数々のヴィンテージファズを中心とした深い研究とその見識で有名な英国のエフェクターブランド、Differential Audio ManifestationzことD*A*Mから、新しいファズペダルが2つ登場です。
今回のモデルは、「Emanating Fist Electronics」というプロジェクトで作られるペダルです。D*A*Mを主宰するデヴィッド・アンドリュー・メイン本人ではなく、パートナーのLinzi Haynes(リンジ・ヘインズ?)氏が製作を担当。各パーツの選別等はメインが行っているということですね。Linzi Haynes氏は普段からD*A*Mコンパクトラインの組込を行っているということですが、このEmanating Fist Electronicsシリーズは基板をあえて使用したモデルとなっています。では、それぞれ見てみましょう。
D*A*M DOPE PRIEST
D.A.M DOPE PRIEST [Black Case] |
かつて数量限定で製作された「Ram Head」というラムズヘッド再現系ファズペダル。今回のDOPE PRIESTは、その流れを汲むモデルです。オリジナルラムズヘッドと同じVolume、Tone、Sustainコントロールを搭載し、BC549C G9 Eシリコントランジスタでラムズヘッドサウンドに英国風エッセンスを加えた音色を紡ぎます。アダプタ駆動にも対応し、コンパクトな筐体で使いやすさも考慮したペダルとなっています。
ブラックケースにこのノブ配置だと、ロシアンを思い出しますが、筐体右下に横顔のロゴを入れてみたり(ラムズヘッドは左下に正面の顔のロゴが入ります。)、emanating fist electronicsというプロジェクト名がエレハモロゴ風のフォントで入っていたり、いろいろとウィットに富んだデザインなのも特徴ですね。
サンプルムービー
サンプルムービー2
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D*A*M Lucifer Rising
D.A.M Lucifer Rising [Black Case] |
Rotosoundのファズは最近復刻もされていましたが、特にジミーペイジの使用で有名なモデルです。
こちらもオリジナルモデル同様、Volume、Treble、Fuzzコントロールを搭載。NKT219とNKT215を採用し、強めのハイが出るロングサステインなサウンドが特徴ということですね。
サンプルムービー
サンプルムービー2
というわけで、D*A*Mのニューモデルを2つご紹介しました。ヴィンテージファズを今のペダルで再現する。この試みは多くのビルダーやメーカーが行っていますが、やはりそれぞれの解釈の違いや製法を変えることで、逆に様々な発見があったりするのが面白いですね。
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