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最新プログラマブルスイッチャー事情2014 Part.3 〜8Loop以上のモデル

Providence PEC-2 One Control ワンコントロール プログラマブルスイッチャー Crocodile Tail Loop OC10Free The Tone / ARC-3 Audio Routing Controller Black
少し間が空いてしまいましたが、最新のプログラマブルスイッチャーをご紹介するシリーズ、やっていきたいと思います。Part.2に続く今回は最終回。8ループ以上のサイズの、本格的なモデルをまとめて見ていきたいと思います。
ちなみに前回は5〜6ループでしたが、7ループのモデルは見あたらなかったので、8ループから始まっています。
では、いってみましょう。
前回でも書きましたが、先に簡単なスイッチャー関連の用語について載せておきます。

ループ(エフェクトループ)やプログラムやプリセット、バンクなどはだいたい分かると思います。それぞれエフェクターを接続するためのSEND/RETURN、ループのON/OFFの組み合わせなどを保存したデータ、そしてバンクとプリセットは、マルチエフェクターなどにも出てきますが、限りあるフットスイッチの数に、それ以上のプログラムを保存して呼び出すために使う、組(バンク)のことですね。

そして、ちょっと分かりにくいのがセパレートループまたは独立ループという概念。例えば5ループのスイッチャーがあるとすると、一般的に最もスタンダードなのはシリーズ(直列)5ループだと思います。インプットをI、アウトプットをO、SENDをS、RETURNをRとすると、[I SR SR SR SR SR O]という形で繋がっているループのことです。これが例えば、1つのセパレートループを持つ4+1の5ループの場合、[I SR SR SR SR O]という4シリーズループと、[I SR O]という1ループを組み合わせた物、ということです。そしてスイッチャーではそれらのON/OFFを一括管理します。こうすることで、例えば4ループの方をアンプの前、1ループをアンプのエフェクトループに入れて、それらをまとめてON/OFFしたり、4ループのインプットにバッファが入る場合、先に1ループの方にバッファをかけたくないエフェクトを入れ、その後4ループへと信号を流す、といった自由度が生まれます。デメリットとしては、直列5ループとして使いたい場合に、4ループのアウトプットと1ループのインプットを繋ぐパッチケーブルが必要となるということですね。

もう分かると思いますが、単純に5ループと言っても、[I SR SR SR SR SR O]や[I SR SR SR SR O][I SR O]という4+1、[I SR SR SR O][I SR O][I SR O]という3+1+1、[I SR SR SR O][I SR SR O]といった、3+2など、いろいろな分け方ができます。このセパレートループ、以前はフラッグシップ級モデルにしか付いていなかったんですが、最近は低価格なモデルでも見ることができるようになっていますので、覚えておくとシステムを作る際に非常に役に立つと思います。

また、セパレートループや専用の端子を使ってラッチ式スイッチ操作ができるモデルも多くあります。アンプのチャンネル切替などができる、と書かれているものの多くはこの機能ですね。MIDI機能を搭載している場合もあります。ラッチ式スイッチやMIDIで切り替えられる機能については、アンプやエフェクターなど、受け側の機器の仕様によって異なるところは注意が必要です。単純にラッチ式スイッチでアンプのチャンネル切替ができる、と書かれていても、アンプ側が対応していなければできません。

あとはダイレクトモードでしょうか。これは、プログラマブルスイッチャーをノンプログラマブルのスイッチャーとして使う機能で、各ループのチェックなどに使える機能です。他には、チューナーアウトを用いた一発ミュートチューニング機能などもあります。DCアウトプットを搭載し、スイッチャーに供給される電源を分けてエフェクターに出力する機能があるものもあったりしますね。

それから、リンク機能というものがある場合もあります。リンク機能とは、同じスイッチャー、または対応するスイッチャーを専用のケーブルで接続することで機能を増強するものです。大きく分けて2種類あり、単純に機能(ループ数やプリセット数)を加算するタイプと、シンクロといって機能は増えませんが、もう1つのスイッチャーからリモート操作が行えるものがあります。前者は複数のペダルボードを使ったり、単純に機能を増やしたいときに、後者はローディやテックなどによるリモート操作が必要な場合に使うことができます。

※ループ数順に、同じループ数ではメーカー名順にご紹介します。

  • 8Loop

Carl Martin Octa-Switch MkII

デンマークの老舗エフェクターブランド、Carl Martinによる8ループプログラマブルスイッチャーです。
8つのエフェクトループを搭載し、8つ目はステレオアウトのペダルに対応。スイッチャー自体も1In2Outのステレオ対応モデルとなっています。8種類のプリセットを保存することができ、独立したバイパススイッチも搭載。インプットバッファはON/OFFが可能となっています。また、2つのラッチスイッチを操作出来るExt.Switchジャックを搭載しており、プログラムごとにそれぞれの設定も操作することができます。
シンプルな直列ループですが操作もアナログで分かりやすく、それでいて多機能なモデルです。
 

Free the Tone ARC-3 Audio Routing Controller

オーディオルーティング機器やエフェクターをラインナップするFree the Toneの本格スイッチャーです。
4+3+1の形でそれぞれ独立して使うことができるスタイルで、4ループと3ループはまとめて直列7ループとして使うことも可能。本体にはHTS(Holistic Tonal Solution)という±15Vで駆動する回路を内蔵し、11のフットスイッチを備え、8つのループを個別にON/OFFしたり、プログラムの呼び出し、ミュート、本体のモード切替などを行います。プログラムは64バンク×10の640プリセットを保存可能。MIDIはプログラム、コントロールチェンジ共に8つまでの同時送信に対応します。プログラムのコピーやバンクのコピーといった機能も搭載しています。
汗などの水分が直接入り込まないよう、LEDにレンズをかぶせたり、ディスプレイ部にはフェルト製のシートを裏側に貼り付けたり、また10分間の無操作でロックするなど、現場の声を繁栄した作りになっています。
ブラックバージョンも作られています。
 

JOYO Wave-x PXL-8

【スイッチング・システム】JOYO Wave-x PXL-8

【スイッチング・システム】JOYO Wave-x PXL-8
価格:17,640円(税5%込、送料別)

非常に低価格なエフェクターで知られる、中国のJOYOによる8ループプログラマブルスイッチャーです。
8つのエフェクトループを搭載し、4×8バンクの32プリセットを保存できます。シンプルなスタイルですが低価格に使うことができるモデルとなっています。
 

Moen GEC8JR

Moen GEC8JR Guitar Effects Commander 8 Junior

Moen GEC8JR Guitar Effects Commander 8 Junior
価格:22,800円(税5%込、送料込)

本格的な機能を持つスイッチャーを手頃な価格でラインナップし、オリジナルエフェクターも製作する中国のブランド、Moenのプログラマブルスイッチャーです。
7シリーズループと1セパレートループの7+1、8ループプログラマブルスイッチャーで、個別にON/OFF設定ができるラッチ式のスイッチを2系統装備。24種類のプログラムを保存できるモデルとなっています。ミュートスイッチも搭載しており、低価格ながら十分な機能性を持つモデルとなっています。
 

Musicom LAB EFX MK3+

韓国のオーディオルーティング系ブランド、Musicom Labによる8ループプログラマブルスイッチャーです。8つの直列ループを搭載。4ファンクションのラッチスイッチで、アンプのチャンネル切替等も行えるモデルです。

プログラムは4×60バンクの240プリセットを保存可能。2段にわかれた8つのスイッチで、上段と下段での操作を組み合わせることで、多彩な操作をコンパクトにまとめたモデルとなります。他、チューナアウト、インプットバッファのON/OFFに対応。また、MIDI端子の搭載でMIDIスイッチャーとして、逆にMIDIスイッチャーによるコントロールにも対応したモデルとなっています。
 

Providence PEC-2

非常に多くのアーティストが使用する定番モデルの1つです。日本のオーディオルーティング系/エフェクターブランド、Providenceのフラッグシップモデルとして知られています。
5つの直列ループと3つのセパレートループ(5+1+1+1)の8ループを搭載したプログラマブルスイッチャーで、12×7の84プリセットに対応したモデルです。チューナーアウト、Muteスイッチを搭載し、MIDIスイッチャーとしての動作も可能。セパレートループはアンプのチャンネル切替等に使うことも可能で、2台のPEC-2をリンクして大きなシステムのコントロールとして使うことも可能となっています。インプットの選択でProvidenceのバッファを通すか通さないかを選ぶこともできます。
 

Rocktron PatchMate Loop 8 Floor

アメリカの有名エフェクターブランド、Rocktronのプログラマブルスイッチャーです。
8つのループ、全てを独立して使うことが可能で、モードにより好みに合わせた形でシリーズループとセパレートループを分けることができます。セパレートループとなったループは、ラッチスイッチとして使うこともできます。
各ループに直接ON/OFF操作を行うLoopモード(マニュアルモード)とプリセットモードを搭載し、プリセットモードでは本体に128プリセットを保存可能。ただし、本体のみで操作できるのは8つのプリセットで、それ以上のプリセットを操作する場合、Rocktron MIDI Xchange等のMIDIスイッチャーが必要となります。
インプット端子の選択により、バッファの有効/無効を選ぶこともできます。
 

  • 9Loop

Moen GEC9

先ほども登場した、Moenのフラッグシップモデルとなるプログラマブルスイッチャーです。
6つのシリーズループと3つのセパレートループ(6+1+1+1)の9ループを搭載したプログラマブルスイッチャーです。

5プリセット×10バンクの計50プリセットの保存が可能で、ミュートスイッチとチューナーアウト(Cleanアウト)、インプットジャックによってバッファの有効/無効の選択が可能となっています。非常に多機能なスイッチャーですが、プログラム自体はボタンを押すだけの簡単な操作で行えるというのも特徴です。
 

  • 10Loop

GigRig G2

イギリスのオーディオルーティング系ブランド、GigRigのプログラマブルスイッチャーです。
非常に多機能なモデルで、10のエフェクトループのうち2つはステレオ対応。2系統のアウトプットと4系統のラッチスイッチ(ステレオ出力×2)を搭載。30種類のプリセットに対応し、各プリセットごとにループに加えプリゲインやポストゲイン、ラッチスイッチとアウトプットの設定も可能となっています。
 

One Control Crocodile Tail Loop

ONE CONTROL Crocodile Tail Loop OC10

ONE CONTROL Crocodile Tail Loop OC10
価格:72,765円(税5%込、送料込)

日本のオーディオルーティング系ブランド、One Controlの10ループプログラマブルスイッチャーです。
7つの直列ループと3つのセパレートループ(7+1+1+1)10ループを搭載したスイッチャーで、7×10バンクの70プリセットに対応したモデルです。
インプットバッファにBJF Bufferを搭載し、インプットの選択でバッファをスルーすることも可能。3つのセパレートループはアンプのチャンネル切替等のスイッチとしても使うことが出来、またMIDIスイッチャーとしての動作も可能となっています。また、2台のCrocodile Tail Loopをリンクさせてより大規模なシステムの操作も可能となっています。チューナーアウト、Muteスイッチも装備しています。
本体を汗や埃から保護するためのCrocodile Specimen Kitというプレートも作られています。
 

  • その他

G-Lab GSC-5

最後にご紹介するこのモデルは、非常に変わったスタイルのスイッチャーです。
ポーランドのオーディオルーティング系ブランド、G-Labのフラッグシップモデルとなるプログラマブルスイッチャーですが、このフットコントロール部は完全にコントロールのみのものとなっています。
フットスイッチ部が開閉式となっており、そこにモジュールを組み込んだり、外部に出したモジュールと接続することで自在なシステム構築ができるというモデルですね。
この6ループのモジュールを3台まで組み込んで使うことができ、6〜18ループのスイッチャーとして機能します。

また、このパワーボックスを組み込めば、8台までの電源供給も可能となります。

プリセットは125種類なんですが、このプリセットというのが、125種類までのバンクを作り、各バンクに10のファンクションスイッチを割り当て可能というものとなっています。使い方の自由度が非常に高いので設定次第ではありますが、1250種類の操作をプリセットできる、と考えることもできます。MIDI機能も充実しており、最大20台のMIDI機器を操作出来、最大50のコントロールコマンドを送信できるMIDIコンティニュアスコントロールに対応。8つまでのコントロールチェンジを送信できる、4つのエクスプレッションペダル端子も搭載し、逆に外部MIDIコントローラーからGEC-5を操作することもできます。USBから、各プログラムをPCで管理することもできます。
 
というわけで、第1回第2回、そして今回と3回に分けていろいろなプログラマブルスイッチャーを見てきました。
コンパクトでシンプルなモデルから、非常に大規模なシステムを組めるモデルまで多彩なモデルがでているのが分かると思います。各モデル、それぞれ使いやすく、そして入手しやすいものであることを考えた上で、それぞれのこだわりを持ったモデルばかりです。自分のシステムに合ったスイッチャーを是非見つけてみてください。
 
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