勢いって怖いね。
というわけで、破格でFender Hot Rod Deluxeを入手してしまいましたので、さっそくレビューしていこうと思います。
Pro Juniorと同等とか・・・びっくりしたw
では、いってみましょう!
Fender Hot Rod Deluxe
こちらが、Fender Hot Rod Deluxeです。ストラトとツーショットです。
Hot Rod Deluxeは40W出力のオールチューブアンプで、プリ部に12AX7を3本、パワー部に6L6を2本使っています。スピーカーは12インチが1発です。コントロール部を見ていきましょう。
左側からInputが2つあります。Input 2はローインピーダンス入力となります。インプットの隣にはNormal/Brightスイッチがあり、クリーンチャンネル用のヴォリュームコントロール、ドライブチャンネル用のDriveコントロール、そしてさらにゲインを稼ぐためのMore Driveスイッチが付いています。
Treble/Bass/Middleの3バンドEQです。EQはクリーン/ドライブチャンネル共通です。
Masterヴォリューム、Reverb、Presenceコントロールを搭載しています。写真右下は錆びてるのではなく、シャッター押してる指が反射して写ってしまってます・・・。
Pre Amp Out/Power Amp Inジャック。独特の名称ですが、要はエフェクトループです。それとフットスイッチを接続するジャックがあります。
右端には電源スイッチとスタンバイスイッチが搭載されています。
フットスイッチです。小さく見えますがボードに置くときに必要な面積はVoxと変わりません。左側がクリーン/ドライブチャンネルの切り替え、右側がMore DriveのON/OFFスイッチとなっています。
若干、ノブの並びや名称がFenderならではという感じですね。More Driveも含めれば実質3chアンプとして使うこともできます。ただ特に機能としては多いわけではなく、一般的なアンプといったところでしょうか。
アンプ裏側です。コンボアンプなのでオープンバックキャビネットです。スピーカーはFenderデザインのEminenceスピーカーが搭載されています。
このアンプ、エフェクトループやフットスイッチジャッもトップに配置されているので、裏面には一切のコントロールやジャックがありません。それもそのはずで・・・
裏パネルがそのまま、アンプの裏蓋として使われています。これはメンテナンス性が良いですねw
プリ管の12AX7にはエレハモ製のものが使われています。
6L6パワー管。ここはGroove Tube製ですね。
アンプの底部にはスプリングリバーブが備え付けられています。写真下部で、黒いカバーに覆われたものがそれですね。
スピーカーアウトです。最近発売されたFENDER Hot Rod Deluxe 112ENCLOSUREを使う場合はここにスピーカーケーブルをつなげます。
基板は2002年に設計されたもののようです。アンプに使われているパーツって、大きくて良いですね〜。でっかいコンデンサや抵抗って見てるだけでなんか楽しくなってきます。
というところで、写真はこんなもんでしょうか。では、レビューいってみましょう。
- 操作性
ノブの配置などの若干の癖はあるものの、特に難しいところはなにもありませんね。12インチ1発なので重量も20キロ程度と、このクラスのオールチューブコンボアンプとしては軽いです。
実はまだ届いてから間もないので、「使いにくい部分」というのは特に出てきていません。ただ、ヴィンテージアンプを復刻したものというわけでもありませんし、説明書を読まなくても基本的に迷う部分はないと思います。
- サウンドレポート
では音を。とりあえずプラグインして音出しからしてみます。このHot Rod Deluxeは、5月にWhite Face RATを買ったとき、試奏で使ったアンプなんです。なので、音の傾向はだいたい分かっていましたが・・・実際に自宅で弾いてみると、音の大きさにびっくりしました。
音量自体は、先日レビューしたVox AC50CP2と変わらないんですが、Fenderサウンドというか・・・音がとても鋭くて、聴覚上Voxよりもかなり大きな音に聞こえます。フルアップにすればあまり変わらないのかもしれませんが・・・少なくともMasterノブが9時くらいの位置ではFenderの方が明らかに音がでかいです。
音質は素晴らしいです。Hot Rodシリーズは現代的なサウンドで、「あまりFenderらしくない」と言われることもあるようですが、間違いなくFenderサウンド100%です。特にクリーンサウンドの、独特の明るい音質はFenderならではですね!もちろん、クラシックなFenderサウンド・・・Twin系の音とはまた違い、もっと現代的な音になっています。使いやすい音色だと思います。
続いてDriveチャンネル。この歪みにはびっくりしました。非常にバランスの良い歪みです。誤解を招きそうな書き方になりますが・・・「クリーンアンプを良質のオーバードライブで歪ませたときのような音」ですね。癖がない・・・いや、癖はあるんですが全帯域のバランスの良さの方が際立っています。これが逆にFenderらしくないと言われる所以なのかもしれません。しかしこの歪みは非常に使いやすいと思います。メタルは無理ですが、それ以外ならこのアンプだけでだいたい対応できるんじゃないかと思えてしまいますね。もちろん、「あえて癖のある音」が必要となる場合は別ですが・・・w
More Driveスイッチは、自宅での音出しではあまり効果を感じることができませんでした。
歪みエフェクターとも組み合わせてみました。Fenderアンプは日本以外ではスタジオ等にある基本的なクリーンアンプとして使われることが多いということもあるので、予想してはいましたがやはり「どんな歪みでも合う」アンプですね。これはFenderアンプに合わせて作られた歪みが多い(サウンドチェック時にFenderアンプがよく使われる)という背景もあると思います。特別なモデルでなければ、ほとんどのオーバードライブ、ディストーション、ファズペダルのポテンシャルを発揮できます。アンプを歪ませていてもエフェクトのかかりは非常に良いですね。
また、本体に付いているスプリングリバーブの効きも良いです。Reverbノブを上げると強力にリバーブをかけることもできて、スプリングらしいウェットな、というか多湿な?サウンドになります。私はノブを8時くらいの位置にして薄くかけた音が好みでした。
というわけで、Fender Hot Rod Deluxeのレビューでした。これはとても使いやすいアンプです!これで今、ブリティッシュ系のVOXと、ギターの音が素直に出るKoch Classic SE、そしてアメリカンなHot Rod Deluxeがそろいましたので、今後はエフェクターのレビューもアンプによる違いなども書いていけるかと思います。
それにしても、Fenderのクリーンサウンドっていいですね〜。VOXやKochももちろん素晴らしい音を出してくれるんですが、私の場合、単純に「アンプ直のクリーンサウンド」だけはFenderが一番好きです。癖になりそうですw
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