Gibsonの世界初の量産セミアコギター、ES-335・345・355モデルをベースに作られるセミホロウとして1962年に最初のRivieraが発売されます。58年に発売されたモデルを受け継ぐSheraton IIと並び、Epiphoneを代表するセミアコとして人気の高いモデルです。
発売当初は基本的にES-335と同じで、PUにミニハムバッカーを搭載、2段違いのブランコテイルピースを持ったモデルでした。初期のRivieraは1969年まで作られ、次にRivieraが登場するのは1975年となります。75年に復活したRivieraは日本国内のみの発売となり、製作はハコモノギターで日本を代表するマツモクとなります。この形のRivieraはMMKの高出力のハムバッカーを2つ搭載し、79年まで製作されていました。その流れで、80年からはオープンタイプのMMK-61ハムバッカーとなり、世界で販売されるようになります。このマツモク製のRivieraはその後1984年まで作られています。
次にRivieraが復活するのは1994年。Epiphoneのスタンダードモデルの1つとして製作されるようになります。94年から98年までは通常のハムバッカー、その後は当初のミニハムバッカー仕様となり、現在のEpiphone Riviera Reissueへと続きます。
一方Rivieraは古くから12弦モデルなどのバリエーションモデルも発売されており、そういったモデルの1つとして「Epiphone Riviera P93」というモデルがあります。
このモデルはビグズビートレモロを採用し、ピックアップにP-90を3基搭載するという非常に個性的なモデルです。このP93は、ホワイトとゴールドを組み合わせた非常にゴージャスなRoyaleシリーズにもラインナップされ、Epiphoneらしい個性と伝統を合わせたモデルとして人気のギターの1つとなっています。
今回、そんなRiviera P93にBlack Royaleシリーズのモデル「Epiphone Riviera Custom P93 Black Royale」が登場です。
ボディはラミネーテッドメイプルを用いたセミホロウボディ、ネックは60sスリムテーパーのマホガニーボディを採用。ローズ指板にミディアムジャンボの22F仕様です。
ピックアップにはもちろん、ドッグイヤータイプのP-90を3つ搭載。センターのP-90はリバースワウンドとなっていて、ミックスするとノイズを抑える効果があります。
コントロールは3Vol、1Toneに3Wayセレクター。センターピックアップはセンター用のVolumeを上げて行くことで常に好きなバランスでミックス可能となっています。ブリッジはBigsbyトレモロにTune-O-Maticブリッジです。
3つのP-90が非常に強い存在感のあるモデルです。このブラックカラーにシルバーハードウェアの渋い外観と、ブラックのドッグイヤーが3つ並ぶ感じが良い雰囲気ですね。
通常のRiviera P93のサンプルムービー
ES-335と同じスタイルのセミホロウにP-90を搭載したバージョンというだけでなく、さらに3PUでセンターをブレンドしたサウンドを得られるモデルということで、とても面白いモデルだと思います。
人気blogランキングへ