamage Controlによるブランド、Strymonの多機能デジタルディレイです。
この「Time Line」という名前はかつてDamage Control名義でも使われており(ペダルとしては全く別)、Eventide Timefactor発売当時、最高峰の多機能デジタルディレイはどちらか、という議論もあったペダルです。
12種類のディレイ、30秒までのステレオルーパーを搭載。プリセット数は200で、モード選択コントロールの他、Value、Time、Repeats、Mix、Filter、Grit、Speed、Depthコントロールで細かなディレイサウンドの設定が可能。ステレオ入出力、モノラル時にはエフェクトループを搭載し、エクスプレッションペダル、MIDIによるコントロールにも対応します。
Strymonが誇るdTAPE、dBUCKETといったシミュレートをはじめ、個性的なサウンドを作ることの出来るペダルです。かつてのように、現在もEventideと並ぶ高品質モデルの定番の多機能デジタルディレイとして定着しています。
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t.c.electronic Nova Delay

t.c.electronic Nova Delay
最初にご紹介した3モデルに並ぶ定番多機能デジタルディレイとして知られるペダルです。北欧デンマークの老舗エフェクターブランドで、ラック界のBOSSの異名を持ったりもするブランド、t.c.electronicのペダルです。
6種類のディレイ、9種類のプリセットとマニュアルモードを搭載。ディスプレイによるディレイタイム表示やBPM表示に対応しています。Delay、Feedback、Color、Mod Level、Mix LevelコントロールとManual、Preset、Mod Style、Tipe、Subdivスイッチ、および2つのフットスイッチを搭載。ステレオ入出力に対応したディレイペダルです。
t.c.electronicらしいスタンダードかつ高機能で、さらに高品質なサウンドも特徴ですが、なによりこれだけの機能を持ちながらコンパクトにまとまっているというのも大きな特徴のペダルです。
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t.c.electronic Nova Delay iB Modified

通常のNova Delayのインプットバッファ、およびアナログ部をM-Tech Audioの、Massimo Mantovani氏がモディファイしてよりクリアでレスポンスの高いサウンドを実現したモデルです。機能は変わりません。
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t.c.electronic Flashback X4

t.c.electronic Flashback X4
t.c.electronicのコンパクトエフェクター、TonePrintシリーズにラインナップされる多機能デジタルディレイです。
4種類のTonePrintセッティングを含む、計16種類のディレイを搭載。4種類のTonePrintはWebからPC、またはToneprintアプリ(iOSiconAndroid)を使ってスマートフォンからダウンロードします。
ディレイの選択の他、Delay Time、Feedback、Delay Levelとタップテンポの設定、ディレイとルーパーの切替スイッチ、4つのフットスイッチを搭載。メモリーは3つまでで、40秒までのルーパーを搭載。ループごとに違ったディレイをかけ、複雑なループ作りが可能です。
ステレオ入出力、MIDIコントロール、エクスプレッションペダル端子を掉尾しています。現時点では最も新しいモデルになります。アナログペダルライクな操作感とシンプルな機能を持ったペダルですね。

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イントロダクションムービー
開発ストーリー
5つのポイント
 

Vox DelayLab

Vox DelayLab
Voxによる多機能デジタルディレイペダルです。
30種類のディレイと28秒までのルーパーを搭載。コントロールはモード設定のスイッチとCatecory、Fine、Sync、Write、Cansel、Pedal Asignのボタンスイッチ、Time、Feedback、Tone/Speed、Intensity、Mixの5コントロール、およびTap/Bank Up、A、B、Cの4つのフットスイッチとなっています。ディレイタイムを表示するディスプレイを装備。
このペダルの最大の特徴は、全パラメータがエクスプレッションペダルにアサイン可能という点。ステレオ入出力とエクスプレッションペダル端子のみでMIDIを使わず、多彩なリアルタイムコントロールを行えます。30種類のプログラムを保存でき、また、その中には名曲で使用されたディレイを再現したソングプリセットを10種類搭載している点も面白いです。
サンプルムービー
 
というわけで、いろいろな多機能デジタルディレイを見てみました。
最初にご紹介したスタンダードな2機種と、「全部入り」のモデル。しかし、その後にご紹介したペダルを見ていただければ、基本的なポイントは抑えつつ、それぞれかなり個性的なペダルとなっているのが分かると思います。
使い方はさまざま、自分に合ったモデルを是非見つけてください。
 
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