Wren and Cuff Creations WHite ELK FUZZ |
60〜70年代頃は、そういう様々なブランドが日本にもありました。有名なものとしては、伝説のShin-Ei、Rolandの前身、Ace Tone、長年にわたって活動を続けてきたGuyatone、そして今でも新機種を製作するMaxon・・・数多くのエフェクターが日本で、そして世界で発売され、アメリカ、イギリスに続いて世界的なエフェクター大国となっていきました。
そんな、かつて存在したブランドの中に「ELK」というブランドがあります。知ってる方は知っていると思いますが、ヴィンテージペダル市場では有名なブランドで、日本だけでなく世界的に、一部ではプレミアもついて販売されていたりします。
ちなみに、その製造元であった「エルク楽器」は、現在のミュージックランドKEYの前身。いわゆる楽器店が主宰する、今で言えばMavisやNoah'sarkのようなブランドでした。
ELKはファズペダルを中心に様々なモデルを制作していますが、中でも有名なのが「ELK BIG MUFF SUSTAINER」というペダルです。ちょっとしたうわさ話ですが、当時の情報が無い時代、日本では「ファズ」と「ビッグマフ」は別カテゴリのエフェクターだと思われていたらしく、「Distortion」や「Overdrive」のような感覚で「Big Muff」という言葉が使われていて、そのため、Electro-Harmonixが持つ商標そのままの名前のペダルが発売され、問題視されることも無かった、という話があります。まさに黎明期らしい話ですね。
ELK Big Muffサンプルムービー
様々なELKペダル弾き比べ
さて、今回そんなELKのBig MuffをアメリカのハンドメイドエフェクターブランドWren and Cuffが復活させました。
この「Wren and Cuff Creations WHite ELK FUZZ」は、ELK Big Muffの持つ独特の、トライアングルマフに近いけれども違う、もっと激しいそのサウンドを再現したペダルとなっています。
筐体にはCivil War期のBig Muffを再現したBox of Warと同じ形のものを採用。コントロールはVolume、Sustain、Toneとなっています。
毎回、そこまでやるかってほど音やパーツにこだわるWren and Cuffによる再現ということで、これは非常に期待できそうですね。実際の発売はまだ少し先になるようで、現時点ではサンプルムービー等はありません。ただ、相変わらずパーツ等は高いこだわりで作られているということだけは分かります。
楽しみなペダルですね。
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