エレキギターやエレキベースは、その構造上、きちんと音を鳴らすにはアンプが必要です。アンプを内蔵したモデルでも無い限り、ギターやベースに直接ヘッドフォンを差し込んでみても、全く音は聞こえません。
そこで、VoxはamPlugという小型ヘッドフォンアンプで、ギターとヘッドフォンの間の仲介役を作りました。その革新的なデバイスは大ヒットし、今ではどの楽器屋さんに行っても見かけることができます。
そして、今度はVoxから、ギターやベースに直接プラグインできるヘッドフォン「amPhones」シリーズが登場しました。
形としては、amPlug内蔵型のヘッドフォンというスタイルになります。全て通常のヘッドフォンとしても使えます。それぞれ見てみましょう。
VOX amPhones LEAD
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ギターやベースの音を聴く方法は、単純にヘッドフォンを直接プラグインするだけ。あとは本体のアンプスイッチをONにするだけでOKです。アンプ部はGain、Tone、Volume、およびエフェクトコントロールを搭載。エフェクトはコーラス・ディレイ・リバーブを内蔵しています。また、auxインプットを搭載しているので、外部音源とギターを同時に再生可能。ここはオリジナルamPlugよりも高機能となっていますね。
ヘッドフォンは密閉型のダイナミックタイプで、49Ωのインピーダンス、音圧レベル97dBと、どちらかというとポータブル向けのヘッドフォンという感じのモデルです。ヘッドフォンはVoxだけでなくAudio-Technicaとの共同開発、とのことですね。
本体は単4電池2本で駆動。駆動時間はマンガンで約7時間、アルカリで約16時間です。アンプ部がOFFの状態や、電池を入れていない状態でも通常のヘッドフォンとして使うことができます。本体のプラグはミニプラグで、フォン端子の変換プラグが付属しています。
VOX amPhones AC30
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機能としては、amPhones LEADと全く同じで、違いは音色がAC30シミュレートサウンドとなっている点のみです。
VOX amPhones TWIN
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こちらもサウンドが違うという点以外、LeadやAC30モデルとの機能的な差異はありません。
VOX amPhones BASS
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これまでの3つのギター用モデルと違い、こちらはベース用モデルとなっているため、搭載されるエフェクトがコンプレッサーのみとなり、また駆動時間がマンガン約8時間、アルカリ約20時間となっています。他は特に違いはありません。
Vox amPhonesシリーズデモムービー
KORG内覧会での様子
というわけで、ギターやベースにそのまま使えるヘッドフォン、Vox amPhonesシリーズのご紹介でした。
手軽に練習できますし、普段使い用のヘッドフォンとしても十分良いモデルかと思います。あとヘッドフォン、特にポータブルモデルとして大事な点ですが、デザインも良い感じなんですよね。ケーブルが片方出しなのも、絡まりにくくて特にポータブルヘッドフォンとしてよさそうです。アンプラグが内蔵されているといっても、イヤーパッド部が特に大きくなっていることもない感じですね。
ギターやベースで使うヘッドフォン、というよりも、手頃で使いやすいポータブルヘッドフォンに、ギターやベースでも使えるアンプラグ機能が付いているモデル、と考えるのが良いのではないかと思います。おもしろい発想ですね。
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