![]() Lotus Pedal Designs《ロータス・ペダル・デザイン》Red Overdrive オーバードライブ |
この「Lotus Pedal Designs」は、スタジオ向けオーディオ機器メーカーCrane Songで約10年のキャリアを持ち、また20年以上サウンドエンジニアとしても活動するショーン・エルスパーマーによるハンドメイドエフェクターブランドです。基本的にスタンダードな設計のペダルを製作する職人的なブランドです。日本に入ってきたラインナップ3種類を見てみます。
まずは、赤いオーバードライブ、「Red Overdrive」から。
このペダルは「オリジナルTS808と同じチップ」を用いて作られるというオーバードライブペダルですね。このブランドはNOSパーツをよく使うということで、それ自体は不思議ではないんですが、オリジナルTS808は、有名な「JRC4558、艶有り」と呼ばれるものだけでなく、最初期にはレイセオン社製「RC4558P」チップが使われていました。探してはみたんですが、そのどちらが使われているのかは分かりませんでした。ただどちらにしても、人気のあるNOSパーツを使っているということは間違いないみたいですね。
コントロールはあえての2ノブ仕様。DriveとGainコントロールのみで、Toneを廃し、サウンドはTSらしさを残しながら深めで荒い歪みが特徴。全体的に若干ダークよりな音色にセッティングされているということです。高いレスポンスを実現しているのも特徴です。
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![]() Lotus Pedal Designs《ロータス・ペダル・デザイン》White Overdrive オーバードライブ |
70年代のハードロック向けなサウンドをイメージして作られたモデルで、先ほどのRedに対してより明るいトーンが特徴ということです。
こちらもDriveとVolumeのみのシンプルな2コントロール仕様。ローエンドがしっかりと出て、歪みそのものはけっこう粒の大きいサウンドが特徴という感じですね。ダイナミックレンジも広そうな感じです。
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![]() Lotus Pedal Designs《ロータス・ペダル・デザイン》Purple Boost ブースター |
FETを用いてチューブアンプの回路を模して作られたドライブペダルということですね。コントロールはPre GainとPost Gainの2つ。このノブを組み合わせることで、クリーンブーストからヴィンテージアンプの歪み程度までなら1台でカバーできるというペダルです。
50WのヴィンテージマーシャルやFender Tweedアンプに近いトーンを、ヴィンテージアンプを買わずに作ることができる、とのことです。もちろんブランドによる売り文句ですが、ペダルにも相当自信を持っているようです。チューブアンプのブースターとしても使いやすいペダルということですね。
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というわけで、Lotus Pedal Designsのご紹介でした。
全体的にこのブランドは歪み方に特徴がある感じがします。現代風の綺麗でスムーズな歪みではなく、ヴィンテージ系の粒の大きな歪みに特色がありますね。ジャリっとした感じというか。雰囲気として、シングルコイル、特にテレキャスターとの相性が良いんじゃないかという感じがしました。非常にシンプルなデザインもハンドメイドペダルらしい感じですね。
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