コンポーネント系ギターメーカーとして有名で、最近はエフェクターの開発も手がけるSuhrから、新作のクリーンブースターが発表されました。国内発売もまもなくのようです。
この「Iso Boost」は、アイソレーショントランスを通したバッファを搭載したブースターです。0〜+20dbまでのブーストが可能となっています。アイソレーショントランスというのは、Lehleのスイッチャーなどにも使われていますが、誘導コイルを使うことでインプット側とアウトプット側を電気的に絶縁するという構造のトランスです。簡単かつ強引に説明をすると、弦とピックアップの関係のようなものですね。弦とピックアップは、配線で接続されているわけでもないのに、弦振動を電気信号に変換しています。同じように、アイソレーショントランスでは、インプット側からの電気信号をコイルに通した時、アウトプット側のコイルに同様の電気信号が発生することを利用したものとなっています。(ここでインプット側とアウトプット側のコイルの巻き数を変えると、変圧されます。)
アイソレーショントランスにもいろいろ種類があるようで、このIso Boostがどんなタイプを使っているかまでは分かりませんが・・・単純にどういう効果かというと、「ノイズを減らす」という効果があります。高級オーディオなどにも使われているようです。
コントロールは、ブースト量を調整するノブと、アイソレーショントランスを通すか通さないかを選択するIsoスイッチが搭載されています。あとは、Suhrペダルに共通することですが、外部フットスイッチでリモートコントロールができるようになっていて、削りだしのアルミ筐体を採用していて、電池が減っているとInputにプラグを差したときにLEDが点滅して教えてくれる機能を搭載しています。
以前エフェクターブックのインタビューでLehleに話を聞いたときに教えてもらったんですが、ギターの信号を通す部分にアイソレーショントランス使う場合、とにかくインプットとアウトプット間にレイテンシーがないことと適切な周波数レンジを確保することが必要になってくるらしく、Lehleではさまざまなトランスを試した結果、オリジナルのトランスを開発するという選択をしたそうです。もちろんピックアップほど顕著ではないにせよ、たしかに全く同じ構造、出力のピックアップでも変えると音が変わるわけですから、トランスによってもいろいろな出音があるというのも分かる気がしますね。
Iso Boostのトランスがどういうものかは分かりませんが(トランスを使う/使わないを選択できますし)、ギターにとって避けることができないノイズという問題を軽減する手法の一つとして、アイソレーショントランスが今後広まっていくこともあるのかもしれませんね。
おもしろいペダルだと思います。どれくらい効果があるものなのか、非常に興味深いですね!
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