Gibsonギターの中でも人気の高いモデルなので、いろいろラインナップも豊富です。限定モデルは別としても、ES-335 Block、ES-335 Dot PLAIN、ES-335 DOT Reissue FiguredTop、ES-335 Dot Reissue Fat Neck、ES-335 Satinといったモデルがあります。ヒスコレモデルは別として、これらES-335レギュラーモデル(Custom Shopですがヒスコレと区別する意味で)の最上位となるのが、「1959 ES-335 VOS」であり、そして今回ご紹介する「Gibson Custom Shop 1961 ES-335 VOS」です。
1959と1961のVOSモデルは、どちらも1959年、および1961年のES-335を復刻したモデルです。
Gibson Custom Shopは2つの工房があり、1つはHistoric Collection、いわゆるヒスコレや一部アーティストモデルなどを製作するナッシュヴィルファクトリー、そしてもう1つが、Custom Shop扱いの中でもよりレギュラーモデルに近いモデルを製作するのがメンフィスファクトリーです。仮にFenderで言うと、マスタービルダーシリーズがナッシュヴィル、チームビルトシリーズやタイムマシンシリーズがメンフィス、みたいな雰囲気で考えると分かりやすいかと思います(実際は100%合致するわけではありませんが)。
ボディはラミネーテッドメイプル、ネックは60sスリムテーパープロフィールの1ピースマホガニーネックで、ディープジョイント。指板は22Fのローズ指板となっていて、ピックアップはBurst Bucker #1とBurst Bucker #2を搭載。コントロールは2Vol、2Tone、3Wayセレクターで、ブリッジはアルミストップテイルピースとABR-1ブリッジという形になっています。
また、ペグはフタコブタイプのチューリップノブを採用し、コンデンサにバンブルビーレプリカタイプを搭載。61年のスタイルを再現したショートピックガードに、ドットインレイと当時の仕様をしっかりと再現。スペック上だけ見れば、ヒスコレシリーズと特に違いはありません。
GibsonのES-335はピックアップがたいてい'57 Classicなんですが、こちらはBurstbuckerとなっているのも特徴的です。このあたりは見た目だけでなく、サウンド面でも59VOSモデルと違いを出した感じですね。確かめたわけではないので定かではありませんが、おそらく内部のセンターブロックも59モデルとはちょっとだけ替えている(リアPUのアウトプット側が省略された61年スタイルになっている)のではないかと思います。
というのも、おそらくこのVOSシリーズの元になったと思われる50周年記念の限定モデル(1958〜1960モデル)があったんですが、それもセンターブロックを年代に合わせて替えられていたからです。
ヴィンテージスタイルをそのまま復元したGibsonレギュラー最上位モデルで、ヒスコレとはまた違った実用的なES-335です。良さそうなギターですね。
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