ギター関連の機材は、いろいろ選ぶのも楽しいですが、作ってみるのもまた1つ、楽しめることだと思います。
ギターそのものを作っているすごい方もおられますが、ギターは木工関連の高い技術が必要で、またギターを作るための場所も機材も大変なのでなかなか難しいところがあります。ただ、エフェクターなら電気関連の知識と作業台他少しの機材で手軽に作ることができる、ということもあり、今ではギターを楽しむ上で1つの文化といえるほど浸透している、と言っても過言ではないかも知れません。
ところで、電気工作の代表的なものとして、「真空管アンプ」があります。といってもギターアンプではなく、オーディオアンプです。かつてラジオ等も真空管が主流だった頃から様々な人が楽しんできた趣味の1つで、ネットなんかを見てみても実際様々な作品を作られている方が多くいます。
ところが、ギター関連で見ると、チューブギターアンプを制作されている方はもちろんいるんですが、エフェクターやオーディオアンプと比べるとまだ数は少ないのかな、という感じがしています。一方で、アメリカ等では数々のハンドメイドギターアンプメーカーが存在し、エフェクターもラインナップしていたりしますね。
そんなチューブギターアンプの自作という世界の入り口を広げられそうな本が登場です。
この「真空管ギターアンプの工作・原理・設計」という本は、これまで無かった、ギター用のチューブアンプ制作に特化した本です。PCやiOSアプリ系のプログラム本や達人と作る アナログシンセサイザー自作入門を始め、いろいろと「ものを作る」本を販売するラトルズによる出版で、真空管ギターアンプ製作センターの林 正樹氏による著書となります。
本邦初。真空管ギターアンプの自作本。 小型ギターアンプの定番Fender Champの回路図を参考に、日本で容易に入手できる部品を使いオリジナルの真空管ギターアンプの作り方を懇切丁寧に解説します。 比較的簡単な真空管ギターアンプを例題に、それを最初から最後まで自分で作ってみることで、真空管電気工作のテクニックやノウハウを身につけ、次のステップとして、真空管アンプの原理や設計法について極力やさしく、しかもかなり詳しく解説します。 本書の内容を理解することができれば、ギターアンプは勿論、オーディオアンプでも立派に真空管回路を扱えるようになるはずです。
内容はこんな感じ。
古くから変わらないギターアンプの中でも最もシンプルな部類のクラスA小出力チューブアンプ、Fender Champを基本として、部品を買うところから作り方、配線等を含め、さらにチューブアンプの動作原理、そして最後にはアンプの設計までを網羅しているのが面白そうですね。
オリジナルチューブアンプ、作れたら楽しいんだろうな・・・という方や、エフェクターはいろいろ作ってさらにステップアップしてみたいという方には特に楽しめる本ではないかと思います。
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