ギター系機材じゃないんですが、特に自宅でのバッキング製作等をやっておられる方や、これからやりたいという方にとっておもしろい機材が発売されましたのでご紹介してみます。
元々はオルガンから始まったKORG(京王研究所のオルガン→K-Organ→KORG)の歴史を紐解くまでもなく、ご存知の通りKORGはMIDI関連機器やキーボードの製作でも定評のあるメーカーさんです。そんなKORGから、最近の音楽事情を考慮した、新しい発想の製品が発売されました。
さっそく見ていきましょう!
KORG nano KEY
『PCのキーボードよりも小さい』という、画期的なMIDIキーボード/コントローラです。25鍵(2オクターブ)とキーボードとしては鍵数は少ないですが、なによりも省スペースで使え、さらにそれぞれの鍵盤が独立したMIDIコントロールボタンとなるCCモードを搭載しています。PCとの接続はUSBなので、新たにMIDIインターフェイス等を増設する必要はありません。
そもそもMIDIキーボードとは何か、というと、たとえば作曲の際、ギター以外の音を入れたバッキングトラックを作ったりすることもあるかと思います。しかし、一般的なPCだと、それをするときに譜面を表示して1音1音、マウスで音符を入れていかないといけません。しかしそれはあまりにも面倒ですよね。
そこで、MIDIキーボードがあれば、リアルタイム演奏を譜面化することはもちろん、一つ一つ譜面を作っていく際にも、いちいちマウスを使って音を入力し、♯や♭をいれたりしなくても、鍵盤だけで作業が完了するという物です。もちろん、オクターブアップやダウン、ピッチのアップダウンボタンもありますので、25鍵でも全ての音を出すことができます。
安価で小さいモデルなので、もちろん、(サウンドハウスさんのページのレビューにもありますが)もっと大型のモデル等と比べると操作性はどうしても犠牲になっているようですので、より大きなモデルが置ける環境の方は、そういったキーボードの方がいいとは思います。しかし、使い方次第というか・・・たまにしか使わないけどキーボードがあった方が便利、しかし置き場が・・・という方にとって(私もですがw)、いい製品が出たなぁと思います。ちなみに、MIDIキーボードは音の善し悪しには関係ありませんので(ソフトシンセ次第)、一度キーボードを試してみたいという方にもオススメできそうです。ブラックバージョンも発売されるようです。(黒鍵と白鍵が逆になっててチェンバロみたいですw)
KORG nano KONTROL
フェーダー、ノブ、ボタン×2を1セットとして9つ並べ、再生や録音ボタン等を配置した、小型のMIDIコントローラです。そのまま使えば8トラック+マスタートラックの操作が可能で、さらにカスタマイズして環境にあった使い方ができるというモデルです。
DTMを製作するDAW(Desktop Audio Workstation)の環境をさらに効率化することができるのではないかと思います。このへんはあまり詳しくないので・・・細かい機能は公式サイト等をご覧ください。ブラックバージョンも出ます。
KORG nano PAD
こちらは、主にリズム、パーカッショントラックの製作を目的としたコントローラです。12のパッドに音をわりあて、ドラムを叩くように押すことで、リズムトラックを楽に作ることが出来ます。MIDIでのリズムは音符で表すことが出来るのでnano KEYでも作ることが出来るのですが、やはりキーボードで作るよりもこのPADの方が作りやすいかと思います。
ドラムロールやフラム(両手のスティックですこしだけずらして打つ)にも対応していますので、複雑なリズム製作にも役立ちそうです。また、各パッドをMIDIコントローラとして使ったり、パッドに和音を割り当ててコードを一発で入力したりということもできます。PCとこのPADをライブに使えば、ドラムだけでは出せない音を「叩く」こともできるのではないでしょうか。おもしろそうです。ブラックバージョンも出ます。
というわけで、KORGから発売された、nanoシリーズをご紹介してみました。ギター関係の機材ではありませんが、ギタリストにとって無関係というわけでもないと思います。たまにはこういうのもどうでしょうか。DAW機材については私もまだまだ勉強中ですが、本当にいろいろな機材があって、見ているだけでも面白いです。とりあえず最初の一歩として、MIDIキーボードくらいは近々導入したいと思っています。nano KEYは、個人的にその第一候補です。他にこういうのがあってオススメ、などがありましたら是非教えていただけるとありがたいです。