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最新TS系事情!チューブスクリーマーをベースに開発されたオーバードライブ特集! 前編!

Ibanez アイバニーズ TSMINI Tube Screamer Mini Fulltone [フルトーン] FULL-DRIVE 3 (正規輸入品) JHS Pedals オーバードライブ Moonshine Overdrive (国内正規品)
オーバードライブペダルには、「TS系」と呼ばれる一大グループがあります。これは数あるオーバードライブペダルの中でも最も影響力が強いと言って良い伝説のペダル、Ibanez Tube Screamerの回路をベースに作られたオーバードライブペダルのことですね。
数年前、「ハンドメイドエフェクター」と言えば、必ずと言って良いほどTS系オーバードライブを制作していました。Fulltone Full-Drive 2 MOSFETLandgraff Dynamic OverdrivePaul Cochrane Timmy・・・これらのペダルは今も定番ドライブの一角として知られていますが、その全盛期には「TS系が無いと始まらない」とでも言うかのように、多くのブランドがTS系ペダルを制作していました。
その後、いつしかTS系のムーブメントは少し鳴りを潜めます。あまりにも市場に流通しすぎたTS系ペダルに飽きてしまったのか、脱TS系の流れがすすみ、オーバードライブもいろいろなモデルが作られていくようになります。
さて、今、TS系ペダルは「再評価」されつつあります。やはり多くのオーバードライブに影響を与え、「世界で最も有名なオーバードライブ」とさえ言われるTS808の影響力は、ただの流行で終わるものではなかったようです。
もちろん、かつてのような熱狂ではありませんが、少しずつ「TS系」と呼べるペダルが増えているのも事実です。そこで今回は、「2013年以降」、つまりここ2年ちょっとの間に発売された「TS系」オーバードライブをまとめて見ることで、今の時代のTS系を見てみようと思います。
かつてに比べれば数は減りましたが、それでもやはりTS系ということで、かなり数が多いです。そこで、2回に分け、今回は前編ということでブランド名が「K」から始まるモデルまでを見たいと思います。
では、いってみましょう!
※ブランド名順に紹介します。

6 Degrees FX Sally Drive Classic

カナダの新鋭エフェクターブランド、6 Degrees FxによるTS系ペダルですね。
細部までこだわった作りで知られるブランドです。「真のポイントtoポイントバージョンのクラシック808オーバードライブ」を作り、そこにブースターを加えたというスタイルのペダルです。3つのノブはLevel、Tone、Gainで、内部トリムポットでブーストレベルを0〜15dBの範囲で設定できるということです。右のフットスイッチがON/OFF、左がブーストON/OFFです。
サンプルムービー
 

6 Degreens FX Sally Drive Advanced

同じく6 Degrees FxのTS系です。クラシックモデルに対し、より多彩な音作りの幅広さを持たせたスタイルのアドバンストということですね。
コントロールはLevel、Tone、Gain。そしてShiftという3モードスイッチを搭載しています。
TSで3モードスイッチといえばクリッピング切替が有名ですが、このモデルの場合は「スウィートスポットの移動」です。中央の位置ではオリジナルTS808と同じ、720Hzあたりがピークとなり、上ポジションではその周波数帯が上に、下ポジションでは下に移動するため、ハイをより強く出したい場合やローを出したい場合などに有効ということですね。
「ほとんど最後の10%程度の範囲でしか強く調整することができ」ないという、オリジナルTS808のトーンコントロールとは違い、最初から最後まで幅広い調整ができるToneに加え、ミッドカット/ブーストや歪みのダイナミクス、レスポンスを調整出来るトリムポットも搭載し、自分の環境やスタイルに合わせたTSサウンドを作れるということです。
6 Degreens FX Sally Drive Advanced 多くの音を作ることのできるハイクオリティTSオーバードライブ!シックスディグリースエフェクツ サリードライブアドヴァンスト
中身は相変わらずのとんでもない作りです。

サンプルムービー
 

Bob Burt BBOD-2

続いてはアメリカのエフェクターブランド、Bob Burtが従来より製作するオーバードライブ、「Overdrive」(以前の試奏レポート)を、より入手しやすくしたペダルです。
Arlo Artの手によるSwirlペイントではなく、スタンダードな塗装としたモデルです。
中身自体はBob Burt Overdriveと同じとのことですね。
サンプルムービー
 

Bob Burt Low Gain Overdrive

そしてこちら、Low Gain Overdriveです。基本的にはBob Burt Overdriveですが、定数などを見直したことでより抜けが良く、ゲインを少し抑えたモデルになったとのことですね。
 

Bondi Effects Del Mar Overdrive

次はこちら、2012年創業のUSハンドメイドエフェクターブランド、Bondi Effectsによるコンパクトサイズの4ノブオーバードライブです。Tube Screamerと、Blues Breakerを組み合わせたスタイルのペダルです。TS系は言うまでも無く、さらにブルースブレイカー系のペダルといえば、King of ToneやMorning Gloryのようなトランスペアレント系のペダルへと発展することがおおい感じですね。それらを組み合わせることで、ミッドレンジの強いコンプレッションのあるサウンドと、オープンでフラット、つまりトランスペアレント系なサウンドを切り替えて使うことができるようになっています。
コントロールはLevel、Gain、Bass、Treble、そして音色を切り替えるスイッチとなっています。
サンプルムービー
 

EarthQuaker Devices Palisades

次は老舗ハンドメイドエフェクターブランドによる初のTS系です。これまで「TS系は作らない」と公言してきたEarthQuaker Devicesが、多くの要望に耐えきれず遂にすさまじいTS系ペダルを作り上げました。
この「EarthQuaker Devices Palisades」は、とんでもなく多機能なTS系ドライブペダルです。
Tube Screamerを基本としながら、ありとあらゆるモディファイサウンドを得られるようなスタイルのペダルとなっています。
まず、6モードのクリッピング切替スイッチがあります。クリッピング無し、LEDクリッピング、MOSFETクリッピング、非対称シリコンダイオードクリッピング、対称シリコンダイオードクリッピング、ショットキーダイオードクリッピングを選択可能です。そして、5モードのBandwirth切替スイッチ。これは音のレスポンスやダイナミクス、歪みの深さや音の太さを調整するもので、鋭くレスポンスの高いサウンドから太くコンプレッションの強いサウンドまでを5段階で選択できるというものとなっています。
さらにVolume、Toneコントロールがあり、Gain AとGain Bコントロールを搭載。Aはローゲインチャンネル、Bはハイゲインチャンネルで、中央のGain Bスイッチで切り替えることが出来ます。そして、エフェクトON時に使えるレベルブーストも搭載。Boostノブでブースト量をコントロールし、BoostスイッチでON/OFF可能。独立して使えるブースターではありませんが、このペダルの歪みに最適な調整がしてあるということですね。
そして、Normal/Brightスイッチを搭載。ギターやアンプの特性に合わせ、スタンダードなサウンドとよりブライトな音色を切り替えて使うことができるようになっています。そして面白いのがBuffer ON/OFF切替スイッチ。これはバイパス時の話ではなく、エフェクトON時のインプットバッファを有効にするかキャンセルするかの選択です。ハンドメイドTS系オーバードライブはバッファがスルーされていることもあり、その音色を設定出来るものとなっています。
6クリッピング×5Bandwirth×2チャンネル×2ブーストモード×2Normal/Bright×2バッファスイッチで、スイッチの組み合わせだけで480通りというとんでもないTS系ペダルですね。
右端のフットスイッチがエフェクトのON/OFFで、ここはトゥルーバイパスということです。
サンプルムービー
 

Electro-Harmonix East River Drive

世界的なエフェクターブランド、エレハモのTS系ドライブペダルです。
このペダルはあのAnalog.Manと共同で開発されたというペダルですね。クラシカルなオーバードライブサウンドが特徴のペダルで、コントロールはVol、Tone、Driveのみ。コンパクトサイズで作られる、ある意味でエレハモらしくない、超絶正統派なドライブペダルです。かなりレンジが広く、ヘッドルームも広めにとられている感じで、太い音と高いコントローラブルさが特徴のペダルということです。
サンプルムービー
 

Fulltone Full-Drive 3 20th Anniversary

ハンドメイドエフェクターブランドとしての先駆け的ブランドでもあり、LED付のトゥルーバイパスの重要性をいち早く説いたことでも知られるアメリカのFulltone。そしてかつてのTS系ムーブメントを牽引したFulltone Full-Drive 2 MOSFETのニューバージョンです。
これまでのFull-Driveを基本としながら、より多彩な使い方ができるようアップデートされています。Fulltoneの設立20周年を記念したバージョンとなっているのもポイント。Fulltone Custom Shopからリリースされる限定のアニバーサリーモデルという形です。
まず、これまでのモデルと比べ、サイズがひとまわり小さくなっています。小型化が進む今のエフェクターの流れに、少しですが乗り出したという感じでしょうか。コントロールはVolume、Tone、Overdrive、Boostの4ノブと、90s/Wide Asymの2モードクリッピング切替スイッチ、そしてオーバードライブとブーストの順序入れ替えスイッチを搭載。さらにDynamicsポットを搭載しています。
大きな変更点として、これまでオーバードライブON時にのみ有効だったブーストが完全に独立し、ブースト単体での使用も可能となりました。こう書くとシンプルな変更に思うかも知れませんが、これってけっこう構造的に大きな変更点だったりします。それにともなって、ブーストの位置をオーバードライブの前と後で選択できるようになっていますね。
そしてDynamicsポットの存在。このポットは、ブースターのサウンドにゲルマニウムダイオードによるクリッピングをどのくらいかけるかを調整するものです。ゲルマニウムダイオードクリッピングのブースターといえば、あの有名なCentaurを思わせる仕様ですね。こちらは限定生産モデル。
サンプルムービー
 

Fulltone Full-Drive 3

Fulltone FULL-DRIVE3 BLACK

Fulltone FULL-DRIVE3 BLACK
価格:27,648円(税込、送料別)

こちらが通常バージョンです。20thモデルとは違い、Fulltoneのスタンダードなモデルとして作られるフルドライブ3です。オーバードライブとブーストが完全に独立し、オーバードライブ部は、Volume、Tone、Overdriveノブと90s/Comp Cut/Wide Asymのクリッピング切替を、ブースト部はBoostコントロールとブースト時のレンジを調整する小さなDynamicsノブを搭載。このノブは「設定ゼロでフルレンジブースト、50%でミッドブースト、100%ではLevelもレンジも落ちますが、心地よいローファイなトーン」となるということですね。さらにオーバードライブとブーストの配置を入れ替えることも可能となっています。ブーストとODはそれぞれ個別に使用可能。ブースト回路は位相を反転させないよう作られています。20thモデル同様、N.O.S. JRC4558Dを搭載しているとのことですね。
サンプルムービー
 

Ibanez TS808DX

続いて、本家です。こちらは2014年、オリジナルTS808の発売(1979年)から35周年を記念して作られたニューモデルですね。
TS808伝統の、Overdrive、Tone、Levelコントロールに加え、あらたにBoostコントロールを追加。左のフットスイッチでエフェクトのON/OFF、右のフットスイッチでブーストのON/OFFが出来るようになった、ブースト搭載オーバードライブペダルとして進化しています。また、Boostノブの左下にあるスイッチで、ブースト回路とオーバードライブ回路の前後を入れ替えることができ、ゲインブースターとレベルブースター、それぞれ使い分けることもできるようになりました。
オーバードライブ回路は、これまでのTS808の回路を踏襲。ブースト部は、最大20dBまでのブーストが可能なクリーンブースターとなっているようです。
さらに、これまでのTS808モデルとは違い、センターマイナスの2.1mmバレル型プラグに対応するDCインプットを搭載。TS808といえばミニプラグでアダプターを繋いでいましたが、時代に合わせた仕様になっているのもポイントですね。また、アダプタジャックの隣にはスライドスイッチがあり、これで9V駆動と18V駆動の切替ができます。
試奏レポート
レビュー前編
レビュー後編
サンプルムービー
 

Ibanez TS808 35TH

TSの35周年記念、第2弾モデルです。1979年当初に発売されたスタイルを再現したペダルで、通称「ナローケース」、または「ナローボックス」を復活させました。OpAmpを2つ搭載する、初期の回路を再現して作られたペダルとなっています。
サンプルムービー
 

Ibanez TSMINI

そして2015年になり登場したのが、このミニサイズチューブスクリーマーペダルです。TS808を思わせるデザインで、オリジナル筐体を用いたミニサイズペダルですね。コントロールは、LEVEL、TONE、OVERDRIVE。大きなOVERDRIVEノブと小さなLEVEL、TONEの組み合わせは、Mooer Green Mileを思わせる配置です。価格帯も非常に低く抑えられており、明らかに意識したと思わせるモデルとなっていますね。
残念ながら電池は使えないとのことですが、JRC4558をOpampに使用した回路となっていて、さらにスイッチングはトゥルーバイパス。そしてMade in Japanのモデルとなるようです。アダプタ端子はペダル奥側にあり、スタンダードなBOSSタイプのアダプタを使うことが出来るようになっています。
試奏レポート
サンプルムービー
 

JHS Pedals Moonshine Overdrive

続いてはアメリカで人気の高いエフェクターブランド、JHS PedalsによるTS系オーバードライブです。
コントロールはVol、Tone、Drive。そしてProofというスイッチを搭載。Proofはアルコール度数のことで、これを切り替えることで歪みのゲインを切り替えられます。ローゲインではアンプライクなクランチやブーストサウンドが、そしてハイゲインにするとディストーションの領域にまで踏み込むハイゲインサウンドが得られるとのこと。Toneノブを下げればスムーズなサウンドとなり、上げてもノイズレスなままブライトなサウンドが得られるペダルとなっています。
また内部で昇圧をして18V駆動とすることで、高いヘッドルームと音全体のパンチ、そしてローエンドが出るように作られています。非常にフレキシブルなコントロールで、Fender、Vox、さらにダンブルサウンドに至るまで、ノブの設定で作ることができる、ということですね。
試奏レポート
サンプルムービー
 

Keeley Electronics Red Dirt Overdrive

【エフェクター】Keeley Electronics Red Dirt Overdrive

【エフェクター】Keeley Electronics Red Dirt Overdrive
価格:28,080円(税込、送料別)

アメリカの老舗ブランドであり、影響力の強いブランドとしても知られるKeeley ElectronicsによるTS系オーバードライブです。
Keeley Electronicsといえばオリジナルペダルだけでなく多彩なモディファイペダルも有名です。中でも人気のTS9 Mod PlusTS9 Baked Modの要素を詰め込んだオリジナルオーバードライブがこのペダルです。
Level、Tone、DriveコントロールとLo/Hiの切替スイッチを搭載。Lo/Hi切替スイッチとDriveコントロールを組み合わせることでダイナミックでタッチセンシティブなゲインからマイルドでヘヴィなサステインを持つ高いゲインまでコントロール可能。Toneは非常に幅広いコントロールができるようにすることで、「事実上どんなアンプとギターにも対応できる」汎用性の高さを実現、ということですね。スイッチはトゥルーバイパスとなっています。
サンプルムービー
 
というわけで、2013年以降に発売された、A〜Kまでの頭文字のブランドによるTS系ペダルでした。次回はL〜ZまでのブランドによるTS系ペダルを見ていこうと思います。
こうして見てみると、かつての「TS系」がモディファイ系やクリッピング切替など、機能性に力を入れていたモデルが圧倒的に多かったのに対し、最近は機能的なモデルはもちろん、オリジナリティだったり、方向性をはっきりとさせていたり、単にヴァーサタイル系TSばかりではなく、いろいろなスタイルのモデルが出てきているのが分かるように思います。本家Ibanezも、いろいろとチャレンジングなモデルを発売していて、TS系の人気が明らかに高まっていることが分かるように思います。後編では、また違った見方や新たな勢力の存在が明らかになるかもしれません。
後編に続く
 
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