定番から超個性派まで、様々なエフェクターを多数ラインナップする老舗ブランド、Electro-Harmonixから、非常に個性的でおもしろいペダルが登場です。
Electro-Harmonix 8 Step Program
【エフェクター】Electro Harmonix 8 Step Program |
どういうことか。これは、例えばDeluxe Memory Man Tap Tempoのように、エクスプレッションペダルに対応したエフェクターやアナログシンセ等に接続して使うことのできるペダルです。要するにエクスプレッションペダルです。通常エクスプレッションペダルといえば、Roland EV-5やKORG EXP-2、Moog EP2のように、フットペダルの形をしていて、このペダルを動かすことで、各エフェクト等で設定されるパラメータを足でコントロールできる、というものです。
しかし、この8 Step Programは、それをステップシーケンサで制御してしまおうという、非常に変わった発想のペダルです。ペダル本体には8つのステップシーケンサとRateを設定するスライダーを装備。8つのステップシーケンサは、それぞれ「エクスプレッションペダルの踏み幅」をあらかじめ設定できます。そしてRateで、その8つのステップを動く速度を設定します。つまり、通常はなめらかに動くエクスプレッションペダルを段階的に動かすことができる、というわけですね。シーケンスは最大8段ですが、1〜8段の好きな段階で設定可能です。さらにシーケンスの方向をフォワード、リバース、バウンスから設定でき、ランダムシーケンスも可能です。
右上のMODEノブを使えば、ループ、1ショット、ステップスルーの3種類の動作が可能です。ループは、シーケンスを何度も繰り返す動き、1ショットは1度だけシーケンスを動かす形、そしてステップスルーはシーケンサを使わず、マニュアルでエクスプレッションコントロールを行うモードとなっています。
シーケンスの速度はタップテンポで調整することもできます。左側のフットスイッチがタップテンポとなっていて、8分、付点8分、3連符、3連8分、16分のモードからタップテンポの入力方法を選択可能。あとのフットスイッチはPlayとResetで、Playを押せばシーケンスが動き出し、もう1度押せばとまります。そしてResetでシーケンスをリセットさせることができます。
さて、このペダルはエクスプレッションペダルです。CVコントロールに対応したペダルに使うことも出来ます。そして、さらにこの8 Step Programを、エクスプレッションペダルで制御することもできます。このペダルにエクスプレッションペダルをつなげば、Rate、Depth、Glide、SEQ Lengthを操作可能です。CVペダルにも対応しています。Rateはシーケンスの速度、Depthはシーケンサの深さ、つまり8 Step Programが制御するエクスプレッションの踏み幅で、全体をまとめて動かすことができます。Glideはシーケンサーが次のステップに移る際の動きの調整、SEQ Lengthはシーケンサの長さです。また、8 Step ProgramはEXP-Thuruが可能で、こうするとこのペダルに接続したエクスプレッションペダルを、このペダルが制御するエクスプレッションコントロールとして使うことができます。
また、この8 Step Programは設定したセッティングを10種類までプリセットしておき、いつでも呼び出して使うことができます。楽曲ごとに合わせて設定しておけば、それぞれの曲で違った動きをさせることができるというわけですね。
また、MIDIによる操作にも対応。CCメッセージだ各パラメータを、Program Changeメッセージで100種類までのプリセットを操作可能です。
Electro-Harmonix 8 Step Program Foot Controller
【フットコントローラー】Electro Harmonix 8 Step Program foot controller [専用フットコント... |
イントロダクションムービー
簡単な解説ムービー
おそらく、特に効果的なのはフィルター系のペダルに使う場合ではないかと思います。もちろんアナログディレイのTimeに使ったり、考え方次第で様々な使い方が出来るのは間違いありません。あとやろうと思えば、8 Step Programを8 Step Programで制御するというような、頭がこんがらがりそうな使い方もできそうですね。似た発想のペダルでは、Copilot fx Broadcastというオートエクスプレッションペダルというエフェクトがありますが、このペダルはその発想を究極まで突き詰めたようなモデルになっているのも面白いです。
「エクスプレッションペダル端子」を持つエフェクターに、さらなる無限大の可能性を与えることのできるペダルです。これは非常に素晴らしいと思います。使いこなすのが難しそうですが、ものすごいペダルですね。
そういえば今話題のEventide H9にもEXP端子がありますね・・・組み合わせたらとんでもないものができるかもしれませんw
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