Ibanez OD850 [数量限定品] 【10月発売予定】 |
その起源は、いろいろ論争はあれど2つまではだいたい絞ることができます。1つは「BOSS OD-1」。近年OD-1Xとしてデジタルで生まれ変わったりしましたが、1977年11月に発売された「OD-1 Overdrive」が最初のオーバードライブだという話はよく聞きます。もう1つがCrowther Audio Hot Cake。ハンドメイドエフェクターブランドとしても知られるCrowther Audioが最初のHot Cakeを完成させたのは1976年。現在オーバードライブに分類されるこのペダルは、BOSS OD-1より早く完成していたというわけですね。
では、「オーバードライブ」という言葉がエフェクターに使われたのは・・・じつはもっと前です。
その起源は1969年にまでさかのぼります。初代ビッグマフ、通称トライアングルマフが発売された頃ですね。日本の日伸音波製作所が自身のブランド、Maxon名義でエフェクターの発売を始めたのがその年だったと言われています。1970年には、星野楽器のブランド、Ibanezを通じて世界にエフェクターの販売を行います。この関係は長く続きますが、現在のMaxonとIbanezには直接の関係はありません。
1974年、当時すでに高い評価を得ていたビッグマフの回路を元にしたエフェクターが発売されます。Maxon D&S。Dはディストーション、Sはサステイナーを示します。よく音が伸びる歪みエフェクター、という感じの意味でしょうか。当時の型番はOD-801。回路はビッグマフを元にしたもので、現在の分類に当てはめるとファズペダルということになります。
そのD&Sも例に漏れず、海外向けはIbanez名義で発売されることになります。それが「Ibanez OD850 Overdrive」。1974年頃なので、OD-1やHot Cakeよりも前ですね。
「オーバードライブ」という名前のエフェクターですが、中身は「ディストーション&サステイナー」と同じ回路で、そのサウンドは「ビッグマフ」を元にした「ファズペダル」。歪み系というエフェクターの中での分類がある程度明確になっている現在見返すと、なんともカオスなペダル。当時の歪みエフェクターの呼び名が統一されていなかったことがよく分かります。(一部ではビッグマフが商標ということを知らずにビッグマフで商品化されたヴィンテージペダルもあったりしますね・・・まぁELKのことですけどw)
【数量限定品】【10月下旬発売】Ibanez OD850 新品 オーバードライブ[アイバニーズ][OD850][Overdrive][Effector,エフェクター] |
変換プラグも付属。外箱も再現します。
オリジナルOD-850はカルロス・サンタナ、ゲイリー・ムーア、スティーヴィー・レイ・ヴォーンも使用したことがあるということで、オリジナルモデルはそのレアさも相まってかなりのプレミアムな価格になっていたりしますね。
また、DCインプットに加え、オリジナルには無かったON/OFFを示すLEDインジケータを追加。フットスイッチはトゥルーバイパスとなっているのも特徴ですね。古いIbanezロゴが目立つペダルです。
回路はトランジスタを4つ使用したディスクリート。要するにビッグマフ系の回路を搭載しています。ゲイン幅が広く、ファズサウンドだけでなくクリーンブーストも可能ということですね。
オリジナルモデルのサンプルムービー
ちょっと欲しい、というか弾いてみたいペダルです。数量限定で制作されます。
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