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スイッチングシステム/ラインセレクターをみてみよう! Vol.2 〜Soul Power Instruments TBSW-1 Mod.〜


スイッチングシステム特集第二弾ということで、ここでは私が使っているスイッチングシステムをご紹介します。基本的には、NoahSARK TBSW-1をベースに、Soul Power Instrumentsのさいとうさんにお願いしてモディファイしていただいたものです。
プログラマブルではありませんが、とても使いやすい形となりました。ではさっそく、見ていきたいと思います!

Soul Power Instruments TBSW-1 Mod.


こちらが、そのNoahSARK TBSW-1を元にMODされた「TBSW-1 Mod.」です。パッと見では大きな変化はみつからないかもしれませんね。Soul Power InstrumentsといえばやはりあのBD-2 el DiabloGCB-95 Mod.の最強、無敵のMODという印象がありますので、余計そう感じるかもしれませんがw
まぁ、これは中身を見ていただけば、と思います。では、モディファイの内容を説明していきます。あ、ちゃんとSoul Power Instrumentsのシールも貼ってありますよ!w

  1. バッファ回路の全取り替え&バッファのON/OFFスイッチ搭載
    私のTBSW-1はハードオフで入手した旧型品で現行品とは違い、バッファのON/OFF切り替えができませんでした。現行のロゴが変わってからは切り替えスイッチが搭載されています。また、ノアズアークは基本的に価格を抑えた設計であるため、バッファ回路へのコストもあまりかかっていなかったので、さいとうさんに完全新設計でバッファを組んでいただきました。
  2. チューナーアウトの仕様変更
    オリジナルのTBSW-1には、チューナーアウトが搭載されています。ところが、このチューナーアウト、どういうわけか「常時信号出力」がなされているんですね。そのため、いつなんどきでもチューニングを行うことができ、MUTEスイッチを踏めば出音を消してチューナーアウトのみから信号を出力するという形になります。「音を出してチューニングしたい」という場合と、「音を消してチューニングしたい」という場合の両方に対応した形なんですが、「トゥルーバイパススイッチャー」の名前が冠されたTBSW-1なのに、常時パラでの信号出力は個人的に好きではなく、またチューニング時に音を出す必要性も感じませんでしたので、普段音を出している状態ではチューナーアウトからの出力はせず、MUTEスイッチを踏んだときにのみ出力する、という形に変えてもらいました。
  3. Soul Power Instruments The Threeを内蔵
    ちょうどこのモディファイを依頼した頃、さいとうさんが独自で開発されたスイッチャー、The Threeを内蔵していただきました。The Threeは通常の3ループスイッチャーとして、また各ループを1発切り替え可能なスイッチャーとしての2モードを持ったスイッチングシステムです。TBSW-1は5ループを持っているので、その中の2、3、4番目のループのみ一発切り替えモードが可能となるようにしていただきました。モード切替により、通常の5ループスイッチャーとしてももちろん使用可能です。
  4. パワーサプライ内蔵
    このモディファイは、半分賭けでお願いしました。スイッチングシステム内にパワーサプライを内蔵し、これ1台でループの切り替えから安定化された電源供給までを行おうというものです。パワーサプライには、当然トランスが入っているわけですが、これが音声信号の通る部分のすぐそばに置かれることによるノイズをさいとうさんも懸念されていまして、通常はオススメしないモディファイとされています。ですが、実はスイッチングシステムにパワーサプライを内蔵しようという案自体はすでにProvidence PEC-04などで行われており、「あのプロヴィデンスがやるんだから大丈夫だろう」という考えで、是非にとお願いしました。
  5. 全体的な音質改善
    実はこれが一番大きなモディファイということになるのかもしれません。TBSW-1はその安価な価格を実現するため、生産コストを出来る限り抑えた設計となっています。その点を改良し、一部にポイントtoポイント配線を導入するなど、音質面でも改良されています。

以上が、モディファイの内容となっています。今回は補助目的の機材ということもあり、見た目は地味でしたが、中身は、結局オリジナルパーツは筐体とジャック周辺、あとLED3つのみというすさまじいモディファイとなりました。
では、各部の写真を撮ってみましたので、見てみましょう。

INPUT、チューナーアウト、LOOP1あたりの部分です。左側にみえるスイッチがバッファのON/OFFを切り替えます。SEND1とRET1の間にDC OUTが追加されています。これは各ループ全てに追加され、もうひとつアウトプット側の側面にDC OUTが1つあります。

今度はアウトプット側の写真です。通常TBSW-1はDC 9Vを挿入してバッファを駆動させるんですが、パワーサプライを内蔵したため、直接コンセントに差しこむ形となりました。右側にあるスイッチが、LOOP2〜4のモードを一発切り替えとするか普通のループとするかの選択をするスイッチです。写真では見えませんが、この右側側面にもう一つ、DC OUTがあります。では、中身を見ていこうと思いますが、その前にオリジナルTBSW-1の中身を・・・

(↑さいとうさんによる撮影です)
非常にシンプルで、スイッチ基板とジャック基板を用いた形となっているのが分かると思います。全てのスイッチは基板に直付けされていますね。ちゃんと3PDTのフットスイッチを使っている点は評価すべきでしょうね。

そして、こちらがモディファイ後の内部です。劇的ビf・・・じゃなかった。あまりの変化ぶりに驚かれるかもしれません。ジャック基板はそのままですね。

まずはチューナーアウト、バッファ、そしてLOOP1です。バッファにはトリマが搭載されています。LOOP1は普通のループのため、3PDTフットスイッチが使われています。

こちらはLOOP2とLOOP3です。この部分はThe Threeと同じ構造となっています。リレー回路を用いているため、フットスイッチはDPDTとなっています。

そしてLOOP4とLOOP5のあたりです。LOOP4はThe Threeと同じなのでDPDT、LOOP5は普通のループなので3PDTフットスイッチが使われています。LOOP4の左側に見える真っ黒の基板は絶縁されたパワーサプライの基板です。元はGuyatone AC-102でした。写真中央に見えるのがトランスです。
 
内部はこんな感じになっています。オリジナルからみると、本当にすごい変わりっぷりだと思います。「思ったより手間がかかった」とさいとうさんはおっしゃってましたが、これはもう仕方がないとしかいえません。お疲れ様ですw
さて、レビューですが・・・一気に書いてしまいますね。

  • レビュー

とにかくしっかりと作られているのが使っていると非常によく分かります。まず気になっていたパワーサプライのノイズですが、実際使ってみると(少なくとも私の環境では)全く問題がないと言えました。ただ、電源ノイズはその環境によっても変化が大きいですので、こればっかりは使ってみないと分からない部分と言えると思います。
まぁ、考えてみればHughes&Kettner TUBEMAN MkIIなんかもアウトプットのすぐ隣に大きなトランスが入っていたりするので、もちろんまったくないとは言えませんが、見た目ほどの影響って少ないのかもしれませんね。
チューナーアウトですが、これもしっかりと作られていると思いました。チューナーをONにしたまま普通に弾いてみたんですが、チューナーアウトからの音漏れに反応してチューナーが動くことがほぼありませんでした。理論上、100%の遮断は不可能なんですが、これだけ音漏れが少ないといいですね。元々常時音声出力だったことを思えば、格段に違ってくると思います。気分的にもw
ループですが、まぁLOOP1とLOOP5は普通です。で、LOOP2〜4のThe Threeの部分ですが、とにかく1発切り替えモードがものすごくいいですね。例えば各ループにファズ、ディストーション、オーバードライブなどを接続すると、それぞれの音がスイッチ一発で切り替えられるんですよ。すごく便利で使いやすいです。この部分はLEDが青になっています。そこに、例えばLOOP1にクリーンブースターをつなげばゲインアップも可能ですし、LOOP5にブースターをつなげば、音量の調整もできます。私はもともと、このスイッチャーを歪みの切り替えのみに使うつもりでしたので、このLOOP1と5を遺して他が1発切り替えとなるこのシステムがうまくハマりました。
もしさいとうさんにオーダーされる場合、どこを1発切り替えにする、等というのは指定すればそのとおりにしてくれますので、それぞれの使い方などを考えてお願いされるといいのではないかと思います。
また、バッファの音なんですが・・・オリジナルのTBSW-1を最初テストで使ってみたときには、音質の変化が非常に大きく、好みには合わなかったんですよ。おそらく現行品を使っておられる方の中にも、バッファをOFFにされている方も多いのではないかと思います。このバッファによる音質が、明らかによくなりました。システム全体を考えたとき、どこかにいいバッファは入れたいと思っていたんですが、私の場合はこれがあればバッファの懸念は解決した、と思いました。気に入っていますw
実際の操作はこちらの映像などからも見ることができます。
 
というわけで、今回はSoul Power Instruments TBSW-1 Mod.のご紹介でした。Soul Power Instrumentsさんへのお問い合わせをされる場合は、こちらのメールフォームなどを使ってくださいとのことです。現状ではモディファイのラインナップにはないカスタム品ですので、価格等はさいとうさんにお問い合わせをしていただくようお願いいたします。
 
・・・最後に、このTBSW-1 Mod.を使ったサンプルボードを組んでみました。

こんな感じになります。これだけペダルがあっても、操作はほとんど手前側で行うことができるのは本当に便利です。

調子に乗って電気を消してみました。実際のステージだとこんなに暗くはないですがw
 
こんな感じです。本当に使いやすいスイッチャーですね。スイッチングシステムは、特にエフェクターを多く使われる方で、ライブでの使用が多い方などには、特にオススメできるのではないかと思いました。気になっている方は、是非試してみてください。



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