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国産ハンドメイドエフェクター特集 Vol.10 〜Leqtique


国産エフェクターブランドを応援する特集、今回でついに第10回です。前回はA.Y.A Tokyo Japanのペダルを見てみましたが、今回はLeqtiqueペダルを見てみたいと思います。
Leqtiqueは、Shun Nokina Designを手がけるビルダー、Shun Nokina氏によるエフェクターブランドです。

Shun Nokina Designはとにかくオーバードライブに強いこだわりを持ち、ミニサイズのケースに独自の回路を詰め込み、病的と言えるほどパーツ類にこだわり抜いて製作されるペダルが特徴のブランドで、ハイクオリティなペダルブランドとして知られる人気の高いブランドです。
現在のラインナップは1機種、「Leqtique Maestoso(MAT)」のみ。それ以前にラインナップされていたのが「Leqtique Maestro Antique Revised(MAR)」というモデルで、MARはそれ以前にShun Nokina名義で少数製作されたモデルをリファインしたもの、MATはMARをさらに発展させたモデルとなっています。
今回はこのMARとMATを比較しながら、Leqtiqueというブランドのペダルを見ていきたいと思います。

Leqtique Maestro Antique Revised

まずは、現在すでにディスコンとなってしまっている、MARことMaestro Antique Revisedについてです。
このペダルは、かつて1986〜1988年頃まで製作されていた、Ibanez TS10 Tube Screamerのサウンドを元に製作されたモデルで、TS10特有のコンプレッションなどをLeqtiqueならではのこだわりパーツで再構築したモデルです。サウンドはTSそのものに近く、それでいて独特の分離感があります。

Leqtique Maestoso

Leqtique/ Maestoso ディストーション

Leqtique/ Maestoso ディストーション
価格:15,120円(税込、送料別)

そして、現在のラインナップがこのモデルです。MATことMaestoso(マエストーソ)。MARを発展させ、一部の定数を変更することで圧倒的な音の可能性を実現したモデルです。
どちらも3ノブで、Volume、Tone、Gainのシンプルなモデル。MARはTSペダル、MATはTS系ペダルと言えるスタイルになっていて、それぞれ似たところと違うところがあります。なお、MATは全てのノブの可変幅を非常に広く設定しているので、低出力PUノブを上げすぎたりするとノイズが出る場合もある、ということです。使っている機材に合わせていろいろセッティングできるペダルですね。
 

さて、この2つのペダル、どちらも同じ筐体が使われています。デザインもそっくりで、一目で分かる違いはノブとLEDの色くらいです。この筐体はアルミ削りだしで製作されていて、見ての通り筐体と裏蓋の間も一切の隙間がありません。
 

内部はこんな感じ。こうして見ると、アルミ削りだし筐体であることがよく分かります。基板はどちらもユニバーサル基板で、手作業で組み立てられています。配線や電池スナップの線も太く、高いこだわりが見受けられます。
 

こちらはMARの基板。抵抗やコンデンサなど、ちょっと変わったパーツも使われています。Opampは上部が削られています。
 

こちらはMAT、OpampはAD712JNです。クリッピングがLEDとなっている他、パーツも細かく変更されています。基本的な回路構成はほぼ同じで、4ヶ所のみ変更されているということです。

写真はこんな感じです。では、レビューしてみましょう。

  • 操作性

どちらも左からLevel、Tone、Driveノブ。スタンダードなMXR系サイズで、シンプルで使いやすいペダルです。ノブにラベルはありませんがそれぞれの役割は音を出せばすぐに分かりますし、変わった機能もないので誰でもすぐに理解できるペダルだと思います。

  • サウンドレポート

では、ちょっと音を出してみます。まずは適当に音を録ってみました。

サンプルサウンド(ローゲイン)


Download聴けない場合はこちら

  • 録音環境

ギター:Fender USA American Vintage 57 Stratocaster リアPU
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
※前半がMAR、後半がMAT

サンプルサウンド(ミディアムゲイン)


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  • 録音環境

ギター:Fender USA American Vintage 57 Stratocaster リアPU
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
※前半がMAR、後半がMAT

サンプルサウンド(ハイゲイン)


Download聴けない場合はこちら

  • 録音環境

ギター:Fender USA American Vintage 57 Stratocaster リアPU
アンプ:Koch Classic SE C-SE6C クリーンセッティング
※前半がMAR、後半がMAT

音はこんな感じ。各ノブの設定は写真の通りです。
こうして比較すると、まず一番よく分かるのがローの出方ですね。MARの方はかなりすっきりとしたスタンダードなオーバードライブ、という感じなのに対し、MATはかなりどっしりとしたローの厚みが特徴です。
これはどの帯域でも言えることで、特にハンドメイド系のエフェクターではなかなか見られないほどローがしっかり出ます。そのため、ミュートなどでの迫力は明らかにMATの方が上回っています。
一方、MATはローが出過ぎか、というと意外とそうでもないということも分かります。通常ここまでローが出るペダルだと、例えばBOSS OD-3なんかに見られるように、どうしても歪み感が強くなりすぎてしまい、アルペジオや開放弦を混ぜると音が混ざってしまって分かりにくくなることがありますが、MATの場合、もちろんMARよりは少し濁り感はあるものの、各弦の分離がしっかりしていて、ローが強くてもローが重くない、そんなちょっと変わった特性があります。この特性は、BearFoot Honey Bee ODのような「ほとんど歪んでいないのにアンサンブルになるとしっかり歪む」不思議な特性の逆で「ギターだけ聞くとかなり歪んでいるのにアンサンブルでは分離する」、そういう特徴があります。
なので、しっかりギターが前に出て、がっつり歪ませることができるんですが、一方で音の分離感がしっかり残っているところにこのペダルならではの面白さがあるように思います。
また、MARとMATに共通する点として、入手のしやすさ、つまり手頃な価格設定というのがあります。内部などを見ても分かるとおり、音、作り、パーツ、どれを取っても、数年前なら今の価格の数倍で売られていてもおかしくなかった、そんなペダルです。しかし実際はとても手頃なペダルで、ここまでのことをやってしまう。ここにShun Nokina Designとは別にLeqtiqueというブランドを改めて立ち上げた意味があるように思います。
少なくとも今の日本に於いて、最も人気の高いTS系ペダル、と言ってもおそらく間違っていない・・・MARとMATはそれほどのモンスターペダルと言って良いと思います。
MARサンプルムービー
MATサンプルムービー1
MATサンプルムービー2
ビルダーによる解説
ビルダーによる解説2
 

 
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