まもなく発売される、アメリカ発、新星エフェクターブランド、「Modtone Effects」。高いコストパフォーマンスと作りで、本国アメリカでも話題となっているこのブランドの中でも特に安価な価格設定となっている、「SPEEDBOX」をお借りすることができましたので、こちらでレビューさせていただこうと思います。
正直これ、相当ヤバいペダルかもしれません。いってみましょう。
Modtone Effects Speedbox Distortion XL
こちらが、そのSpeedboxです。コントロールは、TONE、LEVEL、GAINとなっていて、BOSS DS-1と同様の、TONEが左にきて中央にLEVELがくるという並びになっています。サイズはMXR同等で、カラーは濃い目のグリーンですね。MAXONのOD808みたいな色ですw
パッケージがなかなか凝っていて・・・
こんな感じで、コントロールとペダルの名前が外からも見えるようになっています。
ではでは、内部を見てみましょう。
裏蓋を開けるとこんな感じです。フットスイッチはDPDTの機械式で、トゥルーバイパスではないようですね。
そしてパーツ等ですが・・・
これ、すごくないですか?w
金属皮膜抵抗に、AVXコンデンサが多数・・・ポットやジャックにもしっかりしたものが使われています。両面基板でLEDも青ですし、もし自作するのでこれらのパーツをそろえると、それだけでほとんど売値と同等の価格になってしまうんじゃないかと思います。もちろん、肝心なのは音なのですが、これだけを見ても、相当「お買い得」なペダルということになるのではないでしょうか。
OPAMPは、写真右下のGAINポットの真下に搭載されています。かなり奥まっていて、型番を見ることはできませんでした。借り物なので、あまり無茶な見方ができないもので・・・w
では、レビューしてみたいと思います。
- 操作性
特に、難しいことはないですね。各コントロールも使いにくいということはありませんでした。TONEとLEVELの位置は、たまに間違えることがあるかもしれませんが・・・これは慣れるしかないでしょうねw
重さも大きさも、MXRペダルとほぼ変わりませんし、フットスイッチも踏みやすいです。
- サウンドレポート
では、サウンドを・・・またYOUTUBEさんにお世話になります。
サンプルムービー
各セッティングの補足を・・・まずINTROですね。このペダルのもっともスタンダードなセッティングでしょうか。微調整はしてありますが、基本的に各コントロールをほぼフラットにした音がこんな感じです。そして、そのままGAINを少し上げたのが、BACKING 1ということになります。
BACKING 2はゲインを下げ、LEVELを高めにしたセッティングです。ここではオープンコードとアルペジオを弾いていますが、かなり反応性が高いので、ディストーションらしかぬ響きを出すことができますね。そして、そのままGAINを上げたのがSOLOのセッティングです。ギターのミキシングですが、全トラックセンター位置で、ギタートラックのフェーダーはすべて同じ位置にしてあります。
聴いていただくと分かると思いますが、ディストーションといってもハイゲインなタイプではなく、どちらかといえば、鋭いオーバードライブといってもおかしくない程度のゲインです。パーツにハイファイなものが使われているので、音抜けはとてもいいですね。同価格帯のディストーションの中では最強クラスの音抜けのよさではないでしょうか。反面、ハイファイなのでほんの少し音が硬く、また高域よりの音となっています。ですのでシングルコイルよりもハムバッカーによく合いますね。
ディストーションならではの鋭くスピード感のある音のまま、抜けと反応をよくした、という雰囲気でしょうか。意外とこういうペダルって、少なかったように思いますね。「音の太さ」や「ゲイン」ではなく、「すっきりとして鋭く、スピード感のある音」を必要とする場面に使うと、非常に効果的かと思います。バッキングだけでなく、ソロにも対応しますし。
このペダルは、正直言って今まで使った多くの「正統派ディストーション」の中でも特に使いやすいペダルだと思います。低価格であることを忘れてしまうと言うか・・・これはもうB級ペダルではないですね。価格設定が安すぎるだけですw
というわけで、Modtone Speedboxのレビューでした。使いやすい正統派ディストーション、しかも低価格ということもあり、とてもおもしろいペダルが登場したなぁと思います。是非、チェックしてみてください!