NAMM SHOWでも発表された、まさに新時代を“切り裂く”『剣』のようなギターが登場です！
ここのところ、ギター界でもクラシックブームというか（ネオクラのことじゃないですよｗ）、原点回帰的というか･･･とにかくヴィンテージタイプ、スタンダードタイプのギターが数多く発売され、人気を博していますが、中には「ギターってのは変形じゃないと！」と考えている方もおられると思います。
そんなニーズにこたえるべく、Ibanezから新たな変形モデルが登場ですね。早速詳細を見てみましょう。
今回発売されるのは２種類、「X」と「V」のシェイプを持つギターです。
Ibanez XPT700 “Xiphos”
「Xiphos(サイフォス)」とは、古代西欧の両刃片手剣･･･聖剣伝説という言葉から思い浮かべられるタイプの剣です。が、このボディシェイプは個人的には手裏剣のようにも思います。
さて、このXiphosですが、ボディはマホガニー、Ibanezお得意の5ピースメイプル/ウォルナットの強固なスルーネックに、リバースヘッド、ローズ指板となっています。刻まれるインレイは「シャーク・トゥース」とよばれるサメの歯をイメージしたもの（間違ってもジャ○ソンインレイではないですｗ）で、鋭さをアピールしていますね。
PUはDiMarzioの最新モデル「D Activator」という、「アクティブサウンドをパッシブで実現したもの」だということですが、これを２基搭載しています。これは、ハードに歪ませても芯のあるサウンドを提供する、ドンシャリ系PUの最高峰「EMG81」あたりのサウンドに近いものではないかと思います。
さらにフロイドローズロッキングトレモロを搭載するなど、実はこのギター、まさに「80年代王道メタルギター」を現在によみがえらせたかのような仕様となっています。
カラーリングは茶色に見えますが、これは光の加減で色が変わる「カメレオン・フィニッシュ」というもののようですね。定価も10万円を切り、実売では7万円代となるようですので、お手ごろです。「変形ギターでないものはギターではない」と考えるような方にはまさに最適ですね。
Ibanez VBT700 “V-Blade”
こちらは、「Blade」の名の通り、まさに「刀」をイメージしたVシェイプボディを持つギターです。基本的な仕様は、上記のXiphosと同じで、マホガニーボディ、5ピースのメイプル/ウォルナットセットネック、ローズ指板、DiMarzio D ActivatorPUを２基搭載という形となっています。違うのはヘッドがノンリバースタイプである点と、トレモロを装備せず、よりサスティンを稼ぐことが可能な裏通しを採用している点、それとボディシェイプでしょうか。フロイドローズを搭載しない分、定価も1万円ほど安く設定されています。
カラーはブラックとホワイトですが、個人的にはこのマットな黒一色のブラックモデルが嬉しいですね。V型のギターは以前から密かな憧れなのですが、このギターならば、試してみたいと思わせる魅力に溢れています。ピックガードがない点も美しいですね。
それにしても、Ibanezは今年に入ってから非常に熱心な新製品の投入を行っていますね。これらのモデルは国内では3月発売ということですが、すでに予約も始まっています（写真のリンク先で予約ができます）
JacksonやB.C.Richがあまり表に出てこなくなった今、Ibanezがやらねば誰がやる、とばかりに登場したこれらの「剣」は、堅く閉ざされた「変形モデル」の扉を切り裂くことができるのか見ものだと思います。
