まるでそのままヴォリュームを大きくしたようなクリーンブーストを基本に、設定次第でいろいろなブーストができ、その音質に定評のある32Volt Booster、そして先月発売された30Volt Overdrive・・・どれも品質の良さで高い評価を得ているEX-PROの「○Volt」シリーズに、新たに2つの新製品が登場です。先月の30Volt Overdriveの時点で発表はされていましたが、とうとう発売されたみたいですね。
【ACアダプター付】EX-Pro 9volt OVERDRIVE |
昇圧をしていないので、30Vが76mAという大電流を駆動に使ったのに対し、こちらは14mAの駆動電流となります。計算上は電圧が約3倍になれば電流も3倍ですが、実際昇圧にはロスが生じるので、これだけ大きな差ができたという感じでしょうか。9Vは大丈夫だと思いますが30Vを使われる場合、パワーサプライの供給電流にも注意が必要でした。
サウンドは30Vのもつ太いサウンドを継承しており、またEx-Proならではの極低ノイズを実現したとのことです。一般的に、駆動電圧が下がれば多少ながらゲインは高く感じるかと思います。ですので、もしかすると9Vの方が30Vより好みという方もおられるかもしれませんね。30Vと9V、並べて比べてみたいようにも思います。なお、Ex-Proのこのシリーズは全てアダプタ駆動専用機となっているようです。
【エフェクター】EX-Pro 31volt SOLO BOOSTER |
サウンドはFat Boostということで、多少中域〜低域あたりを強調する味付けがなされているんだと思います。その名の通り、ソロ時にブーストすることを目的としてつくられた感じですね。メインの歪み(アンプでもエフェクターでも)の前につなぐなら31V、後につなぐなら32Vという選択が一般的でしょうか。もちろん使い方に正解はありませんが・・・。
そうそう、このシリーズ、フットスイッチはフジソクのものを使っているようです。軽いタッチでトゥルーバイパスに使える3PDTや4PDTの機械式スイッチを作っているメーカーさんなのですが、一部に耐久性を疑問視する声もあるようですので、そこはちょっときになる部分ですね。過去にXoticがフットスイッチをフジソクから今のものに変更したということもあったようです。ただ、大部分の方はおそらく問題なく使われているということも事実だと思いますので、現時点ではなんとも言えないです。そういう情報もある、程度にお考えください。
Ex-Proのペダルの品質は非常に高いので、これらも期待できそうなモデルですね。30Volt Overdriveも、必ず試してレポートできると思いますし、今回発売されたペダルもまた、試せるときがあれば試したいと思います。