昨日書きましたとおり、セカイノナインボルトさんにお借りした、「Wren and Cuff Red Camel」のレビューをしてみたいと思います。
では、いってみましょう！
Wren and Cuff The Red Camel Fuzz Driver
こちらが、いわゆる「通常版」というか、「リリース版」のレナンドカフ、「RED CAMEL」です。昨日も書かせていただきましたとおり、このペダルは伝説のブランド「Way Huge」のオーバードライブ「Red Llama」を元に作られたペダルです。
「Fuzz Driver」の名前が示すとおり、ファズとオーバードライブが融合したようなサウンドですね。反応性が高く、独創的なサウンドで、それでいて品質が高く、値段はそこそこ、というペダルです。では、ちょっと写真を見てみます。
DC INPUTはペダル上部に設置されていて、使いやすさも考えられています。
内部画像です。ナインボルトさんでも公開されています。見ての通り、3PDTスイッチを使ったトゥルーバイパスで、ユニバーサル基板を使った手配線できれいに作られています。これは手間がかかってますよ！
価格は、timmyと同じくらいでしょうか。そういえばあれも手配線でしたね･･･。Wren and Cuff、かなり忙しいらしいですが、この作りなら当然と言わざるを得ないでしょうね。ちなみにtimmyも人気で、現在超品薄状態、アメリカでも全然出回らないらしいです。
ではさっそく、レビューしてみます。
- 操作性
LevelとDriveのみの2コントロールで、大変操作はやりやすいです。
私のプロトタイプよりも小さくて、ボードに収めて使うにはよさそうです。非常に標準的なサイズですね。
さきほども書きましたが、DCジャックが上についているのでセッティングもやりやすいですね。まさに、「使い手の側」に立って作られたペダルのように思います。
- サウンドレポート
昨日の記事でサンプルを載せてみたところ、Vopal Driveに似ているとのコメントをいただきました。おっしゃるとおり、私もそう思いましたｗ
なのでここは是非比べたいと思い、RED CAMELの通常版、プロト、さらにVopalとの比較をやってみることにします。どのサウンドも通常版、プロト、Vopalの順で録音しています。ギター側は常にフルテンです。
サウンド1
全てのノブが12時のセッティングです。
サウンド2
Driveをフル、Level12時のセッティングです。
サウンド3
Levelフル、Driveゼロのセッティングです。
サウンド4
全てのノブがフルテンのセッティングです。
それぞれのご判断はおまかせします。好みとかもあると思いますので･･･ただ、プロトと通常版では、全体的にプロトの方がちょっと音量が少し高くなっているように思いました。フルテンでは変わりませんね。なので、ここの微調整は可能です。今回はあえて、「同じ位置」でやってみました。
プロトの方がファズに近い感じですね。その分、ゲインの高いときの暴れ具合はプロトの方があるようにも思います。逆に通常版はよりオーバードライブよりで、扱いやすさ、とくにゲインが低いときのクリアさでは上だと思いました。Vopalは、たしかに方向性としては「ファズ+オーバードライブ」という感じで似てはいますが、こうして比較するとやはりファズですね。まぁ、回路からして違うので、逆にここまで似た音になっているのは偶然とはいえ驚きです。なお、Vopalはゲルマニウムトランジスタなので、冬は多少不利ではあります。
フルゲインの暴れ具合も最高ですが、ゲインを下げたとき、このサンプルでは3番目のゲインゼロのときですね、の音はまさに独特です。ここはfsp OD69にかなり近いですね。ゲインを上げたときは、こちらの方が暴れるように思いますね。そして反応性、3者とも反応性については文句なく第一線のペダルだと思います。これはどれが一番、とはいえませんねｗ
というわけで、Wren and Cuff The Red Camel Fuzz Driverをレビューしてみました。今回お借りするときは、プロトを買ったときに私からもお願いしたものなのです。快く承諾してくださったセカイノナインボルトさん、ありがとうございました。
そのナインボルトさん、実は日本で現在唯一のWren and Cuff正規取扱店だそうなんです。それが昨日売れてしまったらしく、出来るだけ早く入荷する、ということでした。
-
- 追記：次期入荷分が確定したので、とりあえずご予約を受け付ける、とのことです！でもあまり入らないそうです。こちらから予約できます。
とりあえず・・・これはすごいです。まだまだ無名なペダルですが、是非多くの方に知ってもらいたいと思います。
