1970年代、星野楽器、神田商会、そして富士弦楽器が共同で製作した、日本製オリジナルシェイプのエレキギターがありました。
製作は富士弦楽器(現在のフジゲン)が担当し、国内は神田商会のオリジナルブランド、Grecoの「ミラージュ」として、海外は星野楽器のオリジナルブランド、Ibanezの「Iceman」として販売されたモデルです。発売は1978年。日本製ギターが本格的にコピーモデルからの脱却を図ったモデルで、特にIbanezにとっては、現在の世界的な地位を獲得する第一歩となったモデルと言えるかも知れません。
後にKISSのポール・スタンレーモデルとして有名になったそのギターは、多くのアーティストに使用されてきました。
そんなIbanez Icemanの最新モデルが登場です。それぞれ見てみましょう!
Ibanez IC500GB / Ibanez IC500BGB
【エレキギター】Ibanez IC507GB-BK 【6月中旬発売予定】 |
型番が「IC500GB」と「IC500BGB」があるんですが、スペックは変わらず、カラーの違いといった感じになっているようです。GBはブラックモデルがラインナップされています。
【エレキギター】Ibanez IC500BGB-WH 【6月中旬発売予定】 |
ボディはマホガニー、ネックは伝統のマホガニーとメイプルを組み合わせた3ピースセットネック、ローズ指板22F仕様。ピックアップには高出力なDimarzio D Activatorシリーズを2つ搭載しています。
コントロールはシンプルに1Vol、1Tone、3Wayセレクター。ブリッジはハードテイルでサドルごとにイントネーションだけでなく弦高の調整も出来るGibraltar Standard bridgeを搭載しています。
Ibanez IC507GB
【エレキギター】Ibanez IC507GB-BK 【6月中旬発売予定】 |
ボディ、ネックは伝統のマホガニーボディとマホガニー/メイプルの3ピースセットネックで、ローズ指板22F仕様。ピックアップは7弦用のDimarzio D Activator7を搭載します。1Vol、1Tone、3Wayセレクターに、7弦用のGibraltar Standard-7 bridgeをマウントしています。
元々が縦長なボディ形状となっているせいか、7弦になっても全く違和感を感じませんね。むしろちょっとバランスが良くなったと個人的には思えるほどです。
ギターメーカーとしては後発となった日本のギターブランド。コピーモデルを含め、いろいろなモデルが作られてきましたが、特に有名なオリジナルモデルといえばこのIceman/Mirageと、あとはYamaha SG(現在のシェイプになったのは73〜74年ごろ)でしょうか。現在ではIbanez RGが世界的シェアでみると圧倒的ですが、あれはディンキー系の定番スタイルとも言えますし・・・。
ギターそのものはスペインが発祥と言われていますが、現在に於いては歴史的に見てもアコースティックもエレクトリックも、ほぼアメリカの楽器と言っても良いかと思います。なのでアメリカのメーカーが強いのは当然。しかし、そんな中でも販売数はもちろんですが、こうしてオリジナルシェイプが世界的に評価されている日本のギターはもっと注目すべきかもしれませんね。
人気blogランキングへ