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ILITCH CLASSIC ONE

「歪み」の回路にこれまでにない形式を取り入れたという、イリッチ「Dyna Dist Overdriveシリーズ」の一つ、ILITCH CLASSIC ONEを試してきました。評価も高いですが、面白いペダルだと思います。
ではいってみましょう!
ILITCHは、アメリカ、カリフォルニアに本拠地を置くブランドで、7年かけて作り上げたという新回路、「MAMP」を今回のCLASSIC ONEを含む3種類の「Dyna Dist Overdrive」シリーズに初めて搭載し、注目を集めています。
「MAMP」は現在特許出願中とのことですが、その原点には、デジタルモデリングを含めた、ダイオード等により「クリッピング」という行為が、純粋なギターの信号をカットしてしまう、という点をどうにかしたい、というところから始まっているようです。
個人的にこの考えには共感できるところがあります。いわゆる「チューブアンプの歪み」は、真空管に過入力をおこさせることによって結果的におこるもので、対してクリッピングというのは波形の上下をカットして擬似的に歪みを作り出しているわけですね。以前RC Boosterの記事を書いたときに、「クリッピングを行わないブースター系オーバードライブの多段接続による歪み」の実験をしてみたい、と書きましたが、そこにはソリッドステートで真空管と同様の歪み方を作り出すするものとして、クリッピングをおこなわず、歪むか歪まないかのギリギリのゲインに上げたトランジスタ回路を連続して通す方法があるのではないかという考えがありました。
さて、「MAMP」ですが、これはクリッピングを行わずに回路内で歪みを作り出すという全く新しい方式のようです。そこにどんな増幅回路や、フィルタリング等があるのかは分かりませんが、「全ての倍音まで歪ませる」という考え方はなかなか面白いと思います。
ILITCH CLASSIC ONEは、4つのコントロールを持っています。左からLEVEL、TONE、DYNA DIST、そしてDRIVEですね。この中で「DYNA DIST」というのがこのMAMP独自のコントロールで、歪みのニュアンスを調整するものだということです。DYNA DISTというのは、DYNAモードからDISTモードまでの連続可変という意味があるようで、オーバードライブ的な歪みからディストーション的な歪みまでを調整するもの、ということでしょうか。
ちなみにこのペダル、9Vアダプタ駆動のみで、電池駆動はできません。(アダプタ側が電池駆動なら可能ですけどね)これは、この「MAMP」という回路が、OFF時は4mA以下、ON時に4mA以上6mA以下というように、常時電源消費を行うからでしょうか。なお、フットスイッチはDPDTの6PINスイッチですが、トゥルー・バイパスで、LEDはフットスイッチではなく、MAMP側でON/OFF制御を行っているようです。
では、試奏セッティング、いってみましょう!

GIBSON 60s Les Paul Standard

特に何の変哲もないセッティングです。では、レポートしてみましょう!

  • 操作性

DYNA DISTという独特のコントロールがあるものの、特に何も迷うことなく使うことができると思います。DPDTフットスイッチは多くの3PDTのものよりタッチが軽いので、切り替えがやりやすいですね。あえて言えば、アダプタ駆動のみというのは、電源環境や人によっては使いにくい部分かもしれません。

  • サウンドレポート

基本的なサウンドは、非常に素直なオーバードライブです。近年のハンドメイド系オーバードライブと比べると少しゲインが高めで、ハードロックにも使えるような歪みまで作ることができますね。
歪みは非常にきめ細かく、これがMAMPの真骨頂というべきなのかもしれませんが、さらにDYNA DISTコントロールをDIST方向に上げていくと、より粒の粗い、いわゆる「ディストーションペダル」的な歪みへと変化していきます。これはとても新感覚で、どう書けばいいんでしょうか・・・歪み量や音量は全く変わらないのですが、歪みの粒がだんだん大きくなっていくというか、音が暴れていくというか、そんなイメージで音が変化していきます。たとえて言うなら、「画素数の変化」でしょうか。TV画面に出てくる文字とPC画面の文字だと、同じ大きさでもPCの方が細かく表現されているのですが、その違いのようなイメージでした。分かりにくくて申し訳ないですが、これは非常に面白いです。
また、「全ての倍音を歪ませる」という言葉どおり、たしかにOFF時のクリーンからフルドライブまでしっかりとギターの信号が出ているように感じました。逆に、いわゆる中域を持ち上げるタイプのオーバードライブに慣れていると、多少ドンシャリな歪みに聴こえるかもしれませんね。
 
というわけで、今回はILITCH CLASSIC ONEのレポートでした。最近のハンドメイドは、ローゲイン系オーバードライブが多い中、こういったハードオーバードライブは珍しいです。LEDの上に「CHECK」と書いてあったり、CLASSIC ONEが黄色でブルース系「DEEP BLUES」が青色であったりと、どことなくBOSSエフェクトに通じる部分がありますが、その中身はさすがに評価が高いだけのことはあると思いました。DYNA DISTはもっと大音量で使ったときに非常に効果がありそうに思います。今回のCLASSIC ONE、DEEP BLUES、HEAVY METALは第一弾ということなので、今後、「MAMP」搭載エフェクトに期待ですね。



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