伝説のケンタウロスを再現する「KLONE」系オーバードライブ特集！ 前編！

ケンタウロスやKTR。ブースター的な使い方もできるオーバードライブペダルの最高峰として君臨する、まさに伝説のオーバードライブペダルです。
このペダルの回路を元に制作されるペダル、完コピの「KLONE」や、それを改変した「KLONE系ペダル」は、まだまだ人気が高く、様々なモデルが制作されています。
今回は、2015年2月に掲載したKLONES特集以降に国内正規品として発売されたモデルをまとめてみたいと思います。では、いってみましょう。
※ブランド名順に載せていきます。

Anasounds Savage

Anasounds エフェクター Savage【アナサウンズ サヴェージ】【エフェクター】【ピック10枚セット付き！】 価格：38942円（税込、送料無料) (2016/8/13時点)

独特の筐体を使用するフランスのエフェクターブランド、AnasoundsのKLONE系ペダルです。
単純にケンタウロス/KTRを復刻させただけでなく、追加の機能も搭載したモデルとなっています。
Gain、Tone、Outコントロールを搭載し、T/M、M/Vという2つのトグルスイッチを搭載。T/MはToneノブのレンジ切替で、TモードはTreble、つまりオリジナルCentaurと同じコントロールとなり、MではMiddleコントロールとなることでミッドレンジをToneノブで調整することができます。
M/Vはクリッピング切替で、Mモードではモダンなショットキーダイオードによるクリッピング、Vモードではオリジナルと同じゲルマニウムダイオードクリッピングとなります。スイッチはトゥルーバイパスということですね。

内部はこんな感じ。TC1044とTexas Instrument TLC274を搭載。電源周りにもノイズフィルターを搭載しているということです。

ゲルマニウムダイオードも載っています。
サンプルムービー

ARC EFFECTS KLONE V3 SILVER

ARC EFFECTS KLONE V3 SILVER【新価格】 価格：50112円（税込、送料無料) (2016/8/13時点)

KLONE系ペダルをはじめとしたモデルを制作するARC Effectsを代表するモデルです。こちらは限定のシルバーバージョンですね。外観カラーのみの限定で、内部は通常モデルと同様。3つのノブはVolume、Treble、Gain。そしてよりファットな音色を作るトグルスイッチを搭載しています。
Klone V3のサンプルムービー
オリジナルシルバーモデルとV2モデル（トグルスイッチ無し）の比較

CHELLEE GUITARS & EFFECTS Pony Boy

CHELLEE GUITARS & EFFECTS/Pony Boy【World Trade Gear】 価格：21600円（税込、送料別) (2016/8/13時点)

アメリカ、フロリダのエフェクターブランド、CHELLEE GUITARS & EFFECTSのKLONE系ペダルです。オリジナルと同じGain、Treble、Outputコントロールを搭載し、さらにVoicingスイッチでTrebleコントロールのコンロールレンジを切替ることができます。

音はちょっとハイファイより。トゥルーバイパスとのことです。
サンプルムービー
Centaurとの比較

Electro-Harmonix Soul POG

Electro Harmonix エレハモSoul POG Multi Effect: Nano POG + Soul Food【エレクトロハーモニクス】【ソウルポグ】【オーバードライブ】【】ポリフォニック・オクターバー【お取り寄せ品】【送料無料】 価格：44928円（税込、送料無料) (2016/8/13時点)

エレハモことElectro-Harmonixのモデル。KLONEの代表的なペダル、Soul Foodと、上下にオクターブを追加できるNano POGをセットにしたペダルです。Soul FoodセクションはVOL、Treble、Driveコントロール、POGセクションはDRY、Sub Octave、Octave Upコントロール、MODEスイッチを搭載。オリジナルNano POGにはないMODEスイッチによって、違ったオクターブサウンドを作ることも可能とのことです。
さらにPOG/SFスイッチを搭載し、接続順を入れ替えることができます。また、その間に他のエフェクトを接続するためのエフェクトループも搭載。DryとEffectを個別に出力することもできます。
単純に接続順を入れ替えるだけでも、上下オクターブを加えた音にオーバードライブをかけるのか、オーバードライブをかけた音に上下オクターブをかけるのかで音が変わるのが分かると思います。ドライだけを個別に取り出すことも出来るので、様々な音を作ったりシグナルルーティングを構築することができます。
POGとSoul Foodセクションはそれぞれ個別にON/OFF可能。Soul Foodセクションは常時バッファードバイパス。Centaur的なスタイルとなっています。

サンプルムービー

Foxpedal Kingdom

Foxpedal Kingdom Antique Gold オーバードライブ 価格：27392円（税込、送料無料) (2016/8/13時点)

Foxpedal フォックスペダル / Kingdom White Polygon Lion [オーバードライブ]【お取り寄せ商品】【WEBSHOP】 価格：27424円（税込、送料別) (2016/8/13時点)

アメリカのFoxpedalによる、ちょっと変わったKLONE系ペダルです。回路設計は非常に良く似ていますが、ケンタウロスを再現するわけではなく、ケンタウロスベースのトランスペアレントドライブで、コンパクトサイズのオーバードライブです。音色の視点から分ければトランスペアレントドライブ、回路の視点から分ければKLONEということになるかと思います。
コントロールはV（Volume）、G（Gain）、T（Treble）。よりハードなクリッピングを選べるCLIPスイッチと、透明なトーンとスムースなトーンを選択できるODスイッチを搭載しています。

ケンタウロスと比べると、よりヘッドルームを高くし、透明で音域全体を押し上げるようなペダルになっているということですね。
サンプルムービー
サンプルムービー2

Fredric Effects King of Klone

Fredric Effects King of Klone ギターエフェクター 価格：58681円（税込、送料無料) (2016/8/13時点)

英国のハンドメイドエフェクターブランドで、様々な名機や、マニアックながら評価の高いペダルを復刻したり、変わったオリジナルペダルを制作するFredric EffectsのKLONEペダルです。KLONE回路を2つ搭載したペダルです。ツインKLONEペダルはいくつかありますが、このペダルは完全に独立したKLONE回路が入っているのが特徴。
内部の2つのKLONE回路は、それぞれ個別に昇圧回路とバッファを搭載。つまり、単純にケンタウロスを2台直結した状態が1つのペダルになっています。バイパス時にはバッファを2つ通りますし、後段をONにするとバッファ後にケンタウロス、前段をONにするとケンタウロスの後にバッファとなります。もちろん両方をONにすることもできます。
各チャンネルごとにOutput、Treble、Gainコントロールを搭載しています。
サンプルムービー

JHS Pedals Bass Soul Food “Bread & Butter” Mod

JHS Bass Soul Food “Bread & Butter” Mod　【ベース・ソールフード・モディファイ】【ベース用】【ブースター】【オーバードライブ】【送料無料】 価格：24420円（税込、送料無料) (2016/8/13時点)

アメリカの人気エフェクターブランド、JHS Pedalsによるベース版のソウルフードのモディファイです。オリジナルモデルのBass Soul Foodの機能、Vol、Treble、DriveコントロールとBlendコントロール、0dB/-10dBのインプットレベルスイッチはそのままに、さらに右側のMore Bassスイッチでローエンドとミッドを強化したり、左側のGritスイッチでショットキーダイオードクリッピングを選択できるようにしたモデルですね。
ベースではもちろん、ギターでも使えるペダルということですね。

Keeley Electronics OXBLOOD OVERDRIVE

Keeley Electronics OXBLOOD OVERDRIVE 【期間限定円高還元セール】 価格：24570円（税込、送料別) (2016/8/13時点)

精力的に多彩な新製品を発売しているKeeley Electronicsのオーバードライブです。「クリーンなトーンからアンプが唸りを上げるようなドライブサウンドまで」幅広い音作りが可能なドライブペダルで、Level、Tone、DriveコントロールとPhat、Clippingスイッチを搭載。
ナチュラルなサウンドが特徴で、開発の際には「KLONE」を強く意識し、それを超えるペダルを目指したとのことです。構造としてもCentaurのようにクリーンミックスを組み合わせたゲインコントロールを搭載。完全なクリーンからディストーション、ファズ的な音色までをカバーするとのことです。Phatは低域のレスポンス、ClippingはKLONEペダルよりも強いコンプレッションを得るためのものとなっています。
「Keeleyが考える、KLONEへの回答」というペダルですね。
サンプルムービー
　
前編はこんな感じです。KLONE系が流行りだした頃と比べると、だいぶアレンジ系のペダルが増えつつあるような流れが見えてきていますね。

その流れは続くのか、後編も併せてまた見てみましょう。
後編へ続く
　
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