ずっときになってるんですよね・・・これ。ギブソンから去年登場した、全面ミラーピックガードのギターシリーズ、「New Century」です。楽器屋さんでもとても目立っていますし。
是非今度、試してみようとは思っているんですが、今回はその予備知識として、その仕様なんかを見ていこうと思います。
Gibson SG Special New Century
まずはSGです。こうして見ると、全体がピックガードとなっているおかげで、逆にピックガードのないSGにも見えますね。YAMAHAのSGに似たような雰囲気があるかもしれません。
マホガニーボディにマホガニーネックと、基本的な材は一般のSGと同じですね。PUは490Rと498Tを搭載と、現代よりなクラシック路線ですね。ちなみにフロントの490Rにはアルニコ2、498Tにはアルニコ5が使われています。どちらもオープンハムとなっているため、クリアでハイミッド寄りなサウンドですね。
ルックスからメタル系御用達ギターかと、ちょっとだけ思っていましたが、そんなことはないようです。
Gibson Flying V New Century
フライングVは、このような派手なルックスは最高に似合いますね。大好きです。
マホガニーボディにマホガニーネック、エボニー指板と、基本的な仕様はSGと同様ですが、フライングVはその独特な形状のため、少し軽い目のサウンドが特徴ですね。PUは496Rと500Tという、セラミックマグネットを使用したハイパワーモデルです。思いっきり歪ませて使えるタイプですね。方向性的には、SGよりもメタルよりな、ドンシャリサウンドが得意そうですね。
Gibson Explorer New Century
こちらも仕様はフライングVと全く同じ、マホガニーボディにマホガニーネック、エボニー指板、496Rと500Tという組み合わせとなっています。エクスプローラーはフライングVよりも太い音が出せますので、よりバッキング等にも使えるギターではないかと思います。リズムギターがメインなギターヴォーカルの人にオススメできそうですね。
Gibson LP Special New Century
こちらはレスポールのNew Centuryシリーズです。Specialの名のとおり、アーチはついていません。SGやレスポールジュニアと同様、単板ボディです。仕様はやはりマホガニーボディにマホガニーネック、エボニー指板となっていて、PUが490Rと498Tという、SGと同様、ハイパワーでありながらクラシックPUのよさを生かしたものですね。音の方向性は、レスポールスペシャルというよりも、レギュラーモデルのレスポールスタジオに近いかもしれません。ですが、アーチトップの部分がなく、またオープンハムということで、よりダイレクトな、芯のあるサウンドだとは思います。
さて、今回は全面ミラーピックガードを搭載したニューセンチュリーシリーズを見てみましたが、基本的に、ギブソンの中ではエントリークラスに近い位置にあるモデルだとは思います。しかし、この派手な見た目は何者にも替えがたいものがある気がしますね。ミラーピックガードって、写真に撮るとお客さんや景色なんかが写って、なかなかかっこいいですよ。全面がミラーになっていると、まさに瞬間ごとにギターの模様が変化するようなもので、ステージ映えが非常にいいギターだと思います。
どちらかというとイロモノに近い方向性だとは思いますが、誰もが持っているようなスタンダードギターではなく、こういった「ちょっと変わった」ギターもいいものですね。個人的にはフライングVが欲しいです。是非今度、試してみようと思っています。そのときはもちろん、ここでレポートしますよ!