【エレキギター】Gibson Les Paul Tribute [2013 NEW MODELS] 【新製品ギター】 |
そのギターは、偉大なギタリスト、レス・ポールのシグネチャーモデルとして作られたのが始まりでした。
Fenderが売り出した、奇抜で手抜き構造とさえ言われたソリッドボディの評判が高まっていく中、当時すでに50年以上の伝統あるメーカーで、当時からギター界の頂点に立っていたGibson社は、当時の社長、テッド・マッカーティを中心にGibsonらしいソリッドボディの開発をスタート。後発、2番煎じであるとの評価を避けるために、当時最も人気が高く、そしてその技術もトップだと言われ、さらにソリッドボディへの興味ももっていたギタリスト、レス・ポールと契約。Gibsonのトレードマークであるアーチトップやエレガントなデザインを受け継ぎ、レス・ポールの意見も取り入れて作られたそのギター「Gibson Les Paul Model」は1952年、華々しいデビューを飾りました。
レス・ポールというギタリストがどんな人物だったかについては、先日の特集も是非見てみてください。
2009年8月13日。90歳を超えてもステージに立ち続けたレス・ポールが眠りについてから、Gibsonは彼の功績をたたえるトリビュートモデルを何度か製作しています。最初は2009年に作られたLes Paul Tribute、続いて昨年にはLes Paul 60th Anniversary Limited。そして今年、Les Paul Tributeがまた新たに登場です。
この「Gibson Les Paul Tribute」は、これまでのモデルが52年当時のレスポールを復刻したものだったのに対し、さらにレス・ポール本人をフィーチャーした仕様となっています。
ボディはメイプルトップ、マホガニーバック。ネックはTraditional Thickプロフィールのマホガニーネックで、ローズ指板22F仕様。ピックアップはP-90を2つ搭載し、2Vol、2Tone、3Wayセレクターとなっっています。ブリッジはレス・ポールの発明品であるトラピーズテイルピースを持つラップアラウンドブリッジです。
ちなみに何度か触れましたが、1952年当時のLes Paul Modelはいろいろ行き違いなどもあって、トラピーズテイルピースが正しく使われておらず、弦がブリッジの下を通るためミュートプレイができないという仕様となってしまっていました。(レスが気付いたときにはすでに出荷済みだったそうです。)
1953年にLes Paul Modelのブリッジがラップアラウンドに変わったのはその間違いがあったからなんですが、09年以降のTributeモデルでは全て、その点を修正された「正しい」トラピーズテイルピースが使われています。もちろんこのモデルもそうですね。
さらに、今回のトリビュートではナチュラルカラーのメイプル化粧板を付けたヘッドにレス本人の肖像画とLes Paulの文字が描かれ、クロムカラーにLes Paul刻印入りのトラスロッドカバーを搭載。さらにピックガードには「Lester William Polsfuss」の、珍しいレスの本名のサインと、June 9 1915 - August 13 2009と、彼の生きた時代が刻まれています。本体のカラーはゴールドトップ、ではなくオールゴールドカラーとなっています。
Les Paulモデルのファンよりも、レス・ポールのファン向けのギターと言えそうですが、個人的にはこれ欲しいですw
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