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ラムズヘッドを基板パターンから再現した「Wren and Cuff Creations Caprid」弾いてきました!レポートします!

J.Mascisをはじめ、多くのプレイヤーが使用していることで有名な、第2期と呼ばれるビックマフ、通称「ラムズヘッド」。
信奉者と言えるほどのファンもいるほど、多くのプレイヤーに愛されるファズペダルで、その希少性と人気から、非常に高価なファズペダルの1つとしても知られています。
もちろん、それほどのファズですから、様々なクローン系モデルが発売されています。今回はそのうちの1つで、非常に細かな部分まで再現したという、「Wren and Cuff Creations Caprid」を弾いてきましたので、レポートしたいと思います。
では、いってみましょう!

Wren and Cuff Creations Caprid

Wren and Cuff Creations Caprid

Wren and Cuff Creations Caprid
価格:35,112円(税込、送料込)

こちらが、そのCapridです。まるで本物の筐体を使ったかのようなインパクトのある外観ですね。コントロールはVolume、Tone、Sustain。そして電源スイッチも搭載していて、オリジナルの仕様を守りながら、LED付のトゥルーバイパス、9Vアダプタ駆動にも対応しています。
ここで少し、本物のラムズヘッドを見てみましょう。

こちらが、ラムズヘッド、つまり第2期のビッグマフです。ラムズヘッドにもいくつか種類があるんですが、その中でも最もスタンダードなタイプのモデルとなります。

「ラムズヘッド」の由来がこちら。この右下にあるElectro-Harmonixのロゴがヒツジの頭みたい、ということからそう呼ばれるようになり、定着しました。なお、Ram(雄羊)かLamb(子羊)か、というところまでは定まっていないようで、両方の表記を見かけます。

オリジナルラムズヘッドの特徴として、ノブの角度が独特、というのがあります。通常のノブ、つまりだいたい7時から5時くらいの範囲で動くノブを基準とすれば、Volumeは左90°、Toneは180°、Sustainは右90°傾いて付いています。これは全てのラムズヘッドがそうで、理由はノブを基板に直結したためにこうなりました。
Capridはこの点も修正され、全てのノブが7時から5時のスタンダードな方向で付いています。

ラムズヘッドの基板です。

そしてこちらがCapridの基板。
EH3003と書かれたタイプの基板のパターンをそのまま再現して製作されているのが分かります。もちろん基板自体や、はんだでパターンを作っているオリジナルモデルとの違いもありますが、ここにこだわって再現したというのはとても面白い考えだと思います。
では、試奏セッティングいってみましょう。なお、試奏なのでラムズヘッドと直接の比較はしていません。が、モデルがそういう方向なので、一応ラムズヘッドを念頭にしてレポートしようと思います。
 

  • セッティング

Wren and Cuff Creations Caprid


Roland JC-120
Roland JC-120
セッティングはこんな感じです。最近試奏はできるだけこのセッティングでいこうと思っています。
では、レポートします。
 

  • 操作性

ON/OFFを表示するLEDが付き、3つのノブの方向性がそろい、アダプタ駆動ができる。今のペダルとしては当たり前、むしろこのペダルは筐体が非常に大きいので、操作性という面では最近のコンパクトエフェクターとくらべると若干マイナスといえるくらいなんですが、これがどれほどの恩恵なのか、オリジナルモデルとくらべると非常によく分かります。オリジナルはノブが全部バラバラの方向で、今のセッティングが感覚的に分かりませんし、駆動は電池のみなので交換の度に中を開ける必要があります。まぁこのペダルになると中を開ける度に素晴らしい回路が見えるので良いんですが、実際面倒といえば面倒です。ON/OFFの電源スイッチは、電池駆動なら非常にありがたいですね。アダプタ駆動ならば別に必要ありませんが、オリジナルの雰囲気を維持する上でも重要なポイントだと思います。
つまり操作性はオリジナルと比べると圧倒的にCapridの方が良いですが、筐体は大きいのでボードに並べるときは少しだけ大変かもしれない、という感じです。
 

  • サウンドレポート

では、音について。まず前提として述べておきたいのが、私は自分の持っているラムズヘッドくらいしか、オリジナルの音を知りません。オリジナルラムズヘッドはトランジスタのタイプだけで3種類ありますし、古いペダルということもありかなり個体差もあるということです。なので、ここでオリジナルと比較して書いている部分は、あくまでも「手元にある」オリジナルモデルとの比較、と考えてください。
では、まず全部のノブをセンターにして音を出してみます。
音は間違いなくBig Muffそのものですね。多くのビッグマフ系ペダルを弾いたことがありますが、エレハモ以外でここまでエレハモサウンドが出るペダルはそうそうないです。印象としてはオリジナルモデルよりも若干重めなサウンドかな、という感じはしましたが、それでも非常に近い音が出ていると思いました。
ここからSustainを上げていきます。だんだんとファズ色が強くなり、ハイの出方の特徴が強くなります。若干シャリっとした、それでいて太さのあるサウンドで、最大まであげてもゲインはそれほど高くないんですが音そのものの存在感が強いので、感覚的にかなり歪んでいるような印象の音になります。このあたりはオリジナルも同じ傾向にあり、特性も似ていると思いました。
特にToneを上げたときのサイケデリックなファズサウンドはラムズヘッドの持つ音によく似ています。うちにあるラムズヘッドはここの毛羽立ち感がかなり強いんですが、その点に関してのみ、Capridは少し抑えられているという印象でしたが、基本的に似たサウンドが出せるのは間違いありません。
今度は逆に、ゲインを絞ってみます。音の密度がだんだんと低くなっていき、和音での迫力はあまりなくなってきます。それと同時に、単音でのサウンドがオーバードライブ的な音になり、なんというか、倍音成分の少ないローゲインドライブ的な音を出すことができるようになります。この特性も、オリジナルモデルと非常に似通ったものです。ただ、音としては全体的にローよりになっていて、Sustainを上げたときほど、オリジナルと変わらないような音ではなく、どちらかというと第3期〜リイシューモデル的な雰囲気が少しだけ出てきます。ただ、それでもラムズヘッドの持つサウンドにかなり似通っているというのは確かで、むしろ他のラムズヘッド再現系ペダルと比べるとかなり近い、あえて名前を出すと、以前少しだけ弾く機会があったSeptember Sound FUZZと同等の再現度であると感じました。ちなみに同等といっても方向性が違っていて、September Soundはゲインを下げるとオリジナルよりもファズ色が強い音になるというように感じました。
 
全体的に見て、Capridは今、数あるラムズヘッド再現系ペダルの中では間違いなくトップクラスの再現度を持ったペダルであると思います。レポートではあえて「違う点」を書いているので、やっぱりオリジナルの音は再現出来ていないのか、と感じるかも知れませんが、これ以上にオリジナルに近い音のペダルは知りません。あえて言えば、September SoundがCapridと同等の再現度だと思います。オリジナルを真ん中とすれば、Capridはほんの少しだけモダンな方向に、September Soundはほんの少しだけ毛羽立ちの強い方向に違いが出ていると思いますが、どちらも非常に近い音で、たぶんライブハウスで、アンサンブルの中で聞くと、よほどシビアに聞ける人でなければどれがどれだか分からないんじゃないかと思います。
非常に良いペダルです。見た目、作り、機能、音、どれをとってもラムズヘッドを連想させ、オリジナルの持つ雰囲気を残しながら使いやすく作られています。これはとても素晴らしいペダルだと思います。
サンプルムービー
サンプルムービー2
サンプルムービー3

 
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