アメリカ、ニューヨークのハンドメイドエフェクターブランド、ARC Effectsから、往年のファズペダルを元に現代に甦らせたペダルが2つ登場です。それぞれ見てみましょう。
ARC Effects BIG GREEN Pi
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言うまでもありませんが、このペダルは90年代に製作されていたSovtekのロシア製アーミーグリーンBig Muff Piを元に製作されたペダルです。オリジナルの面影を垣間見ることの出来るアーミーグリーン筐体に、三角形に並んだノブがその存在感を際立たせています。
コントロールはVolume、Distortion、Tone。ノブのラベルも配置も、オリジナルに準拠して作られています。また、内部のDIPスイッチでミッドレンジの強弱やTone Bender風のサウンドへの切替なども可能となっています。
このペダルのおもしろいところは、ノブというか、ポットへのこだわりです。オリジナルモデルに搭載されていたポットの値を測定し、その値のポットをカスタムオーダーで製作したものを搭載しているということで、トランジスタやコンデンサへのこだわりはよく聞きますし、またギター本体だとヴィンテージサウンドを作るための手法の1つとしてポットにこだわるというのはよく行われることもありますが(代表的なのはGibson Les Paulの300kΩポット)エフェクターでポットの値にここまでこだわったというのは珍しいですね。
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音もまさにロシアンマフですね。ディストーションよりの存在感のあるファズサウンドです。また、オリジナルモデルの弱点だったフットスイッチも現代的な仕様となり、耐久性も向上しています。
ARC Effects B3
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この「B3」は、21st Century Schizoid manの伝説的なイントロにも使われたというファズペダル、「Burns Buzzaround」を元に製作されたファズペダルです。
コントロールはSustain、Balance、Timble。現代風に言い換えると、Gain、Volume、Toneコントロールとなっていて、オリジナル同様のラベリングです。マッチングさせたゲルマニウムトランジスタを3つ搭載し、その他パーツなどにもこだわってオリジナルサウンドを再現しているとのことですね。
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太く、それでいて平面的ではない独特の音ですね。良さそうな音だと思います。まさにファズって感じの音ですね。
ARC Effectsのペダルはヴィンテージサウンドを元にしつつ、より現代的に使いやすく調整されているペダルが特徴ですね。デザインもモダンな印象で、どれも良い雰囲気を持つペダルだと思います。エフェクターブランドは、もちろん実力や機能などが重要なポイントですが、デザインから音に至るまでの統一感も大切です。そういう意味でも、ARC Effectsはまさにハンドメイドエフェクターブランドらしいブランドだと感じますね。
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