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RAT系ディストーションペダル特集！

ディストーション


1978年に発売されて以降、長年にわたり定番のディストーションとしての地位を確立するProCo Rat。もともとオーディオ用ではなかったLM308というOpampを用いたそのディストーションサウンドは、厚みがあり、ちょっとファズっぽい歪み方もする個性的なディストーションで、ローゲインブーストからハイゲイン設定まで様々な使い方のできるペダルとして知られています。
Rat本体については、現行モデルのおさらいやいろんなRat比較など時々書いたりしていますが、今回は「Rat系」と呼ばれるディストーションペダルをいろいろ見てみたいと思います。
それではいってみましょう！
※ブランド名順にご紹介します。

ARC Effects SOOTHSAYER

まずはこちら。多くのヴィンテージペダルをモダンにアレンジして製作するARC EffectsのRat系ディストーションペダルです。
ヴィンテージサウンドを基本としながら、Volume、Filter、Gainコントロールに加え3モードのクリッピング切替、さらに内部DIPスイッチでハイ/ローのゲイン切替も搭載。扱いやすさも持ち合わせたペダルですね。
サンプルムービー（ローゲインモード）
サンプルムービー（ハイゲインモード）

Blackberry JAM HandMade Pedals Raspberry

続いて、国産ハンドメイドエフェクター特集でもご紹介したBlackberry Jamのディストーションです。クランチなRatをコンセプトとしたモデルで、「モダンでもヴィンテージでもない、その中間的なディストーション」を特徴としています。ノブに名前はついていませんが、Volume、Filter、Gainのスタンダードなコントロールです。
サンプルムービー
　

Blakemore Effects R.O.U.S.

続いては、2011年設立の新しいアメリカのエフェクターブランド、Blakemore Effectsから。Volume、Gain、Bass、Treble、Texture、さらに3モードのクリッピング切替を搭載する多彩なコントロールが可能なRat系ディストーションです。
Blakemore Effects R.O.U.S./ブレイクモアエフェクツ アールオーユーエス
LM308を使用した回路です。
サンプルムービー
　

Freakshow Effects The Rabbit

次は、外観のデザインにも力を入れるエフェクターブランド、Freakshow EffectsのRat系ディストーションです。
V、F、Dのノブに3モードのクリッピング切替を搭載する、まさにスタンダードなRat系ディストーションという感じですね。ハイゲインからローゲインまで幅広く使えるペダルとのことです。いろいろなデザインのバリエーションがあったりします。
サンプルムービー
　

Fuzzrocious Pedals Rat Tail

次はかなり個性的な印象を与えるエフェクターブランド、Fuzzrocious Pedalsのペダルです。
Ratをギターでもベースでも使えるように改良し、さらに3モードのクリッピングスイッチを搭載。そして高域と低域のクリップを個別に調整。スタンダードなRatのコントロールに加え、3モードクリッピングとHigh、Lowのクリッピングを個別に調整出来るコントロールを搭載しています。
サンプルムービー
サンプルムービー（ベース）
　

JAM Pedals Ratter

アートな雰囲気を持つギリシャのエフェクターブランド、JAM PedalsのRat系ディストーションです。Level、Tone、Gainコントロールを搭載し、ヴィンテージRATサウンドを作るモデルとなっています。
サンプルムービー

また、Opampを変更してハイゲインにしたバージョン、Ratter+というモデルも出tれいます。
サンプルムービー
　

Landgraff MO-D Distortion

ハイエンド系エフェクターブランドの中でも高い人気のLandgraffによる、Rat系ディストーションペダルです。
Gain、Tone、Volumeに3モードクリッピングスイッチというLandgraff定番のスタイルを持ったモデルです。もちろんこのSwirl（マーブル）ペイントも備えています。有名なDynamic Over Driveと対を成すモデルとして長年制作されているモデルですね。
サンプルムービー
　

Midnight Amplification Devices Sonic Violence

続いて、オーストラリアでアーティスティックなエフェクターを制作するMidnight Amplification DevicesのRat系ディストーションです。Rat系としては随一の大型筐体を使用しています。
Master、Filter、Gainコントロールと、4モードのDepthロータリースイッチを搭載。ローエンドの出方を微調整できるペダルとなっています。
Midnight Amplification Devices Sonic Violence ミッドナイトアンプリフィケーションデバイセズ　ソニックバイオレンス ディストーション　国内正規品
内部はこんな感じで、強烈なスカスカさが特徴です。でも電池駆動には対応していません。
サンプルサウンド
　

Mojo Hand Fx Socrates Classic Distortion

続いてアメリカのハンドメイドエフェクターブランド、Mojo Hand FxのRat系ディストーションです。
Gain、Level、Bass、Trebleとクリッピング切替を搭載。2バンドEQを用いることでより幅広い音に対応したペダルです。
サンプルムービー
　

Mooer Black Secret

続いて、中国のエフェクターブランド、MooerのRat系ディストーションです。Mooerらしくミニサイズのペダルとなっています。
大きなDistortionノブと、Level、Filter。さらに、Vintage/Turboの切替スイッチを搭載することで、ProCo Ratはもちろん、Turbo Ratのサウンドも再現できます。
レビュー
サンプルムービー
　

Retro-Sonic Distortion

ヴィンテージペダルのクローンモデルを多く制作するRetro-SonicのRat系ペダルです。
LM308オペアンプを用い、現在のクオリティで当時の音を甦らせるべく作られたモデルです。コントロールはLevel、Tone、Dist。そして非対称ダイオード、対称ダイオード、LEDのクリッピング切替スイッチと、内部にローエンドのレスポンスを調整するトリムポットを搭載。ヴィンテージRatサウンドを元にしながら、さらに多彩な音が作れるペダルです。
サンプルムービー
　

VFE Pedals Alpha Dog

アメリカのハンドメイドエフェクターブランド、VFE PedalsのRat系ディストーションです。VFEらしく多彩な機能を搭載しています。
コントロールはLevel、Gain、Filter、そして小さなFatノブを搭載。さらにSoft/Hardの2段階のクリッピングステージそれぞれのクリッピングを3モードずつ切り替えるスイッチを搭載。ソフトクリッピングはゲルマニウムダイオードの非対称、クリップなし、MOSFETの切替です。ハードクリッピングは1N4148ダイオード（Vintage Ratと同じ）、LED（Turbo Ratと同じ）、そしてクリッピング無しの切替となっています。スタンダードなRatサウンドを基本に、様々なサウンドを得られるペダルですね。
サンプルムービー
　

VOCU 3Mode Distortion

最後に、日本のエフェクターブランド、VOCUのディストーションペダルです。人気のモデルですね。
Ratサウンドを基調に、ダイオード、オペアンプ、LEDの3モードクリッピング切替を搭載。オペアンプはいわゆるクリッピングなしと同じですね。Level、High-Cut、Driveコントロールを搭載していて、オリジナルのFilterノブよりも高域までしっかり出力出来、またローエンドの太さも併せ持っているということですね。

というわけで、いろいろなRat系ペダルを見て来ました。
オーバードライブの基本形、TS系ペダル以上に、各ブランドの思想の方向に統一感がありつつ、それぞれいろいろな手法で扱いやすさを求めたモデルを製作していることが分かります。また、デザインなどんにもこだわりを持っているモデルもありますね。
こうして改めて見てみると面白いです。
　
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