ギター向けというよりもライブステージ向けのモデルなんですが、Line6から新しいミキサーとパワードスピーカーが登場です。今年のNAMM SHOWにも出展されたモデルで、Line6が新しい分野に1歩踏み出したモデルですね。
それぞれご紹介します。
Line6 StageScape M20d
まずはミキサー本体の「StageScape M20d」です。
一般的な「ミキサー」の概念を打ち破るようなスタイルが特徴ですね。16チャンネル対応のミキサーで、最大の特徴はタッチスクリーンによる視覚的、感覚的な操作が可能という点。中央の7インチモニタを基本に、さまざまなコントロールをタッチパネルで行えるというものです。
XLRタイプのマイク/ラインインプットが12と4つのフォンタイプのラインインプットを搭載。4つのXLRモニタアウトと、2つのXLRステレオメインアウト端子を搭載しています。さらにヘッドフォンアウト、L6リンク、2つのフットスイッチ端子、2つのUSB端子、SDカードスロットが搭載されています。
各入力端子にはケーブルをつなぐだけで自動的にマイクや楽器の入力に合わせたセッティングを呼び出すオートセンシング機能を搭載。各チャンネルには独立したマルチバンドのフィードバックサプレッションを搭載し、ハウリングを最小限に抑えられるようになっています。チャンネルごとにハイパスフィルタ、パラメトリックEQ、ダイナミックEQ、マルチバンドコンプレッサー、コンプレッサー、ゲート、リミッター、ディレイといった100種類以上のDSPエフェクトを搭載。それとは別に、リバーブやディレイ等のマスターエフェクトをかけることもできます。
ステージでのミックスはもちろん、レコーディング用のミキサーとして使うこともできます。SDカードやUSBドライブに楽曲を書き込むことも可能ですし、もちろんPCに接続してオーディオインターフェイスとして機能させることもできるようになっています。
あと面白いのが、iPadを使ってリモートコントロールが行えるという点。これはライブステージ向けの機能で、ステージ内の位置によるフィードバック等を実際に確認しながらiPadでミキサーに直接アクセスしてコントロールするということが可能です。
あまり個人向けのミキサーではありませんが、新感覚ミキサーの出発点ということで、ご紹介してみました。今後同様のスタイルのパーソナル向けモデルが出てくるかもしれませんね。
StageSourceパワードスピーカー
また、簡単にご紹介しますが、StageSourceシリーズのパワードスピーカーとサブウーファーも登場。
Line6 StageSource L3tは横置きや縦置き等いろいろな使い方ができる1400W出力のパワードスピーカーで、3Wayスピーカーシステムを搭載。PAやフロアモニター、ギター、アコースティック用等、6種類のモードを簡単に選択可能。本体に簡単なエフェクトを搭載したミキサーも内蔵されており、小さなステージや小規模なストリートライブ等なら卓がなくてもミキシングを行うことができます。ミキサー機能を省いたのLine6 StageSource L3mというモデルも出ています。
サブウーファーのLine6 StageSource L3sも同時に登場。12インチスピーカーを2つ搭載した1200WのモデルでこちらはPAやDJ用の4つのモードを選択可能で、ローパス周波数も80、100、120HzとローパスOFFの選択が可能となっています。
縦置き、横置きの両方に対応していてステレオIN、OUT、THURU端子を搭載。簡単に今のシステムにウーファーを追加できるようになっています。
新しい1歩を踏み出したLine6。これからの展開もまた楽しみですね。
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