アメリカ、テキサスから新しいハンドメイドエフェクターブランドが登場です。
「ENORMOUS DOOR（イノーマスドア）」というこのブランドは、レコーディングのエンジニアやマネージメントを行ってきたプロダクションによるブランドで、エフェクター製作は2012年からという新しいブランドです。
歪み系4機種、それぞれ見てみましょう。
ENORMOUS DOOR ATX Dynamic Overdrive
まずはオーバードライブ、「ATX Dynamic Overdrive」です。
バーブラウンOpampや70年代のNOSゲルマニウムとダイオードを用いたドライブペダルで、高いレスポンスとチューブライクな歪みが特徴という、ライト〜ミディアムゲインのドライブペダルということですね。
コントロールはVolume、Tone、Gain。さらにゲルマニウムダイオードとLEDのクリッピングを切り替えるClipスイッチと、ローカット、ハイカットを行えるCutスイッチを搭載。汎用性の高い、使いやすさを重視したペダルとなっています。
ENORMOUS DOOR BSO Burning Spirits Classic Overdrive
続いて、もう1つオーバードライブが出ています。
この「BSO Burning Spirits Classic Overdrive」はクランチからフルドライブまで作ることの出来るオーバードライブペダルで、トラディショナルなサウンドが特徴のペダルということです。
バーブラウンOpampやNOSゲルマニウムダイオードを用い、Volume、Tone、Driveコントロールを搭載。対称/非対称のクリッピングを切り替えられるClipスイッチと、ハイミッド/ミッドを強調できるLitスイッチが付いています。ATXよりも多彩な音を作ることの出来るペダル、とのことですね。
ENORMOUS DOOR PDX Distortion
次はディストーションです。この「PDX Distortion」は、NOSのメタル缶LM308AHのOpampを搭載したディストーションです。LM308のディストーションといえば、おなじみのサウンドという感じですね。このペダルではさらに多彩な音作りにも対応しているということです。
コントロールはVolume、Grit、Hi-Cut、Lo-Cut。そしてゲルマニウムダイオード、シリコンダイオード、クリッピングなしの3モードクリッピング切替スイッチを搭載。重厚かつ抜けの良い音が特徴のディストーション、とのことですね。
ENORMOUS DOOR SCUD
ラストはこちら。ファズペダルの「SCUD」というモデルです。
「鉛弾のように分厚くメタリックなサウンド」のファズペダルということで、マフ系のモダンファズペダルではないかと思います。コントロールはVolume、Tone、Sustain、Mids。そしてシリコンダイオード、ゲルマニウムダイオード、LEDのクリッピング切替スイッチを搭載。コントロール的にもマフ系ハンドファズによく搭載される、扱いやすいミッドコントロールが特徴ですね。ファズでのクリッピングの切替もおもしろそうです。
サンプルムービー
音もなかなか悪くないというか、かなり良い感じのペダルではないかと思います。
というわけで、ENORMPUS DOORのエフェクターのご紹介でした。
今のところまだ新しいブランドということもあってか、ファズ以外のサンプルは見つかりませんでした。ゲルマニウムダイオードのクリッピングにこだわりを感じるところもおもしろいですね。外観も無骨なデザインが特徴ですね。特にファズが面白そうだと思いました。
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