グレッチにピエゾPU埋め込もうかとか、アコースティックシミュレータ使おうかとか、いろいろ考えたんですけど、やはりエレキギターってアコギみたいな弦のテンションがないので、「らしい音」が出ないんですよね。
いいマイク使ってグレッチの生音を録ればけっこう近い感じにはなると思うんですが、やはり自宅でマイク録りは難しいので、ラインで録れる手ごろなエレアコを探してるんです。
で、今回Ovation直系のApplauseというブランドのエレアコを試奏してきましたのでレポートしてみます。
その前にまず、Ovationについて見てみましょうか。
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さて、Ovationが特異的なのはまずその会社が、ヘリコプターメーカーの系列であるという点から始まります。特に、上で挙げた「adams」はCFRP(カーボンファイバー樹脂)のトップに、グラスファイバーバックという、それまでのギターからは考えられなかった素材を使用しているのは、ヘリコプターメーカー系列ならではというところでしょうか。もともと宇宙産業で開発されたカーボン樹脂が航空機、ヘリコプター、そしてレースカーと来て、とうとうギターにまで使われるようになったわけですね。面白いです。
さて、今回試奏しましたApplause by Ovation AE128は、Ovationの廉価版のモデルです。Applauseは、日本の全音が作っていまして、いわゆるFender Japanみたいな位置づけですね。もう一つ、韓国で作られる「Celebrity」というブランドもあります。廉価版ですからぜんぜんセレブじゃないですねw(セレブリティは「有名人」「名声」という意味です)
では、試奏セッティング・・・といってもエレアコですからシンプルですよ。
Applause by Ovation AE128
ele-Aco EA-15A
はい、シンプルですね。
- 使い勝手
このApplause、使い勝手は素晴らしいですよ。トップ材は合板、バックにはグラスファイバー樹脂を採用していまして、軽いです。ネックはマホガニーにローズウッド指板と、こだわってますね。ネックだけ見るとレスポールと同じですw
また、ストラップピンがエレキギターと同様の位置にあるのもうれしいですね。エレアコはストラップをつけるとき、ヘッドに結ばないといけない場合もありますが、これはその心配がいりません。今回はアンプに繋ぎましたが、ギター側にプリアンプも搭載されていて、これだけで音作りも十分できますね。
- サウンドレポート
アコギの音色っていいですね。もちろん、高級ギターにある艶とかは、このレベルの楽器に期待するのは間違いですが、使えない音色ではないと思います。何よりも、「弦の存在感」がエレキとは違います。ちゃんとテンション感があって、アコギらしい音色なので、特にバンドサウンドの中で活躍すると思います。逆にアコギ一本で弾き語りも十分できますが、そういうシーンでは上位モデルにはかなわないかな、とも思います。
目的に合わせて選べばいいと思いますが、個人的にはこれ、使えると思います。なかなかよかったですよ。
このギターには先ほども書きましたとおり、プリアンプを装備していますので、ラインでの直録りができますし、私の主な使用はそれなので、できればラインで繋いで試したかったのですが、今回はエレアコ用アンプを使っての試奏となりました。エレアコは普通のアコースティックギターに比べてネックも細く、扱いやすいのでいいですね。さすがにエレキギターよりもテンションや弦高はありますが、それでも非常に弾きやすかったですよ。サムピックと合わせて使うとよさそうでした。・・・うーん、買おうかなぁ・・・。