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SONAR初見勢による「Cakewalk by BandLab」での曲作り Part.6 曲を“デモテープ”程度まで形にする


無償で使えるフル機能のDAW、「Cakewalk by BandLab」を使って1曲作ってみるシリーズ、Part.6です。

※Cakewalk by BandLabが公式で日本語に対応しました。メニュー画面などの画像を後から日本語版に変更しているため、変更した画像の一部は現在の設定と違っている場合があります。

Part.5(前回)はこちら
Part.1はこちら
Cakewalk by BandLabのダウンロード方法はこちら

前回はギターを載せていきましたね。どうしてもメロの後ろに乗るギターの音が気に入らず、エレアコを買うという、最低限機材で曲を作るというコンセプトの中で機材が増えるという謎現象があったりしました。
変に迷走していくのもあれなので、改めてこのシリーズのコンセプト(Part.1で書いたやつ)を載せておきましょう。

「Cakewalk by BandLab」を使って1曲完成させること。それも最小限の機材を使って行いたいと思います。つまり「初めてのDAWとしてCakewalk by BandLabを使った人」と同じ立ち位置から、曲を完成させてみよう、ということですね。
とはいえ、100%Cakewalk by BandLabだけを使うとインストのEDMしか作れないと思います。今回作りたいのはバンドサウンドをバックにしたポップ系のボカロ曲にしようと思います。
そこで必要な機材は以下のとおり。

  • Cakewalk by BandLab:もちろん、これがないと始まりません。
  • オーディオインターフェース:ギターの録音には欠かせませんね。
  • ギター:言うまでもありません。
  • シールドケーブル:ギターとオーディオインターフェースをつなぐためのものです。
  • ボカロ:ボカロ曲ってくらいだから当然ですね。

以上です。

となっています。一応、「ギター」という機材には制限はありません。というかうちにあるもの、という感じだったので、新しく買うのはいいのかよく分かりませんが、そんな感じです。なので、これ以上追加の機材を使うことはありません。
今回作っている曲は、「ポップスのバラード」。思えばロックバラードはあったけどポップスのバラードってちゃんと作ったことが無かったことに気づきました。ポップスやるならエレキだけじゃなくアコギも持ってた方が良いですよ、ということにして、前回の続き、いってみます。
まずはおさらい。

前回はこんな感じで、サビまでを作りました。ここからやっていきます。
とはいえ、ここから先やることはそれまで紹介していたものと特に変わりません。そうそう、前回ギターを追加したことで、楽曲の中で使う楽器がそろいました。整理しておきましょう。

  • ヴォーカル:ボカロ(初音ミクV4X)
  • エレキギター:ストラト(Fender American Vintage 1957 Stratocaster)
  • アコースティックギター:エレアコ(Taylor 512e 12Fret)
  • ベース:初期プラグイン(Cakewalk SI-Bass Guitar)
  • ドラム:初期プラグイン(Cakewalk SI-Drum Kit)
  • ピアノ:初期プラグイン(Cakewalk SI-Electric Piano)
  • ストリングス:初期プラグイン(Cakewalk SI-String Section)

という編成となります。
初音ミクはともかく、ギターがけっこういいやつ使ってますが、手元にこれしかないので・・・ただ今回ギターはそんな主役にならないですし、そもそも「良いギターじゃないとちゃんとした曲にならない」なんてことは一切ないです。自分の好きなギターを使いましょう。
こうして編成を見てみるとけっこうガチ編成。バラード系のポップスだと(もちろん楽曲によりますが)足りないものはまぁ無いかな、という感じです。
今回作っている曲の構成は、イントロ、A、A、B、サビ、ソロ、B、C、サビです。前回で最初のサビまで行ったので続き、間奏のところから打ち込んでいきます。ここまで書いていなかったですが、何も無いところに打ち込んでいく時、できるだけコード進行が分かりやすいものを最初に入れて、次にリズムを入れていくとやりやすいと思います。
今回はピアノ、ベース、ドラムの順に入れます。シンプルなロックバンド編成なら、まずベース、ドラムの順に入れていく感じですね。まぁドラムとベースはどっちが先でもけっこう大丈夫だったりします。

さて、ソロですね。ここは前回のエレキギターの設定、つまりサビのバックの設定とはまた違う音が必要になります。

まず、トラックを2つ作ります。Lead1とLead2と付けています。右にLead3、Lead4も出ていますが、これはとりあえず作っただけ。バッキングが分厚い曲とかだとリードトラック4本くらいないと前に出てこないことがあって、それで作ってみましたが、Mマークが光っているとおりミュートになっていて、ここは使っていません。
そしてこれまで同様、それぞれのコピーを作って、録音用トラック、再生用トラックに分けます。
定位はLead1がR63%、Lead2がL74%としました。今回リードギターがヴォーカルと被ることってないので、真ん中ちょいずらしくらいにドンと置いてもいいんですが、基本的にステレオで左右に置いて作っていく感じにしています。


そして音作り。Lead1はこんな感じで、コンプ、オーバードライブ、マーシャル。サビのバッキングの音が悪くなかったので、そのまま踏襲して設定を変えている感じですね。ただ、これだけだと「リードらしく前に出てくる」感じにはなりません。音を大きくすれば前には来ますが、なんか不自然になります。なので、さらに空間系を追加します。アンプシミュレーターTH3の中でやってもいいんですが、空間系エフェクトは別途専用のプラグインを使う方が細かく設定できるので、そちらを使います。


まずトラックのFXのところにある+をクリックして、オーディオFXの挿入を選びます。


そしたらSnitus Delayを選びます。これはCakewalkに最初から入っているプラグインですね。


設定はこんな感じ。プラグインのディレイエフェクトは、基本的にテンポ同期とタイム設定の両方ができます。テンポ同期は、エフェクターでいうタップテンポと同じで、プロジェクトに設定されているテンポに合わせたディレイタイムとなります。この画面だとFactorがそれで、ここでサブディビジョン(テンポに対してどの音符のディレイタイムとするか)を選びます。「1」となっていますが、これは全音符ですね。
左右のタブはLとRそれぞれ個別にディレイを設定できることを意味しています。Rのフィードバックが0になっているので、この設定ではLチャンネルからしか音は出ません。左チャンネルに1小節分のディレイタイムで音が出る感じです。かなりロングディレイです。


同様に、リバーブを入れます。リバーブはミックスの際にもいろいろな場面で使うんですが、ここではそれは意識せず、純粋に音作りとしてのリバーブと考えれば良いと思います。とはいえ、ここはほぼ設定いじってません。Dry、E.R.、Reverbをちょっと触ったくらい。E.R.はアーリーリフレクション(初期反射までの時間)です。


続いてLead2。こっちもサビの後ろで使った音を基本にパラメータ設定のみ。


同じくディレイ。こちらはLチャンネルのフィードバックを0にして、Rチャンネルからのみ音を出しています。テンポは1/8、8分音符ですね。これで左右それぞれ違ったディレイが出るようになっています。Lead1はPANが右よりで、ディレイは左のみ、Lead2はPANが左よりでディレイは右のみとしていることもポイント。音を混ぜながら、広がりと奥行きを作ることで楽曲となじませ、そうすることでレベルを上げて前に出しても不自然さがなくなります。


リバーブは同様の設定。ここは音を聴いてみて強すぎるなら下げるとかそのくらいで良いと思います。

さて、リードを入れたら、次は楽曲の2番、B、C、サビの流れですね。ここでやることはこれまでと同じ、打ち込んで、ボカロを入れて、ギターを載せるという流れです。今回の場合、間奏も含めて先に打ち込みだけ終わらせてしまってからギターを載せる流れにしました。その辺はやりやすいようにやれば良いと思います。

ここは曲作りの話になりますが、楽曲の2番(いわゆるポップスとかロックの場合)は、1番で使ったパーツをコピーして使うのもありです。ただ、完全に同じものにすると飽きてしまうので、多少の変化をつけたりすると良いと思います。その辺は楽曲によっても変わったりしますね。今回の場合、Cメロで雰囲気を大きく変えたいので、Bメロのバックは1番とほぼ同じ、アコギだけちょっと弾き直したのとピアノ1小節変えたくらいです。
 
全ての打ち込みとギターの録音がとりあえず終わったら、ついに「1曲の形」になりました。そのままの流れでミックスに・・・はいけないですね。まずは落ち着いて、ここでいったんオーディオミックスダウンしましょう。ここからはそれぞれやり方があると思いますが・・・とりあえず私の場合のやり方を書いておきます。
ここまで打ち込みや録音で、なんども楽曲を聴いていると思います。それをいったん頭から離すために、プロジェクトを保存して、DAWを終了します。そしたら出かけたり別の作業をしたり動画でも見たりゲームしたりして、インターバルを挟みます。
インターバルを挟んだら、次は先ほどミックスダウンした曲を繰り返し聴いてみましょう。一発で「変だな」って思うところがあったり、これで良いと思っていたものが聞き直すとバラバラになっていたりします。変だなと思ったところはここから全て修正をしていきます。ただ、音量バランスだけはある程度で良いです。その辺はここまでトラックを作る中で多少調整入っていると思いますし、そこは意外とと変だなって思うことはないかと思います。

修正とは、打ち込みの場合、音のミスがあればそこをやり直し、ギター等楽器の場合はその部分を録り直します。ただ、「この演奏良い感じだったのにこの部分だけちょっとずれてる」とか、アコギなんかだと夜は録れないから次録れるのは1週間待たないと、みたいなことがあったりします。そんな時、多少の修正であればCakewalkの中だけでできてしまったりします。


まず、修正したいトラックのこの部分、トラック名の下のところを、クリップからオーディオのトランジェントに変更します。あーちなみに、トラックが小さくなっている場合はトラック名の右にある▼が2つ重なったところを押すと大きくなります。Audio Transientsを選んだら、トラックの見た目が変わると思います。なんか縦線がいくつか入ったモノクロな表示になりますね。


左上のツールをSmartにします。


続いて、ずれを直したいところ。そこの縦線をクリックして動かすと・・・


こんな感じで、波形が変わります。これで聴いてみて、修正できているようならそれでOKです。
かなり大幅な修正ができたりしますが、やりすぎると音が変になったりするので、少しの修正程度にとどめておいて、大幅な修正が必要な場所はあきらめて録り直しましょう。


修正が終わったら、クリップにもどしておきます。

ちなみにこれはAudiosnapという機能で、CubaseだとAudioWarpと言ったりしますが、基本的に上位のDAWにしか付いていない機能です。旧SONARだとProfessional以上のモデルにしかありませんでした。Cakewalkは最上位、旧SONAR Plutinum相当の機能があるので、こういう修正もできてしまったりします。
ただ、基本的に修正は録り直しで行うことが前提です。どうしても録り直しが出来ないとか、他の部分をどうしても変えたくないときに使う感じですね。

さて、曲を作っていて、テンポを変えたい場所がでてきました。最初テンポは触らないとか言ってた(Part.2参照)んですが、曲の最後にリタルダンド、テンポを少し遅くすることをやりたくなりました。なので、テンポを調整しましょう。


まず表示からテンポを選びます。そしたら画面にテンポビューが表示されます。縦線が小節、青い横線が設定されているテンポです。初期状態なら最初に設定したテンポのまま直線が引かれていると思います。これは全ての小節で同じテンポをキープしているということですね。


Drawツールを選びます。


そしたら、テンポビューの中でテンポを変えたいところに直接書き込んでいきます。今回はリタルダンドなので、テンポをだんだん遅くしていきます。楽曲の最後の部分なのでそれ以降のテンポについては気にしません。


書き込んだら、こんな感じでテンポが変わります。実際に再生して聞きながら、テンポを調整していきます。これでテンポ設定はOK。


ついでなので紹介します。今回打ち込みはすべてピアノロールで行ってきましたが、楽譜から打ち込んだり、打ち込んだトラックの楽譜を表示する機能があったりします。それがこの譜面ビューです。これを選ぶと、画面に楽譜が表示されます。


こんな感じですね。右側のところで、表示したいトラックを複数選択することもできます。


例えばこんな感じ。ピアノ、ストリングス、ストリングス2、ベース、ドラムトラックを表示しています。ドラムはドラムマップ作っていないので5線譜になっていますね。


さらについでに。楽曲の拍子とキーを設定することもできます。表示から拍子/調号を選びます。


そしたら、たぶん白紙の画面が表示されるので、こんな感じで小節とキー、拍子を書き込んでいきます。キーはまだともかく、拍子の方は変拍子の楽曲とかやるときに画面上の拍子と実際の拍子を合わせるために重要な設定だったりします。今回ずっと4/4だから関係ないですけど。
 
こんな感じで、いろんな表示をする機能がありますよ、と載せたところで、次は「打ち込みっぽさ」を少し減らしていきましょう。「ヒューマナイズ」という言葉があったりしますが、打ち込みってあまりに正確で機械的すぎて、「打ち込みっぽい感じ」になってしまったりしますね。今回の場合ギターが生楽器なので、それが入っているだけでもずいぶん違ってくるんですが、さらに打ち込みっぽさを減らしていきたいと思います。
機会と人の演奏の違い。それは人の演奏にはどうしてもばらつきが出てしまうということですね。打ち込みの際、そこまで想定して細かくヴェロシティやクオンタイズを調整していってもいいんですが、さすがに大変すぎるので、まとめてやってみましょう。


例えばドラムトラック。ここで、ヒューマナイズしたい音を選びます。今回の場合、ライドはヴェロシティ調整済みなので、それ以外を選んでいます。こういう選択って大変そうに見えますが、Shiftを押しながら左の鍵盤を押していって、選択したい音程だけを選択することができます。(1音だけの場合はShiftキー不要、ある範囲の音程を選択する場合は、鍵盤上をドラッグするだけで選択できたりもします。)


そしたら、この画面上で右クリックをして、MIDI FXからCakewalk FX、Velocityを選びましょう。


こういうエフェクト画面が出てきます。これは選択した音のヴェロシティをまとめて設定するツールですね。右側にRandomizeというのがあります。これにチェックを入れると、その下にあるAmountの範囲でランダムにヴェロシティが設定されます。Amountの横にあるTendencyは、ランダム化する場合にプラス方向を多めにするか、マイナス方向を多めにするか、それをどの程度やるのかを設定できます。

左側、Set toは基準となる値。これを選ぶと、基準値を設定してそこからどの範囲でランダム化するか、という設定になります。ちなみにRandomizeをOFFにしていれば、選択した音が全てSet toで設定した値になります。
今回は使っていませんが、Changeは選択した音のヴェロシティに設定した数値を加算、Scaleは選択した音のヴェロシティを連続的に可変(クレッシェンドやデクレッシェンド)、Graduallyは選択した音のヴェロシティを連続的に可変しますが、それを比率で行う、Limitは選択した音のヴェロシティに最大値を設定するものとなります。


実際に行った結果がこちら。音全体のヴェロシティがばらけているので、人が演奏したみたいなばらつきをつけることができます。実際に再生してみて、おかしなところがあれば修正します。ドラムの場合、ランダム化を行ったあと、拍子の頭の音は大きめにすると自然になります。曲によっては裏拍を大きめにするのもありですね。


ベースも同じようにやってみましょう。こちらがベタ打ちの状態。


同様にVelocityエフェクトを使って


このようにランダム化します。ドラム同様、不自然なところは修正しておきましょう。
 
ここまでやって、とりあえず問題なさそうな感じになったら、改めてオーディオミックスダウンを行います。また少しインターバルを置いて、繰り返し聞いて修正箇所がないか確認を続けましょう。
では、この時点での音はこんな感じです。

とりあえず曲になったという感じ。かつてのデモテープみたいな状態でしょうか。まだいくつか修正箇所もあるので、そこは直さないとですね。冒頭のおさらいと比べると、ドラムのタムの音とか一部パターンが変わっていたりもしています。そういう細かい調整は都度やっています。
裏でそういう調整や修正もやりつつ、次回はボカロの調整(i.e.調教)をしていきましょう。

Part.7 初音ミクを“調教”する

Part.5(前回)はこちら
Part.1はこちら
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